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マーケットチェック(4/24~4/29)

GWはいかがお過ごしでしょうか🌷
今日から5月がスタートです!今週もマーケットチェックしていきましょう!



米国債10年物利回り

(TradinViewより)

アメリカ長期金利は、一時4.7%を超えましたが、4.6%台を推移し、連騰が続いて高い水準を維持しています。株式にとっては嬉しくない状態ですね。
昨年末に鈍化したインフレが、最近再加速の兆しを見せていることも影響しているでしょう。

中東情勢の緊迫化か心配されていた頃に、原油価格などが上昇していたことも背景にあるかもしれません。

5月1日に、FRB政策金利の発表があるため、しっかりチェックしましょう。

次に日本の長期金利です。

日本国債10年物利回り

(TradinViewより)

日本の長期金利は、一週間で大幅な下落が見られました。株価には良い影響かも知れませんが、でも債券が買われているということでも有るので、米国株が下落中でもありますので手放しに喜ぶのは危険ですね。

下記記事で、今後の日本の景気への懸念が記されています。要するに利上げは危険だという懸念です。

国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミストを務めたオリビエ・ブランシャール氏は29日、日銀が利上げを実施すれば日本は「かなり深刻な」景気後退に直面するとの見方を示した。

ロイター通信 2024年4月30日

2.7%のインフレ率の中で、政策金利が1%にも全然満たないという意味不明な状況なんですけどね。

政策金利や為替おいて、今後の日本の金融政策にも注目が必要です。

次に、株価・指数を見ていきましょう。

ダウ工業株30種平均株価指数

(TradingViewより)

FOMC(米連邦準備制度理事会の会合)を前に1.49%の下落を見せ、37,815ドルで引けました。アメリカの長期金利も高い水準で、インフレも加速しているため、地合いが良くないですね。

FOMCの結果次第では状況が変わると思うので、結果を待ちましょう。

S&P500種株価指数

(TradinViewより)

S&P500指数は5,000ポイントを下回る場面もありましたが、やや回復を見せて5,035で引けました。
米スーパー・マイクロ・コンピューターの売上が市場予想を下回り、3.5%の下落があったりと、米国株全体に下落が見られました(下記掲載ヒートマップをご覧ください)。

FOMCを控えているので、そちらの結果にも注目しましょう。

NASDAQ100総合指数

(TradingViewより)

NASDAQは、前週の大幅な下落から反発しましたが、FOMCを前に1.9%程度下落しました。今後も大型株の決算発表が控えているのですが、いわゆるマグニフィセント・セブンが微妙ですね。FOMCの結果と一緒にチェックが必要です。

次に日本の指標を確認しましょう。

日経平均株価

(TradingViewより)

日経平均株価は、アメリカの指数の上昇もあり、前週から470円高の3万8,405円と大幅続伸して引けました。

為替で大きな動きがあったり、日米ともに決算シーズンであるため、注視しながら様子を見ていきたいですね。

TOPIX

(TradingViewより)

TOPIXは、日経平均株価に続き、57.5P高の2747Pで取引を終えました。アメリカの上昇も影響しているとは思いますが、むしろアメリカよりは底堅いと言っても良いでしょう。

次に為替です。

為替(米ドル/円)

(TradinViewより)

今週は激しい動きを見せました。

円、弱!

4月29日の午前10時半ごろに1ドル160.20円と約34年ぶりの高値を更新しました。13時台に入り、1ドル155円近くまで円が買い戻され、急激な円高となりましたが、日銀による為替介入との予測が出ています。
神田財務官は「介入の有無については申し上げない」と発言しましたので、介入したという事ですかね。介入実績に関しては5月末に公表される模様です。
今週のFOMCでのパウエル議長の発言によっては、さらに円安を進める可能性があるので、注視しましょう。

続いて原油です。

WTI原油先物

(TradinViewより)

地政学的リスク緩和により、原油価格は小幅に下落しました。
しかし原油在庫は予想を大きく下回りました(下記、重要経済指標掲載)。在庫が少ないということは、需要は高いということですので、また値上がりするかもしれませんね。

今週は5月1日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表される予定で、インフレ圧力が根強い中、利下げを見送るとみられている。これがさらなるドル高につながれば原油需要の下押し要因となりそうだ。

ロイター通信 2024年4月30日

やはり、FOMCの発表が重要となりそうです。

VIX

(TradingViewより)

地政学的リスクの緩和なども影響し、大きく下落しましたが、FOMCを目前に上昇しました。パウエル議長の発言によっては、大きな変動があるかもしれないので、FRBでの結果に注目です。

次にFear and Greed Indexです。

Fear and Greed Index

(CNNウェブサイトより)

先週に引き続き、FEARを維持しています。米国の長期金利も高い水準で、調整局面という感じですね。エクストリームにまでいかないことを祈ります。

続いて、FedWatchです。

Fed Watch

(CMEウェブサイトより)

5月1日発表の政策金利は、市場予想で5.25-5.50%に据え置かれることが予測されています。アメリカのインフレ加速が要因として挙げられ、利下げ期待は遠退きました。

次にヒートマップです。

ヒートマップ(1week)

(FINVIZより)

真っ赤ですね!調整局面であってほしいてすね。来週は緑の絨毯が見たいです。

重要経済指標

(マネックス証券 経済指標カレンダーより)

GDP(国内総生産)は前期比で1.6%増で、全四半期の3.4%から大幅に鈍化する結果となりました。
FRBが物価の目安として注目するPCE(コア個人消費支出)は3.7%上昇し、前四半期の2%上昇から伸びが加速しました。予想を上回ったため、ドルが買われる材料となりそうです。また、米国の消費の強さから、利下げは遠のく可能性がありますね。

次に投資主体別売買動向です。

投資主体別売買動向

(TRADER’S WEBより)
青・海外投資家 赤・国内個人投資家 緑・国内法人

海外投資家が売り越し、国内投資家が買い越しています。ダメなヤツです。
海外投資家が大きく売り越してしまったため、日経平均株価の大きな下落が読み取れます。

続いて注目決算です。

注目決算

・メタプラットフォーム
売上高、1株利益ともに市場予想を上回りましたが、第2四半期の売上高見通しが市場予想を下回ったことにより、株価は11%ほど下落しました。

・マイクロソフト
こちらも、売上高、1株利益ともに市場予想を上回りました。

・アルファベット
売上高は13%増の863億1000万ドルとなりました。その中でも、クラウド事業の売上高は25.6%と大幅な増加となりました。

次はマクロ経済ニュースです。

マクロ経済ニュース

・4/29覆面介入の場合 5兆円規模か

・日印GDP逆転、25年にも 円安で早まる、世界5位に

まとめ

GW真っ只中ですが、市場は忙しそうです💦
地政学的リスクが緩和されましたが、FOMCがあるため市場に緊張感を感じられます。また、決算発表もまだまだ控えているので、しっかり情報をキャッチしていきましょう!


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