見出し画像

J2第13節 大分トリニータvsヴァンフォーレ甲府 プレビュー【甲府にカウンターを発動させるな!】

 こんにちは、トリノミカタです。G.W.3連戦の2試合目である甲府戦が5/3金曜日に開催されます。前節は今季のベストゲームと言える「攻守にシームレスなサッカー」を表現できた試合となりました。詳細についてはレビュー記事を書いたので、ぜひ読んでください。

 今節の対戦相手である甲府は、今季序盤はACLのトーナメントに出場しており、J2代表としてアジアで堂々とプレイしていました。「ACL仕様」ということで予算も例年よりもかけて、アダイウトン選手やファビアンゴンザレス選手、ヘナトアウグスト選手など強力な外国人選手を補強し、個の能力が高いチームです。

 この記事では、ヴァンフォーレ甲府の特徴や注目選手、大分がどう戦うべきかについてお伝えします。



甲府前節スタメン

ヴァンフォーレ甲府の特徴

 甲府は現在7位で、大分とは勝ち点差が2です。今節大分が勝つと順位が逆転します。そんな甲府の特徴は以下の通りです。

・4-2-3-1
・カウンター攻撃
・前への推進力が高い
・ACLの影響で怪我人やコンディション不良の選手が多い

 フォーメーションは大分と同じ4-2-3-1でミラーゲームとなります。ミラーゲームになるということは、個人の強度組織の連携の練度が重要になってきます。

 甲府の1番の特徴は「強力なカウンター」です。ピーター・ウタカ選手やアダイウトン選手など個人でボールを前に運び、シュートまで持っていける選手を多く前線に擁して、相手からボールを奪取すると素早くカウンターへ移行します。甲府の多くの得点はカウンターから決まっており、カウンターをいかにさせないかが重要となります。 

 また、ACLがシーズン開始よりも前から始まっていたこともあり、怪我人やコンディションが落ちている選手が多いです。そのため、選手層が薄い状態になっており、強度もACL時に比べると落ちている印象を受けます。特にGKは二人怪我して、緊急で鳥栖からコホンジョ選手を補強しています。といっても元々の選手層が厚いので、全く侮れない相手です。


甲府の要注意選手

 まずは、今季FC東京から移籍してきたアダイウトン選手。J1でもまだまだ通用する前への推進力フィジカルが武器で、一人でドリブルでシュートまで完結することができます。パスセンスもあり、アダイウトン選手がボールを持つと、期待感が非常に上がります。

 2人目は、今季横浜FMからレンタル移籍してきたボランチの木村選手。23歳の若手ですが、豊富な運動量前への推進力が魅力で、甲府の前への速いサッカーによく合っています。この選手に強度で負けないことが、中盤の球際争いで重要になります。

 3人目は、大分に累計8年間所属し、今もなお絶大な人気を誇る「サンペー」こと三平選手。この選手はポジショニングが非常にいいことが特徴です。カウンターの際にも、ポゼッションの際にも常に最適な気の利く位置に立ち、周りの強力な外国人達を生かします。三平選手自身の得点力も36歳のベテランながら健在で、昨シーズンは9得点を挙げています。恩返し弾は絶対にお見舞いされたくないです。


今節の大分のポイント

 今節の1番のポイントは「カウンターをさせない」ことです。そのためには次の3点が注目ポイントになります。

・高い位置でボールを奪われないこと
・ピーターウタカにボールを収めさせないこと
・強度で負けずにセカンドボールを回収すること

 基本的に大分がボールを持つ展開になると思います。その際に大分の自陣でボールを奪われると一気に決定機へと持っていかれます。だからと言って、臆病なプレーをすることが一番良くないので、熊本戦のように勇気を持ったプレーをしてほしいです。なるべく高い位置でボールを奪われないように、野村選手や長沢選手などキープ力のある選手をうまく使いながら攻めていってほしいです。

 また、カウンターが発動する際の多くは、ロングボールを前線のウタカ選手やファビアン・ゴンザレス選手に当てて、そこからアダイウトン選手や宮崎選手、三平選手が湧き上がってきてきます。このCFにボールを収めさせないことが非常に重要です。その意味で、安藤選手と藤原選手がボールを跳ね返すことができるかが注目ポイントです。

 そして、熊本戦で大分が主導権を多くの時間で握れたように、中盤で強度高く、セカンドボールを回収し続けることが、カウンターの予防に繋がります。前節素晴らしい強度を見せた弓場選手や茂選手を中心に強度で負けないかも要注目です。


最後に

 前節熊本に勝てた1番の要因は、チームが戦い方を再確認して、勇気を持ってチャレンジしたことです。今節も強い相手ですが、怯まずに真っ向からチャレンジする戦いを期待します。

 梅崎選手が怪我を乗り越えて、チームを救ってくれたように、これから序盤に試合に出れなかった選手の活躍が勝利の鍵になると思います。今節は誰がヒーローになってくれるのか?キム選手や鮎川選手は出場するのか?楽しみにしたいと思います。

 この記事が少しでも「面白い」「参考になった」と思ったら「スキ」ボタンを押していただけると嬉しいです!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?