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2024年5月2日の日経新聞を読んで

3メガバンクの2024年度の採用計画が出そろった。三菱UFJ銀行は中途で23年度比7割増の600人を採用し、新卒を初めて上回る見通しだ。3メガ銀全体で中途比率は45%と5割に迫る。デジタル化や富裕層向けビジネスの重みが増すなか、新卒一括採用で様々な部署を経験させて人材を育成してきた従来の手法が転機を迎えている。記事を要約すると共に所感を述べたい。

  • 三菱UFJ銀行は24年度に中途600人、新卒400人を採用する計画で、中途の数がはじめて新卒を上回る見通しだ。23年度は中途347人、新卒354人だった。

  • システムやデジタル関連などに重点を置き採用する。

  • 24年度の3メガ銀の中途採用は1200人に達する見通しで中途、新卒を合算した3メガ銀の採用数は2650人となり、中途比率は45%と5割に迫る勢いだ。

  • これまでは3メガ銀の中途採用の割合は18年度で5%にとどまるなど、新卒一括採用を優先する色が濃かった。

  • 3メガ銀が中途採用を強化するのはデジタル技術の活用やウェルスマネジメント、プロジェクトファイナンスなど広い分野で即戦力の人材を採用する必要が高まっているためだ。

  • 外部で知見を得た人材を採用しなければ事業強化で異業種も含めた競争におくれをとりかねない危機感がある。

  • 新卒でも専門性への志向が強い人材を採ろうとする動きが目立つ。三井住友銀はデジタルやIT分野で採用する人材を3倍程度に増やす。

私が就活をした2015年度は、それこそメガバンは合計で5,000人も採用するまさに新卒一括採用の定番であった。何度もリク面をして、優秀な人材を囲い込み、8月の面接開始と同時期に内定を出し、オワハラへと追い込む。これが私の知っているメガバンの姿。逆にいうと新卒でしかメガバンには入行できなかったイメージだが、今は違う。これは他の企業でも言えることだが、即戦力の人材に重きを置いている。DXが進む中、新卒でもデジタルやITに強い人材は企業からしたら喉から手がほしい人材である。そう考えると、東大や慶應よりも一橋大のソーシャルデータサイエンス学部などベスト中のベストだと思う。まだ新設学部なので、卒業生はいないが、プライム企業への内定率は群を抜くと思う。

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