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完璧主義なリーダーが1on1面談で気をつけたい2つのこと

最近では、リーダーとメンバーとの間で、1 on 1 と言われる個人面談を取り入れられることが当たり前のようになってきました。

個人面談は、お互いがオープンなコミュニケーションをできる場でとして、とても有効です。反面、コミュニケーションを間違えてしまうと、逃げ場がない空間となり相手を追い詰めてしまうこともあります。

特に、完璧主義なリーダーは、自分が完璧に仕事ができてしまうため、不完全なところの粗が目につきやすかったり、「なぜできないのか」などと思う傾向があり、面談されているメンバーにとっては辛い時間となりがちです。

そこで今回は、リーダーとの面談は苦手だな〜と感じさせないように、完璧主義のリーダーが、個人面談する際に気をつけたいポイントについて考えていきたいと思います。


加点方式 or 50点

90点を100点にしようとするのが、完璧主義のリーダーです。
これを前提に、話を進めようとすると、噛み合わなくなります。

あなたにとっての90点は、メンバーにとっては120点かもしれません。
それはなぜか、説明していきますね。

できたところに焦点を合わせるのは加点方式、
できていないところに目をむけるのは減点方式。

加点方式の場合、予想以上に良かった!と感じる場合、100点を超えます。
減点方式の場合、想い描く理想と完全一致しない限り100点にはなりません。

完璧主義なリーダーは、減点方式になりがちです。

理想を100点として、どこができていなかったか、を確認して減点していきます。
100点を超えることはもちろんありませんし、90点なら足りなかった10点にこだわります。

しかし、90点と100点の差は、実質的にはそれほど大きな問題にならないことがほとんどです。例えば、企画したイベントの出来が90点だったとしたら、そのイベントは大成功だといえないでしょうか。

その意味からすると、100点にこだわるのは、心理的なとらわれなのかもしれません。

メンバーが「うまくいってよかったー」と思っている時に、
リーダーが「あそこはこうしておけば違う結果になったんじゃないか」とか「まだ改善の余地がある」などと言ってしまうと、がんばりをねぎらうどころか、精神的に疲弊させ、モチベーションを下げることにもつながります。

チームで仕事をするときは、できているところに目を向けて加点方式にしましょう。もし、減点方式で考えてしまった場合は、50点でOKとしましょう。

完璧主義のリーダーは、それくらい自分の基準をグーっと下げた状態で、やっと話が噛み合ってきます。


完璧にしすぎない

完璧主義にとって完璧はくせのようなものです。おそらく、完璧主義のリーダーなら、面談も知らずしらずの間に「完璧な面談」を目指しているかもしれませんね。

たまには、あえて、完璧な面談にしない、ということを意識してみましょう。例えば、予定したアジェンダがあったとしても、脱線した話題や盛り上がったテーマだけで終わってみましょう。

完璧を目指したコントロールされた時間より、自然な流れに任せるくらいの方がリラックスでき、オープンなコミュニケーションとなりやすい傾向があります。

自由に意見を出せることでモチベーションが上がったり、クリエイティブな発想が生まれやすくなります。

メンバーが指示待ちではなく、自分で考えて行動するには、モチベーションが高くクリエイティブな思考が欠かせません。

仕事の内容によっては、完璧なリーダーの指示のもと間違いなく業務を行うことも大切ですが、それに加えて、メンバーひとりひとりが、間違ってでも考えながら行動するには、完璧主義のリーダーに管理されすぎない環境がとても大切です。

自分で考えて行動できるクリエイティブな人材を育てるためにも、あえて完璧にしないことを意識してみてください。

まとめ;

完璧主義なリーダーとの個人面談は、
・ 加点方式 or 50点
・ 完璧にしすぎない、
ということを心がけてみて下さい。

リーダーが常に完璧を求めることは、メンバーの創造性や自主性を制限してしまう可能性があります。リーダーは、面談を通じて、メンバーの自発性やクリエイティブな思考をサポートできるといいですよね。

完璧は細部です。細部にこだわり過ぎず、大局を見ることで、メンバーもリーダーも学びと成長につながります。
完璧を求めすぎず、完璧を超えたところに目を向けて、チーム全体の成功につなげましょう!

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