気概のある政治家出でよ

気概のある政治家出でよ
 “シーチン”修一
【雀庵の「大戦序章」289/通算720  2024(令和6)年4/28/日】25日は終日とても暖かく、夕方でも室温28℃、まるで初夏のよう。で「風呂に浸かるまでもないな」とシャワーで済ませ、裸のままのんびり爪切りなどをしたが、これが大間違いだった。26日は早朝から今季初めて風邪をひいてしまい、手元にあった「パイロンPL顆粒」でも恢復せずに終日ベッドでうつらうつら。足はフラフラ、腰痛もひどいし、さらに左右の腕もパワーダウン・・・
気力もなえて「もう力仕事の営繕は無理かもしれない、やるべき仕事ができないということは、天から見放されたということだ、屋上の見晴らし台で得意の“シーチン”流で眠るように縊死すべし、高所恐怖症のカミサンは見晴らし台に登れないので、気づいた時には小生はあの世である、なんてすっかりマイナス思考になってしまった。

夕方、カミサンに苦痛を訴えるとナースの血が騒ぐのだろう、目が生き生きとなって東和薬品の「フェキソフェナジン塩酸塩錠」を出してくれた。服用すると2時間ほどで気力体力が改善し始めたのにはびっくり。日経メディカルの「処方薬事典」によると、この薬は「抗ヒスタミン作用(体内物質ヒスタミンの働きを抑える作用)によりアレルギー反応を抑えることで蕁麻疹(じんましん)、花粉症、喘息などによる、皮膚の腫れや痒み、鼻炎(くしゃみや鼻みずなど)、咳などの症状を改善する薬」とあった。
腰痛の痛みを訴えると湿布薬「ロキソニン」を2枚貼ってくれ、随分緩和された。有難いことで、もう「クソババア」なんて二度と思いません、と誓ったものだが・・・ちょっと自信がないけれど。なお「パイロンPL顆粒」は軽い風邪には効くそうだ。

古人曰く「油断大敵」。戦老ヂヂイはそれなりに物識りかもしれないが、気力はあっても体力は確実に劣化していることを思い知らされた。誰でも失敗はするが、若い時はそれが教訓、バネになって上昇するのだろうが、歳をとると上昇するどころか下降、下手をするとあの世行きになりかねない。この当たり前のことを元気な時はすっかり忘れてしまい、体調が悪くなると思い出す・・・多分それが普通なのだろうが、とりあえず「油断大敵、無理が通れば寿命が縮む」を毎朝の仏壇でのお祈りに加えることにした。

「油断大敵、無理が通れば寿命が縮む」・・・考えてみれば、これは大昔から多くの識者が唱えていることだ。油断すると国家も消滅するのである。小生の尊敬する孔子、釈迦、ソクラテス、マキアヴェッリから塩野七生、加地伸行、高坂正堯、加瀬英明、古森義久、高山正之、伊藤貫、峯村健司、中村逸郎、山本皓一、渡辺利夫、岡部伸などなど先輩たちも懸命になって警鐘を鳴らしている。
最近ではカナダ在住の「やまたつ」氏のブログ「カナダ人ニュース」がとても興味深い。W. Cleon Skousen著「裸の共産主義者」(The Naked Communist、1958年初版)という書籍を紹介し、現在の国際情勢と絡めて解説している。面白そうなので同書を購入したいと思いアマゾンなどで調べたが、どういうわけか日本語訳はなかった。

同書初版の2年前の1956年は「(日本は)もはや戦後ではない」(経済白書)と戦後復興景気が終わり、さらなる高度成長時代へのターニングポイントになった年だ。経済はイケイケドンドンの時代へ向かうが、その一方で「60年安保」騒動に象徴されるように共産主義信奉者がウジャウジャいた時代でもある。
日本の“宗主国”である米国でも「マッカーシズム」(レッドパージ、アカ狩り)の時代が終わったとはいえ、共産主義者は「リベラル」に衣替えして勢力を維持していた。WIKIにはこうある。
<マッカーシズムは、第二次世界大戦後の冷戦初期、1948年頃より1950年代前半にかけて行われたアメリカにおける共産党員、および共産党シンパと見られる人々の排除の動きを指す。1953年より上院、下院で率先して「赤狩り」を進めた共和党右派のジョセフ・マッカーシー上院議員の名を取って「マッカーシズム」」と名づけられた。マッカーシーに協力した代表的な政治家は、リチャード・ニクソンとロナルド・レーガンである>

