ここまで来たら人が居るだろう。迷いながら喘ぎながら建物の入口に来た。ほら、視線や息づかいを感じる。人の気配だよ、ははっ。ご免くださいご免ください。腹の底から呼びかけようとするが声が外へ出ない。冷静になると視線を感じる先にあるのは無数の木の葉だった。こちらをみている。冷や汗がでた。
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