麦鷲映画ノート

備忘録として映画感想文を書いていきます。旧作中心、邦画多め。 後追い世代ですがアマプラ…

麦鷲映画ノート

備忘録として映画感想文を書いていきます。旧作中心、邦画多め。 後追い世代ですがアマプラとU-NEXTで東映と日活の名作を漁ってます。 映画館は年数回。洋画は吹き替えの方が好き。 好きな音楽:ソニック・ユース、パステルズ、スピッツ、ヨラテンゴ、銀杏BOYZなど。

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鈴木清順 石井輝男 鈴木則文 ルイス・ブニュエル フェデリコ・フェリーニ アキ・カウリスマキ コーエン兄弟 ハル・ハートリー 寺山修司 ヤン・シュヴァンクマイエル ティム・バートン など

    • 網走番外地 荒野の対決(1966)

      網走番外地 荒野の対決(1966、東映、89分) ●監督:石井輝男 ●出演:高倉健、田中邦衛、由利徹、杉浦直樹、待田京介、大原麗子、三原葉子、河津清三郎、山本麟一、田崎潤、嵐寛寿郎、谷隼人 網走番外地シリーズの第5作目。 刑務所内でのちょっとしたコミカルパートをサラっと描き、橘真一(高倉健)が仮出所というところからストーリーは始まる。 なぜか射撃大会に飛び入り参加することになりチャンピオン(杉浦直樹)と対決する流れになるが、乗馬をしながら三原葉子の投げるコンパクトの真ん

      • 昭和おんな博徒(1972)

        昭和おんな博徒(1972、東映、91分) ●原作:藤原審爾 ●監督:加藤泰 ●出演:江波杏子、松方弘樹、天知茂、渡辺文雄、嵐寛寿郎、山本麟一 オープニング、雨の中の敵討ちが前触れもなく唐突に、粛々と行われる。 映画はこれが規定路線なのだと言わんばかりに殺しの最中からクレジットを映し出していき、この復讐にいたった経緯を回想で約1時間挟んでからまた進行するという構成。 小津映画的な畳とちゃぶ台の水平目線ではなく一段下がった三和土からのローアングル煽りショットの連発。 さら

        • 地獄(1999)

          地獄(1999、石井プロダクション、101分) ●監督:石井輝男 ●出演:佐藤美樹、丹波哲郎、前田通子、平松豊、斎藤のぞみ、平山久能、和田洋一、薩摩剣八郎、鳴門洋二、若杉英二、掛札昌裕、桂千穂、川上さゆり 中川信夫監督、神代辰巳監督の両作品とはこれまた関連のない、1999年の石井輝男監督作品。 都庁の前のベンチに座る少女という場面から映画は始まる。 前田通子演じる閻魔大王や丹波哲郎はともかくとして、少女リカと、閻魔大王の側近?の兄妹を演じる役者がほぼ素人の棒読み演技。

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          カイロの紫のバラ(1985🇺🇸)

          原題: The Purple Rose of Cairo(1985、アメリカ、84分) ●脚本・監督:ウディ・アレン ●出演:ミア・ファロー、ジェフ・ダニエルズ、ダニー・アイエロ、エドワード・ハーマン、ジョン・ウッド、デボラ・ラッシュ、ヴァン・ジョンソン、ゾーイ・コールドウェル、カレン・エイカーズ、ミロ・オーシャ、カミーユ・サヴィオラ、ダイアン・ウィースト、アーヴィング・メッツマン、ステファニー・ファロー、デヴィッド・キー 映画好きの薄幸の人妻、セシリアが毎晩のように『カイ

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          密航0ライン(1960)

          密航0ライン(1960、日活、83分) ●監督:鈴木清順 ●出演:長門裕之、小高雄二、清水まゆみ、中原早苗、小沢昭一、木浦佑三、高品格、東恵美子、永井智雄、嵯峨善兵、杉幸彦、相原巨典、雪丘恵介、河合健二、初井言栄、小泉郁之助、石崎克巳、野呂圭介 新聞記者の長門裕之と、ライバル会社の記者小高雄二(小高の恋人・清水まゆみは長門の妹)が密航に纏わるスクープを追うというような社会派ストーリー。 途中タクシーのラジオで野球の試合のウグイス嬢の声が聞こえ「寿美子さんの声ですよ」が声が

          密航0ライン(1960)

          キシュ島の物語(1999🇮🇷)

          英題: Tales of Kish(1999、イラン、72分) ペルシャ湾に浮かぶ小さなサンゴ礁の島、キシュ島の観光局が製作したオムニバス映画であるが、3人の名匠による短編集は観光映画という枠組みを超え、いわゆる一般的なイラン映画(…芸術的に高水準で鑑賞に堪えうる)として楽しめる。 第一話“ギリシャ船” ●脚本・監督:ナセール・タグヴァイ ●出演:ホセイン・パナヒ、アテフェ・ラザヴィ どこからともなく流れ着くSONYやらNIVEAやらの無数の海外製品の段ボール。 主

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          五福星(1983🇭🇰)

          原題: 奇諜妙計五福星/WINNERS AND SINNERS(1983、香港、101分) ●監督:サモ・ハン・キンポー ●出演:サモ・ハン・キン、ジョン・シャム、リチャード・ン、チャールス・チン、フォン・ツイファン、チェリー・チェン、ジャッキー・チェン、フィリップ・チャン、イップ・トン、ユン・ピョウ、ムーン・リー、ジェームズ・ティエンジャック・チェン・チウ・ター、ラム・チェンイン、タイ・ポー 主要なジャッキー映画(90年代頃までの)は大半観て来た気がするが、まだまだ未見の

          五福星(1983🇭🇰)

          若くて悪くて凄いこいつら(1962)

