【過去問】 H25,H28 選択 河川砂防 Ⅱ-1-1

H25の問題

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H28の問題

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ほぼ同じ問題が出題されているので、これに回答する。

河川法や河川整備計画については以下の記事で詳しくまとめている。

【問題分析】

一級河川の~~
一級河川と二級河川の違いは、
基本方針策定時の意見聴取先が
社会資本整備審議会(一級河川)か都道府県河川審議会(二級河川)であることと
整備計画策定時の計画案の意見聴取先が
都道府県知事(一級河川)か市町村長(二級河川)であること
河川法の目的
治水、利水、環境を踏まえた河川制度の整備
洪水調節施設の位置づけがないとは・・・?
〇基本高水流量=計画高水流量となるため、基本高水流量に対して整備を行う方針
〇計画高水流量は合理式法で算出が可能
配慮すべき事項
H25の問題には数指定は無かったものの、H28ではご丁寧に「3つ挙げ」となっている
注目したいのは「3つ以上」ではなく「3つ」と書かれていること
このことから配慮すべき事項は全部で3つであると分析する
つまり、河川法の目的である「治水、利水、環境」の3つであることでほぼ間違いないかと思う。

上記のようにわざわざ問題で指定されている項目については積極的に回答に盛り込みたい

【回答構成】

1.一級河川の河川整備計画策定に当たり配慮すべき事項(河川法の目的、3つ)
 河川整備計画は、河川が有する「治水、利水、環境」の各機能の調和に配慮した河川整備基本方針を原案とし、学識経験者、地域住民、都道府県知事の意見を反映した上で策定する。
 また、上記の各機能確保に当たっては以下の事項に留意することが必要である。

1-1.治水機能
 計画高水流量を対象とした災害を防止または軽減するため、計画高水位、河道の平面縦横断形状、改修区間、河道制御施設機能や配置等を検討する。
 なお、当該河川においては洪水調整機能がないため、基本高水流量=計画高水流量とし一定規模の洪水氾濫を防止した上で、超過洪水に対して被害軽減対策を講じることに留意する。

1-2.利水機能
 河川の適正な利用及び流水の正常な機能を維持するために必要な、正常流量の確保方法を検討する。
 正常流量については、関連産業・流水の清潔保持・塩害防止・河道閉塞等に留意し決定する維持流量と、流水占用のために必要な利水流量を基に決定する。

1-3.環境機能
 河川環境整備及び保全は、動植物の良好な生育・生息環境の保全・復元や、良好な景観の維持・形成、人と河川のふれあい活動の場の維持・形成、水質保全を目的とし検討する。
 上記検討にあたっては、過去・現状・将来の環境機能や、歴史的・文化的背景に留意する。

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