(気の滅入らない)有木誠の癌闘病日記101(読めば読むほど落ち込む?)

今は、幸せな環境にある。

本を読む時間は充分ある。
映画を観る時間は充分ある。

ところが、困ったことに、
本を読む度に、映画を観る度に、
落ち込む。・・・というか、後悔する。

「こんな大切な事を書いてある本を、何故もっと早く読んでおかなかったのか!」
と思う。
他の人は、とっくの昔に読んでいたんだろうな・・・
それにも気づかず、アホな生き方をしてきた私。

若い頃は、ビジネス書とか仕事上の技術書を読む方を優先して、もっと深い、人生を見つめ直す様な本を読んでこなかった。
読んだとしても、軽くすっ飛ばし、優先度を下げていた。

例えば、「荘子」
昔、ページをめくった事はあるけれど、
今また読むと心に染みる。
(もう遅いけどね)

若い頃ちゃんと読んていたら、もっと他の人生があったに違いない。
あんなに苦しまなくても良かったのではないか。

ここまで書いて、気が付いた。

まぁ、「もっと他の人生」を歩もうが「現実に私が歩んだ人生」歩もうが、
所詮、両方共「夢」だ。
「あっちの方が良かった。こっちの方が良かった。」と、
騒ぎ立てる程のものでは無い・・・・

荘子の言う「胡蝶の夢」っうのは、そうゆう事なんだろうな。


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