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文学好きな一般女性。ドナルド・キーンさんにファンレターを出しお返事でいただいた葉書は宝…

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文学好きな一般女性。ドナルド・キーンさんにファンレターを出しお返事でいただいた葉書は宝物です。六本木の美術館で働いたらアート好きになった。ウクレレをたまに弾く。阿部サダヲ大好き。Xは粗めです。見てね

マガジン

  • 広重ぶるう

    2024年春のBSドラマ『広重ぶるう』と、阿部サダヲファンの方へ

  • 与謝野晶子のこと

最近の記事

「ワルイコあつまれ」になれない私は村上隆もののけ京都で解放された

「ワルイコあつまれ」で感じたMurakamiフィーバー2023年12月末。Eテレ番組「ワルイコあつまれ」に芸術家の村上隆がやってきた。普段はテレビを見ない私ですが、これを知り録画予約しました。 「ワルイコあつまれ」の子ども記者会見に現れた村上さん。まずは帽子に目がいきます。奇妙で派手でぬいぐるみを積み上げたような被りものです。漫画『エイリアン9』の少女たちが被っていそう。どこかのゲームキャラにも見えてきます。 子ども記者の中には、子どもの格好をした香取くんも混ざっている。

    • 戦後は日本研究へ。自分の運を信じた。『ドナルド・キーン自伝』を読む②

      ドナルド・キーンを知っていますか『ドナルド・キーン自伝』ドナルド・キーン/著、2011年および増補版2019年 前記事はこちら↓ 三島由紀夫との交流 1970年8月。事件の3ヶ月前にドナルド・キーンは三島から最後の原稿を渡されていた ドナルド・キーンと三島由紀夫はとても親しく交流していました。 1970年夏、キーンさんは三島由紀夫から下田へ招待されました。 ぎっくり腰のために招待を辞退したいほどの腰痛があったキーンさんですが、このときは直感的なものを感じ、痛みを隠し

      • 第二次大戦中に出会った「源氏物語」が始まりだった。『ドナルド・キーン自伝』を読む①

        ドナルド・キーン(1922-2019)とは『ドナルド・キーン自伝』ドナルド・キーン/著、2011年 二編があらたに加わり2019年に新版が出ました。 アメリカ軍の日本語通訳から日本文学研究へ。89歳で日本へ帰化した人です 2011年に「ドナルド・キーン氏が日本国籍を取得」というニュースをきっかけに彼の自伝を読んだ私は、感動をファンレターに書いて送りました。 すると! ご本人からお返事をいただいたのです。 軽井沢からの絵ハガキに、キーンさん直筆で私の名前とお礼の一文がした

        • ナラティブという言葉を知って

          「ナラティブ」という言葉を知り、意識したら止まらなくなってしまった。 vlogやプロフィールでナラティブに私的な物語を語って、年を取ったら自伝を出すのは楽しそうね。賛成! むしろやりたい。 でもナラティブもの(語られ方を重視するもの)が簡単に広告商品になるのは嫌。 誰かに媚びたサムネを貼って、クリック稼いで広告つけて、 その中身は単なるナラティブ語りだったというのは私は苦手です。 出したもん勝ち?だろうね。 内容はほどほどに、とにかく露悪的にしないと商品にならないらし

        「ワルイコあつまれ」になれない私は村上隆もののけ京都で解放された

        • 戦後は日本研究へ。自分の運を信じた。『ドナルド・キーン自伝』を読む②

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          2本
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          5本

        記事

          三鷹市吉村昭書斎に行き、堪能しました

          ついに私は!吉村昭書斎に入りました。 三鷹市吉村昭書斎開館前に2回ほど見に行っていた場所です。 昨年の夏は、着工直後の地盤整備の様子まで見に行ってしまった。 好きなのものは生まれる前から見たいのですもの。 そして2024年3月9日にオープンしたのが吉村昭書斎です。パチパチパチ 三鷹市は、作家吉村昭の仕事場であった書斎を移築し、整備して公開しました。 館内は「交流棟」と「書斎棟」から成ります。交流棟は無料、書斎棟は入室料100円です。 この先が書斎棟です。 書

          三鷹市吉村昭書斎に行き、堪能しました

          私「ハサミ貸して、厚くてうまく切れないや」 A「やろうか?」 私「いいや、手で破くから」 という昨日の会話を思い出し、 「破る、破く、破くから、破るから…」? 使い分けてる?私の方言か。教えて偉い人!と思いました。 検索すればいいけどしないのさ

          私「ハサミ貸して、厚くてうまく切れないや」 A「やろうか?」 私「いいや、手で破くから」 という昨日の会話を思い出し、 「破る、破く、破くから、破るから…」? 使い分けてる?私の方言か。教えて偉い人!と思いました。 検索すればいいけどしないのさ