          若くて悪くて凄いこいつら(1962、日活、86分) ●監督:中平康 ●出演:高橋英樹、和泉雅子、和田浩治、山内賢、清水まゆみ、葉山良二、北林谷栄、宮城千賀子、細川ちか子、草薙幸二郎、嵯峨善兵、弘松三郎、武藤章生、小泉郁之助、野呂圭介、片桐恒男、青木富夫、星ナオミ、相馬幸子、花村典昌、高野誠二郎、久松洪介、衣笠力矢、三樹高雄、神山勝、光沢でんすけ、榎木兵衛、伊丹慶治、進千賀子、有田文子、久遠利 タイトルのインパクトで見てみたシリーズ。 これまた小学2年生が適当に考えたみたい

          若くて悪くて凄いこいつら(1962)

          セックス喜劇 鼻血ブー(1971)

          セックス喜劇 鼻血ブー(1971、東映、83分) ●監督:高桑信 ●出演:左とん平、小松政夫、太宰久雄、桑原幸子、根岸明美、山城新伍、賀川雪絵、小池朝雄、南利明、集三枝子、村上不二夫、三角八郎、桂ルミ、由紀梨絵、英ミエ、松井康子、小林千枝、竹村清女、林家眠々、梶原真由美、松窪耕平、丹下キヨ子、萩本欽一、東光生、三原葉子、武智豊子、佐藤晟也、須賀良、五野上力、ストレートコンビ、杉本美樹、大村崑、渡辺正美 タイトルのインパクトで見てみたシリーズ。 『セックス喜劇 鼻血ブー』。

          セックス喜劇 鼻血ブー(1971)

          暴走パニック 大激突(1976)

          暴走パニック 大激突(1976、東映、85分) ●監督:深作欣二 ●出演:渡瀬恒彦、杉本美樹、渡辺やよい、風戸裕介、小林稔侍、汐路章、北村英三、志賀勝、潮建志、曽根将之、林 彰太郎、川谷拓三、室田日出男 タイトルのインパクトで見てみたシリーズ。 『暴走パニック 大激突』。 なんだろう、この大仁田厚のサンダーファイヤーパワーボム的な、勢いはあるけど意味はない的なタイトル。 冒頭から深作作品特有のカメラがグルングルンのブレッブレは相変わらず。 銀行強盗のシーンと、その事

          暴走パニック 大激突(1976)

          こころ(1955)

          こころ(1955、日活、121分) ●原作:夏目漱石 ●監督:市川崑 ●出演:森雅之、新珠三千代、三橋達也、安井昌二、北林谷栄、田村秋子、鶴丸睦彦、下元勉、下條正巳、久松晃、奈良岡朋子、山田禅二、伊丹慶治、鴨田喜由、河上信夫、山本かほる この映画の評価=夏目漱石の原作小説『こころ』の評価へとスライドしてしまわないように、極力映画の中の出来事にしぼって記していきたい。 例えば「大胆な解釈」のように原作から逃げることをせず、真っ向からこの燦然と聳え立つ名作に向き合っており、か

          網走番外地 北海篇(1965)

          網走番外地 北海篇(1965、東映、91分) ●監督:石井輝男 ●出演:高倉健、千葉真一、田中邦衛、杉浦直樹、嵐寛寿郎、大原麗子、山本麟一、藤木孝、砂塚秀夫、由利徹、安部徹、小沢栄太郎 『網走番外地』シリーズ第4弾。 今回はしっかり網走刑務所内部からスタートし、色々とひと騒動あったのちに釧路から謎の荷物を運ぶトラックと共に映画は進む。 仮出所を迎えた橘真一(高倉健)は、ムショ仲間の葉山(千葉真一)の保釈金を調達するため、とある運送会社の仕事を引き受けることになる。 王

          網走番外地 北海篇(1965)

          プロミスト・ランド(2012🇺🇸)

          原題: PROMISED LAND(2012、アメリカ、106分) ●監督:ガス・ヴァン・サント ●出演:マット・デイモン、ジョン・クラシンスキー、フランシス・マクドーマンド、ローズマリー・デウィット、スクート・マクネイリー、タイタス・ウェリヴァー、テリー・キニー、ハル・ホルブルック いわゆる「シェールガス革命」により巻き起こったエネルギー会社による土地買収を巡る、企業側の人間と小さな町の住民との間で起こるドラマを描くガス・ヴァン・サント作品。 タイトルがクレジットされる

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          ビートルジュース(1988🇺🇸)

          原題: BEETLEJUICE(1988、アメリカ、92分) ●監督:ティム・バートン ●出演:アレック・ボールドウィン、ジーナ・デイヴィス、キャサリン・オハラ、グレン・シャディックス、ジェフリー・ジョーンズ、ウィノナ・ライダー、シルヴィア・シドニー、マイケル・キートン 続編が今年全米公開されるということで、この『ビートルジュース』を久しぶりに観てみた。 とっても面白く、92分があっという間に終わってしまった。 ビートルジュースがとにかく良くて、マイケル・キートンが「い

          ビートルジュース(1988🇺🇸)

          関東テキヤ一家(1969)

          関東テキヤ一家(1969、東映、92分) ●監督:鈴木則文 ●出演:菅原文太、待田京介、寺島達夫、桜町弘子、南利明、河津清三郎、天津敏、渡辺文雄、嵐寛寿郎、大木実 浅草のテキヤ、菊水一家の国分勝(菅原文太)を主人公にした映画。 ほぼ任侠ものと言っていいがヤクザではなくあくまで商売人という立ち位置がテキヤであり、そういった台詞が何度か出てくるし、二度と抜かないよう親分に封印の白い紐をドスに結われたりしている。 ただし見た目はほぼヤクザ。 序盤は男だらけのむさ苦しい画面の

          関東テキヤ一家(1969)