希釈

用事は3つ
まとめてしまおう
ついでの1つ
これが曲者

ただ座って前を観る
それだけの筈が
強烈な展開に圧倒され
終わってから 誰一人 
言葉を発しなかった

持てる者 持たざる者
極限状態に追い詰められ
顕になるのは
人間の 愚かしさ
観る側も 自分の内面を裏返され
蓋をしていた醜い心を
直視せざるを得ない
容赦なく揺さぶられる感覚

他の記憶と足して分れば大丈夫とは
到底言い切れなかった

こういう時 受け手は辛い
それも織り込み済みなのだろう

無理にでも切り替え
現実世界で 気持ちを語る
心が通う 安心感
鼓動は落ち着き
眠れそうだ

















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