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J2第12節 大分トリニータvsロアッソ熊本 プレビュー【大分のプライドとスタイルを見せろ】

 こんにちは、トリノミカタです。今回はバトルオブ九州である大分トリニータ対ロアッソ熊本のプレビューをお届けします。

 前節はいわきFC相手に0-2での完敗。スコア以上に強度とパスワークの質で圧倒され、秋田戦同様にプライドを傷つけられる敗戦となりました。以前のようなパスワークをするわけでもなければ、強度で上回れるわけでもなく「片野坂監督は何がしたいのか?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか?

 今回はロアッソ熊本の特徴と、大分がどう戦うべきか?サポーターは何を見て応援すべきかについて書いていきます。サポーターがもう一度応援したいと思えるように伝えていきたいです。
 



ロアッソ熊本の特徴

 ロアッソ熊本は現在大分と勝ち点1差の14位。大分13位でお互い序盤で苦戦している印象であるけれども、チーム状態としては熊本の方が良いと思います。

 というのも、大木監督体制5年目であり、昨シーズンは主力が多く抜かれたこともあり、14位ながらも天皇杯ではベスト4に入り、大木スタイルが浸透していることが証明されています。

 今シーズンは主力はほとんど残留し、加入も最小限で、組織力のある一貫したサッカーを表現することができています。選手層としては厚くはないので、上位には現在食い込んでいないですが、攻撃力のある面白いチームです。そんな熊本の特徴は以下の通り。

・3-4-1-2
・独特のポゼッションスタイル
・真ん中を使って攻撃してくる
・守備はマンマーク気味のハイプレス

前節スタメン

 まず、フォーメーションがあまりJリーグでは見ない3-4-1-2です。前線の3人が常に動き回り、ポゼッション時にはいろんなところに顔を出してきます。特に松岡選手は左WBの位置まで降りて、数的優位を作り、サイドを攻略してきます。その際にボランチの選手がゴール前に上がったり、左右のCBが攻撃参加したりと、非常に流動的で組織的な攻撃を行います。

 そのため、なかなか捕まえづらく、守備側としては対応が難しいです。大分としてはなるべく熊本にボールを持たせないことが重要になると思います。

 また、熊本は中盤の人数を可変して増やし、中央からパスで突破するのが上手です。トップ下の伊藤選手は36歳のベテランながら、豊富な運動量と確かな技術・ポジショニングで熊本の攻撃を支えます。大分はこの中央をしっかり閉めて、突破させないことが大切です。


大分がどう戦うべきか?

 大分は今、目指すスタイルがあやふやになってきて、サポーターもチームがどんなサッカーをしたいのかが見えづらく、不安になっています。そんなチームの現状を「トリテン」で、ひぐらしさんが片野坂監督にインタビューしている記事を出してくれたので、詳しくはそちらをご覧ください。要約すると「シームレスなサッカーにトライしている」とのことです。

 熊本に対しても、チームの積み上げのために、強度攻守の切り替えの速さをチームは意識してトライしてくると思います。サポーターはそれが表現できているかをまずは見るといいです。

 また、熊本に対してはある程度、大分がボールを持つ時間を増やし、熊本のパスサッカーをさせないことが重要です。そのために、セカンドボールの回収が非常に重要になります。

 セカンドボールを回収するためには、選手の距離感がコンパクトであること、球際の強度が高いことが大切です。そのために守備時は大分のCBが勇気を持ってラインを高く保てているか、プレスに行く時は間延びせず全体で連動していけているかが鍵になります。

 攻撃に関しては、大分がボールを持つ時間を長くすることを前提に考えると、長沢選手の高さが今節は1番の武器になると思います。熊本は高さはあまりなく、CBも全員180cmありません。大分が押し込んで長沢選手ターゲットにクロスを上げるだけでも相手は相当嫌だと思います。同様に、セットプレーでは長沢選手に加えて安藤選手やペレイラ選手、デルラン選手も加われば相当チャンスになると思うので要注目です。  

大分の注目選手

以上の理由により、今節の注目選手は以下の三人です。

長沢選手
→高さを生かして得点できるか?
安藤選手
→勇気を持ってラインを統率できるか?セットプレーで得点できるか?
弓場選手
→中盤で強度高く、セカンドボール回収できるか?

 前節復帰した茂選手や、野村選手がプレー時間をどれだけ伸ばせるかも楽しみですし、安藤選手が少し怪我したかもしれないという噂もあるのでペレイラ選手デルラン選手の奮起にも期待したいです。また、最近トレーニングマッチで活躍している特別指定のドリブラー木本選手にも密かに期待しています。後半のジョーカーとして、大分に今いないタイプの選手なので試合に絡んできてほしいです。

 

最後に

 もどかしい試合が続きますが、サポーターは結果だけでなく、チームが何にトライしているのかを理解しようとし、そこにトライできているか否かを見るべきだと思います。例え、負けてもそこにトライがあれば拍手して鼓舞するべきだし、勝ったとしてもそこにトライがなければ叱咤すべきだと思います。

 熊本戦は九州の誇りを賭けたプライドのぶつかり合いです。まずはサポーターが応援でジャックして選手を後押ししましょう。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。少しでも「参考になった」「面白かった」と思ったら、「スキ」ボタンを押していただけると嬉しいです。
勝ってくれーーーーー!!!!

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