「裸の共産主義者」英語版は著者のW. Cleon Skousenをこう紹介している。
<W. クレオン・スクーセンは、北米のすべての州と地方、そして世界60か国以上で講義を行った人気作家、講演者、教師としてよく知られている。 彼は歴史研究家であり法学者でもあり、自由の原則、合衆国憲法、経済学、古代史と経典を専門としていた。彼は米国のため、カナダとラテンアメリカの新憲法を書くように依頼され、あらゆる国で採用できる「モデル憲法」を出版。 また、FBIに16年間勤務し、ソルトレークシティ警察署長として4年間、大学教授として10年間勤務した。 彼は多作の作家であり、『裸の共産主義者』、『裸の資本家』、『五千年の飛躍』という3つの全米ベストセラーを生み出した。 そのうち8冊は大学の教科書として使用され、数冊は翻訳されて他国でも出版された。

スコウセン博士はカナダで生まれ、10歳のときに家族とともに米国に帰化。 彼はメキシコで2年間、イギリスで2年間過ごし、カリフォルニアのサンバーナーディーノ大学を卒業し、ジョージ ワシントン大学ロースクールで法学博士号を取得した。 彼はコロンビア特別区、地方控訴裁判所および米国最高裁判所で弁護士を務めることが認められた。
彼の憲法に関するセミナーは全米で数百万人が聴講し、生徒の中には数十人の米国上院議員と下院議員、2人の最高裁判事、および複数の大統領候補者が含まれている。 彼は「知識と理解は自由な国を維持するための鍵である」と信じ、生涯を通じ、世界中の学生や聴衆が複雑な問題を深く理解できるように尽力した>(以上)

主著の「裸の共産主義者」はロングセラーで、最近では2017年にも再版されている。「やまたつ」氏のブログ「カナダ人ニュース」4/19から以下、引用する。
・・・・・・・
共産主義とは資本主義と対になる経済構造用語・概念と思われていますが、自由がない、一握りの人々による管理体制、つまり、全体主義体制が伴います。「裸の共産主義者」が発刊された冷戦期と現代の違いは、(冷戦期の共産主義は)国家単位(の動き)だったのが、(現在の共産主義は)世界規模で同じ方向を向こうとしていることです。この背後にいるのがグローバリストと呼ばれる人々です。まずは「共産主義者の45の目標」と、それぞれの項目に対するコメント・補足をしていきます(→で示した部分)。
【共産主義者の45の目標】
1)■共産主義国家との共存が、核戦争回避の唯一の道であると受け入れさせる
→2023年G7広島サミットのコミュニケに「中国と“デカップリング”(切り離し)ではなく“デリスキング”(リスク低減)」とありました。

2)■核戦争ではなく、降伏を選ぶようにさせる 3)■非武装化は道徳の高さという幻想を創り上げる
→2と3は「憲法9条」として日本国憲法に組み込まれているように思えます。防衛力強化に反対する「頭の中お花畑」状態の人や「憲法9条で侵略されることがない無敵論者」の人々にすでに浸透しています。

4)■共産主義国家か、軍事転用可能かに関係なく、世界中で自由貿易をさせる
→世界は中国と切っても切れない関係になっていますし、(共産主義国家ではありませんが)欧州はロシアと手を切ることが不可能になっています。

5)■ロシアとソ連衛星国に対するローンの延長をさせる 6)■共産主義国家かどうかに関係なく、アメリカの支援を世界にさせる 7)■共産主義国中国を認め、国連に加盟させる 8)■1955年のフルシチョフと合意した、国連監視下の自由選挙でドイツ問題を解決することをせず、東西で分断したままにさせる 9)■アメリカの核実験中止を長引かせる 10)■全てのソ連衛星国を国連加盟させる

11)■国連を世界で唯一の希望と宣伝する。国連憲章の改定をすることがあれば、世界唯一の武装した世界政府と認めさせる。
→国連を「WHO(世界保健機関)」に置き換えるとどうでしょうか? パンデミックを口実に、WHOは肥大化していき、人々の行動を制限し、国家の仕組みをつくり変えようとしています。いまはWHOのIHR(国際保健規則)改定で大騒ぎになっていますが、「公衆衛生」を隠れ蓑にした浸透が進んでいます。

12)■如何なる共産党の非合法化に対しても抵抗する 13)■忠誠の誓いを廃止する
→「忠誠の誓い」とは、アメリカの政府職員になる際に行う宣誓のこと。民主党議員で拒否している人がいますし、アメリカだけでなく、世界で起きています。
14)■ロシアのアメリカ特許庁へのアクセスを維持させる

15)■アメリカの政党の一方、又は両方を乗っ取る →民主党は完全にやられていますね。共和党のRINO(Republican In Name Only。「名ばかりの共和党員」と訳されることが多い)勢力はグローバリスト系で、民主党と同質です。

