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専門家の限界✖️発達障害

こんばんは。公認心理師のゆたかです。

毎週行く魚屋さんで、マグロをゲットしました。「捌けるからそのままください!」と伝えるとお店の人に喜んでもらえて、大きい魚をサービスしていただけたりします。魚を捌けるのってすごくお得なんですよね。
私が魚を捌けるようになったのは、関わっている発達障害の子が魚を捌けるの子で「先生もやってみるわ」と始めたから。そこから、魚捌きが趣味になりました。

発達障害の子どもたちと関わって、他にも、いろんなことができるようになりました。自作パソコン、筋トレ、ダイエット、魚捌き、ファッションなどなど。

発達障害の子どもたちのいろんな興味にどっぷり浸かってみると
専門家として発達障害の子たちに関わるだけだとできなかった「今の子どもたちを笑顔にして」、「未来の子どもたちも笑顔にする」する。そんな理想とする支援に近づくことができました。

今日のテーマは「専門家の限界」です。

私は発達障害の専門家として活動していますが、専門家というものに限界を感じていました。「なんかうまくいかないな〜」とモヤモヤする日々を過ごしていました。
支援方法を先生や親さんたちに伝えてもうまくいかなかったり、子どもたちも思うようにのってきてくれなかったり。

専門家としての水準で発達障害のことは理解しているし、支援方法も知っている。ある程度のレベルで支援はできる。でも、理想とするようなサポートにならない。
「もっと勉強しなきゃ〜」とやるんだけど、手応えがない。

専門知識が足りないわけじゃないらしいと気づきました。

次は、子どもたち全員とうまくいかないわけじゃなくて、同じことをしても上手くいく場合といかない場合ある。
その違いは何だろう?と考えました。

違いは単純で「その子と話が盛り上がるか」でした。

楽しく話せる子には自然とポジティブな会話になるし、支援方法についても前向きに伝えられる。勉強を教えていても盛り上がる。専門知識が活かせている。

逆に話が盛り上がらない子とは、何を話しても空回り状態。専門知識を活かせない。

それに気づいてから、子どもたちの世界にまずは浸かってみることにしました。

恐竜が好きな子と関わる時は、恐竜の世界に浸かってみる。
ファッションに興味がある子と関わるときは、自分も勉強しておしゃれをしてみる。
筋トレに興味がある子と関わるときは、先生もムキムキになってみる←イマココ

このマインドセットになってから、子どもたちの目線が常に自分の口のほうに向いてくれるようになりました。
「先生の話すことは、自分にとって面白い」と思ってくれているから、「キーボード使ってみようか!」、「アイパッド使って勉強しようぜ!」と支援を提案しても

「うん!やってみる!」とニコニコと応えてくれるようになりました。

自分の理想とする支援にぐっと近づくことができたのを実感しました。

専門家だけだと不十分。
なぜなら発達障害は子どもたちの特徴のほんの一部だから。以前の私は発達障害の子どもの一部分を見ているだけでした。

もっと引いて、子ども像全体をとらえてみる。
何が好きなのか?何に笑うのか?

それを知らないと、専門家の力は半減です。

自分の趣味も増えて一石二鳥。
おすすめです。

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