(気の滅入らない)有木誠の癌闘病日記96(思いやり駐車場の巻)

日常の呼吸が、だんだんしんどくなってきたので、出来るだけ歩きたくない。

「思いやり駐車場」は、建物入口の近くにあるので、これを利用出来るようになりたい。

主治医に相談すると「ご尤もです!」
と言って、すぐ診断書を書いてくれた。

それを持って市まで「思いやり駐車場利用証」を貰いに行った。

市の担当者曰く
「期限はいつまでですか?」

あん?  ちょっと待て。
「期限」という事は、この「利用証」が要らなくなる日だよね。
それは、このステージ4の癌から奇跡的に回復した日か、若しくは、
私が死に至った時だよね。

「なんと、無神経な、失礼な事を聞く奴だ」
と思ったけど、グッと抑えて

「それは私が、いちばん知りたいところ、なんだよね〜。」

と、笑顔を投げかけたら、
相手はキョトンとしてた(笑)
どうやら、この担当者は、自分の発した質問の無意味さや失礼さが分かってないようだ。

良く聞けば、利用証には無期限な緑のプレートと有期限の茶色のプレートがあるとの事。

当然、緑のプレートをもらって帰ってきた。(笑)

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