16)■ 裁判所の法解釈により、市民の権利を侵害していると主張することで、アメリカの基本的な慣習を弱体化する
→バイデン民主党により、活動家のような判事が大量に送り込まれています。象徴的なのが、バイデンが指名したケタンジ・ジャクソンという連邦最高裁判事でしょう。他にもバイデン民主党が送り込もうとしたとんでもない判事がいますが、具体例は第3弾書籍『謀略と戦争を仕掛け、敗北するアメリカ』(ビジネス社)の224ページ~227ページを参照してください。構図としては、左翼活動家を判事にする→左翼団体が提訴(例:マイノリティの権利ガー)→憲法解釈・法解釈により、議会を通して法律を変えるというハードルの高いことを避けつつ、アメリカの社会の仕組みを変えていきます。ジョージ・ソロスらによる極左地方検察官の支援も同じで、議会・州知事を迂回して、司法システムの改革(という名の破壊)をしています。

17)■ 学校を支配下に置く。社会主義と共産主義の洗脳の場にし、カリキュラムの緩和により学力を低下させる。教職員協会を支配する。共産党の方針を教科書に入れる
→過激LGBT教育、批判的人種理論(自虐史観:アメリカはレイシスト国家/白人は差別してもよい)などを推し進める一方、マイノリティ差別として、卒業基準を満たさなくてもよいとする学校区がブルーステート(民主党支持者が多い)を中心に存在する。
18)■ すべての学生新聞を支配する →現代はSNSでしょうか。
19)■ 共産主義を標的にする政策・団体に対して、学生暴動を起こさせ、大衆の抗議活動を煽動する →保守系団体が大学で講演をするとき、過激左翼集団が大暴れしています。最近ですと、保守活動家のチャーリー・カークや、ウィスコンシン州BLM(Black Lives Matter)暴動で正当防衛が認められ有名になったカイル・リッテンハウスくんの講演中止をするように求める左翼活動家が大騒ぎをしました。

20)■ 報道機関に浸透する。書籍のレビュー、社説の内容、方針決定のポストを支配する  →完了しています。
21)■ ラジオ・テレビ・映画の重要なポストを支配下に置く →ネット、SNSも含めて完了しています。ただし、イーロン・マスクによってTwitter(現X)は救われました。
22)■ あらゆる芸術表現を貶めることで、アメリカ文化の信用を失墜させ続ける。アメリカの共産党主義者は「全ての良い彫像を公園や建物から消し去って、抽象的で無様で無意味なものに置き換えるように」と言われている →BLM暴動で正当化されました。

23)■ 芸術評論家や美術館の責任者を支配下に置く。「我々の計画は、醜く、不快感を与え、無意味な芸術を促進することだ」 →芸術ではありませんが、左翼活動家が、過激LGBT政策の一環でエロ本レベルの本を学校の図書館や授業で使用しています。
24)■ わいせつなことを取り締まる法を「検閲」「言論の自由や報道の自由の侵害」として撤廃する →法ではありませんが、LGBTの権利だの、多様性だの、包括性だのという口実によるモラルの破壊がすでに起きています。詳しくは後述します。
25)■ 出版物、映画、ラジオ、テレビでポルノを奨励し、道徳的な文化水準を破壊する →24と同じ。
26)■ 同性愛、異常性愛、フリーセックスを「正常で、自然で、健全なもの」と見なさせる →過激LGBT政策に一致しています。詳細は後述。

