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J2第14節 大分トリニータvsヴィファーレン長崎 プレビュー【前半戦の大一番!シームレスフットボールで下平長崎を叩け!】

 こんにちは、トリノミカタです。今季初の3連勝を目指す今節は、現在2位で11試合負けなしの好調長崎との「バトルオブ九州」です。

 去年まで大分を率いた下平氏が今季から監督に就任し、前半戦は素晴らしい戦いを見せています。

 今回の記事では、長崎がなぜ強いのか?長崎の注目選手は誰か?大分はどう戦うべきか?について解説していきます!

 甲府戦のレビュー記事も出していますので、読んでいない方はそちらも読んでいただくと、より面白いと思います!



長崎前節スタメン

今季の長崎はなぜ強いのか?

 まずは、長崎の特徴は以下の通りです。

・4-3-3
・ポゼッションスタイル
・攻撃力が強み(現在27得点)
・WG(攻撃的なサイドアタッカー)が強力
・1トップの外国人の質が高い
・MFマテウスジェズスが絶好調

 下平監督は大分でも、4-3-3を好み、ボールを繋ぎ、WGの選手にしかけさせる攻撃的なスタイルを志向していました。大分では藤本一輝選手(現町田)や井上健太選手(現横浜)などを起用し、その選手達は成長し、J1クラブへ羽ばたいていきました(泣)。

 今季の長崎でも、同じようなスタイルを目指しており、悲しいことに、大分時代よりもスタイルに合う選手が多く、序盤から好調を維持しています。

 大分時代は、ボールを支配してチャンスを多く作るところまではいくが、決定力がなく、勝てないもどかしい試合が多くありました。

 しかし、今季の長崎はエジガル・ジュニオ選手(8得点)やファンマ・デルガド選手(5得点)のFW陣に加え、MFマテウス・ジェズス選手(7得点)や元大分の増山選手(3得点)など決定力のある選手が多く、チャンスをしっかり得点に繋げて勝利できています。

 大分としては、なるべく長崎にボールを持たせず、長崎のWGの選手に仕掛けさせないことが大切です。詳しくは後ほど解説します。


長崎の注目選手

 長崎の注目選手は非常に多いのですが、まずスタメンが発表された時に確認して欲しいのが、秋野選手とマテウスジェズス選手が出場するかどうかです。

 MFである2人は今季の長崎のポゼッションの心臓として、活躍していました。しかし、前節の秋田戦は2人ともコンディション不良で欠場しており、長崎の攻撃の質は明らかに下がっていました。

 G.W.で連戦ということもあり、温存していたという見方もありますが、大分戦に出てくるとなれば、非常に嫌な選手なので、まずこの2人の出欠に注目してみて下さい。

 次に注目なのは、1トップの外国人2人です。ファンマ選手は188cmの大柄なポストプレーが得意な選手で、昨シーズンJ2得点王の決定力のあるFWです。

 もう1人はエジガル・ジュニオ選手です。174cmと小柄ですが、フィジカルが強く、裏抜けのスピードやポジショニングの良さもあり、決定力もある万能タイプのFWです。

 どちらがスタメンで出場するかによって長崎の攻め方も変わってきますが、90分間、質の高いFWが出てくるのは大分にとって非常に脅威です。

 どちらが出てきても、大分のCBが相手FWに起点を作らせないかが見どころの1つになるので、注目してみて下さい。

 次に注目なのはドリブラーの4人です。増山選手マルコス・ギリェルメ選手笠柳選手松澤選手は全員スピードのあるドリブルで個人打開することができます。

 交代しても次から次へとドリブラーが出てくるので、サイドの攻撃力が落ちることがありません。個人的に1番嫌なのは笠柳選手で、この選手は自分でシュートも打てますが、周りがよく見えており、いろんな選択肢をもっています。

 このサイド攻撃に対して、大分は必ず複数人で対応しなければならないです。しかし、そうすると、マテウスジェズス選手が空いて、強烈なミドルシュートを打たれるので、非常に長崎は厄介です。


大分はどう戦うべきか?

 正直、ポゼッションもできて、カウンターアタックもできて、個人の質も高い長崎に対して、「これを防げば大丈夫」というものは無いくらいに、今の長崎は完成度が高いです。

 しかし、長崎に攻撃の起点を作らせないこと攻撃的な守備からゴールまで繋げることが長崎に対しても有効だと思います。

 それは、大分がこの2戦で体現でき始めた「攻守にシームレスなフットボール」そのものです。好調な長崎に対して、序盤戦で積み上げた大分の新スタイルを真っ向からぶつけられる真価を問う一戦だと思います。

 だから次の項目に注目してみて下さい。

・CBがラインを高く保ち、相手FWにボールを収めさせてないか
・中盤のセカンドボールを強度高く回収できるか
・長崎よりもポゼッションの時間を長くできているか
・長沢選手、野村選手が多くパス回しに参加し、決定機を多く作れるか

 とにかく、主導権を長崎に渡さないことがこの試合の肝です。そのために、全員が勇気を持って守備をすること、それが勝利に繋がります。


大分の注目選手

 どれだけ守備を頑張っても長崎に失点はあるものと考えた方が良いので、当たり前ですが、「長崎よりも多く得点する」ことが重要です。

 だから、FWの決定力がこの試合を左右します。渡邉選手や長沢選手にまずは期待しますが、3日前の試合にスタメン出場しており、連戦の疲労は間違いなくあるでしょう。

 そこで、今節はキム・ヒョンウ選手に注目してみて下さい。去年大学の東海リーグで得点王になり、今年がルーキーイヤーの選手です。前節、キャンプの怪我から復帰してリーグデビューを果たし、短い時間ながら身体能力の高さを見せました。

 キャンプ中から高い評価が至る所から聞こえてきたので、今節はより長い時間プレーし、チームを勝利に導くゴールを決めて欲しいです。

 もう1人は長崎出身であり、熊本戦で決勝点を決めた梅崎選手です。大分ユース初のプロ選手の梅崎選手は大分の象徴であり、九州ダービーの長崎戦でもチームを勝利に導いてほしいです。梅崎選手の「15歳」という本がとても面白いので、ぜひ読んでみてください。


最後に

 この長崎に勝てば、自分達のサッカーにさらに自信を深め、4連勝、5連勝できると思います。「九州の誇り」にかけて、絶対に負けることはできません。1万5千人以上詰めかけて、大分を湧き上がらせましょう!!

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