27)■ 宗教界に浸透し、神の啓示に基いた宗教を「社会的」な宗教に置き換える。聖書の信頼性を喪失させ、宗教的な支えを必要としない知的成熟の必要性を強調する →キリスト教、ユダヤ教を中心に(宗教を)左翼が潰そうとしています。宗教は伝統・歴史と繋がっていて、既存の体制を壊したい左翼勢力にとっては、社会変革の障害でしかありません。
28)■ 「政教分離の原則」に反しているとし、学校での祈りの時間や、宗教的な表現を排除する →政教分離ではありませんが、「多様性・公正性・平等性・包括性」を口実に、マイノリティを尊重するという建前でキリスト教の迫害をバイデン民主党はしています。
29)■ 合衆国憲法を、不十分で、古臭く、現代のニーズに合わない、世界中の国家間の協調を妨げるモノであると傷つける →自国ファーストは世界との協調性を壊すとして、トランプ大統領のMAGA(Make America Great Again、アメリカを再び偉大な国にする)は敵視されています。
30)■ アメリカ建国の父たちをけなす。一般人(の福祉など)には無関心な利己的な支配階級と思わせる →批判的人種理論として、アメリカに浸透させようとする動きがあります。詳しくは第1弾書籍『左翼リベラルに破壊され続けるアメリカの現実』(徳間書店)の190~194ページを参照してください。祖先の犠牲者とされているのが、アメリカは黒人、カナダはファーストネーションズ(先住民族)、日本はアイヌ民族でしょうか。
31)■ あらゆる種類のアメリカ文化を貶し、世界の歴史のごく一部に過ぎないとして、アメリカの歴史教育に反対する。共産党による政権奪取以降のロシアの歴史を重視させる →トランプ大統領の自国ファースト、MAGAムーブメントが嫌われる所以でしょう。
32)■ 文化の隅々にまで中央管理体制を敷くために、教育、社会福祉機関、社会福祉プログラム、精神科クリニックなど、あらゆる社会主義的な活動を支援する 
33)■ 共産党を妨害する、あらゆる法律や手続きをなくす 34)■ アメリカ連邦下院議会の「非アメリカ活動委員会」を廃止する
35)■ FBIの信用を貶め、最終的に解体する →残念ながら、スコーセンのいた(当時の反共の)FBIは存在しません。この記事を作成するにあたってスコーセンの息子さんから聞いたのですが、スコーセンは初代FBI長官に共産主義者の脅威に関する助言をすることができた2人のうちの一人だったとのことで、FBIが共産主義との戦いの最前線だと自負していたようです。しかし、現在はバイデン民主党の秘密警察化していますので、スコーセンが誇りを持っていたFBIは存在しません。

36)■ より多くの労働組合に浸透し、支配する →成功しています。37)■ 大企業に浸透し、支配する →成功しています。38)■ 逮捕権限の一部を警察から社会機関に移す。全ての異常行為(犯罪)を、精神科医以外は理解も治療もできない精神疾患と思わせる →ジョージ・ソロスのような極左活動家が推進している考えです。(第1弾書籍の99ページ~119ページを参照)。日本も「犯罪は病気」理論を基にして、懲役と禁錮を組み合わせた「拘禁刑」を導入しています。
39)■ 精神医学の専門家を支配し、精神健康法を共産主義の目標に反対する人々を強制的に管理する方法として使う。40)■ 家族制度の信用を落とす。乱交(フリーセックス)や容易な離婚を推奨する →LGBTです。41)■ 親の悪影響から子どもを遠ざける必要性を強調する。偏見・メンタルブロック・知的障害は親による抑圧が原因と思わせる →LGBTです。
42)■ 暴力や暴動は、アメリカの伝統では正当な手段であるという印象をつくる。学生や特別な利害関係集団は「団結力」を使い、経済、政治、社会の問題を解決すべきと思わせる →BLM暴動はメディア・民主党が正当化しました。
43)■ 先住民が自治統治を行う準備が整う前に、すべての植民地政府を転覆させる。44)■パナマ運河を国際管理にする。45)■コナリー留保を撤廃し、国際司法機関によるアメリカの国内問題への介入を阻止できない様にする。国際司法機関の権限が、国家にも個人にも同様に及ぶ様にする →国際司法機関がアメリカに介入し、アメリカ国民に影響を及ばせるようにするとありますが、この「国際司法機関」を、目標11と同様に「WHO(世界保健機関)」に置き換えるとどうでしょうか? まさにいま世界規模で起きていることです。(以上)
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小生は共産主義に洗脳され、中核派の三里塚戦士として拘束された。共産主義は宗教と同様で、一度洗脳されると除染するのは非常に大変である。「思想信条の自由」と言うが、オウム真理教(無差別殺人)や米国の人民寺院事件(ジョーンズタウン集団自殺)など非常に危険なケースが多い。イスラム過激派も同様だ。総じてほとんど狂気のよう。
愛する「美しい日本」を戦狼邪教の核兵器保有国、中露北から守り抜くためには「思想信条の自由」などとノンビリしていていいのだろうか? 韓国が最貧国から脱したのは朴正熙大統領の徹底した反共政策が日本や欧米の支持を得ることにつながったからである。北からの脅威を受けて朴正熙は核兵器開発を進めようとしたが、“宗主国”の米国は朴正熙を危険視して暗殺したという説がある。
米国にとって今なお世界で一番恐ろしいのは大日本帝国である。核爆弾で米国に屈服した日本が再起したら核武装を進めて米国に対抗するのではないかと疑心暗鬼になっているに違いない。日本が核兵器装備に舵を切れば首相は排除されるのか? 米国からの独立を目指しただけで田中角栄は排除された。一服盛られたのか? たとえ暗殺されようが核武装を進める気概のある政治家は居るや無しや? 
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*読者諸兄の皆さま、御意見を! ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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渡部亮次郎 「頂門の一針」ryochan@polka.plala.or.jp
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