          三鷹市吉村昭書斎、まだ入ってないから早く行きたい

          見出し画像: 2023年7月。工事が始まった三鷹市吉村昭書斎予定地。猛暑でした 吉村昭が好きなまま2024年春を迎えた吉村昭が好きですわぁ!天に向かって宣言します。 私が吉村昭を知ったのは、20代のころ職場の上司が話した「吉村昭の『関東大震災』を読むといいですよ」という言葉でした。 聞くと、彼の学生時代には「吉村昭ブーム」があったそうなのです。 その上司は文武両道で朗らかな方。部下たちとは屈託なく話し、なにか問題あれば上役へも率直に意見する。日本酒と妻と家庭を愛し、仕

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          原田マハ、さかのぼって原田宗典、大好きです

          原田兄妹のファンです原田マハとアート 『楽園のカンヴァス』原田マハ/著、2012年 『楽園のカンヴァス』は、フランスの画家アンリ・ルソー(1844‐1910)の作品『夢』をめぐる物語です。 アート&ミステリー。 成人して大人になってもやっぱり憧れてしまう「大人の世界」。ちょっと近寄り難さも感じます。「現代アートを実業家がオークションで高額落札」というニュースはたまに話題になりますね。 近所の図書館で原田マハの『楽園のカンヴァス』を探したら、ヤングアダルトコーナーの棚に

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          日常のストレスを犯罪ドラマ見てデトックスする。『ブレイキング・バッド』『ジェントルメン』から小説『OUT』まで

          惹かれる理由 私は、犯罪を扱ったドラマや映画にとても惹かれてしまいます。一気見しないではいられません。 なぜかしら? 答え:自分の日常生活とまったく逆だから。 日ごろの私は徹底的に社会に忖度し、法を遵守して生活しています。 成人した大人が自分を守るために法を守る。ま、基本ですね。 しかしストレス耐性には限界があるのです。 そんな時、毒出しで見るのが犯罪ドラマ。やっぱり好きです。 私はドラマの人物に自分を重ねて見ていますが、ただ単に彼らが荒ぶっているだけでは、臆病な私

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          小説とドラマの歌川広重『名所江戸百景』を追う

          BSドラマ「広重ぶるう」 『広重ぶるう』のドラマがありますね!2024年3月23日、22時から。 主人公は、もちろん阿部サダヲです。 私は嬉しくてたまらず、軽く踊ってしまいます。 青が好き🟦 私はここ数年で青色が好きになりました。 昔、まだ私が若くて色白の肌に自信のあったときはベージュ色を好んで着たのですが、今は断然青。青を身につけています。 自分の肌色がくすんだ事を知って、それに合わせるなら原色!赤もいいけど青! 絵画「受胎告知」に描かれる聖母マリア様、彼女は必ず青

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          災害に備えて思うこと、できること

          あれほどの大災害であったのに、現在の私はたまに忘れそうになります。 それは東日本大震災の直後に起きた自分の精神状態についてです。 過去の衝撃から心が離れているからこそ、現在を穏やかに生きられるのですが、今日はあの災害の教訓を忘れないために記録します。 災害時に感じたこと振り返って感じた「必要なこと」、事前に備えておきたいこと ・自分に合った方法で備え避難する ・日ごろから部屋を片付け、健康な心身を保つ ・情報を見る目とネットリテラシーを鍛えておく ・身近な人との情報伝達

          災害に備えて思うこと、できること

          愛とユーモアあふれる『どっきり花嫁の記』。与謝野晶子の晩年を支えた人によるエッセイ

          見出し画像:与謝野晶子は晩年を荻窪で過ごしました。その場所は与謝野公園となっています(東京都杉並区南荻窪) はじめに『どっきり花嫁の記』与謝野道子/著、1967年、主婦の友社 図書館で借りたら繰り返し読みたくなり、古本屋で買いました。 いい作品があったのだなあ。 当時は広く知られたエッセイだったようです。1968年には橋田壽賀子/脚本、若尾文子/主演でドラマ化もされました。 著者の与謝野道子について 与謝野道子(1915-2000)は、与謝野晶子の次男・秀の妻です。

          愛とユーモアあふれる『どっきり花嫁の記』。与謝野晶子の晩年を支えた人によるエッセイ

          『ぼくは勉強ができない』。いつまでも読みたい

          『ぼくは勉強ができない』山田詠美/著、1993年1.Z世代にもおすすめ Z世代は知っています。人生設計は正しい情報と行動によってある程度はコントロールができることを。 この小説は、今と比べて人生のコスパやタイパがずっとよくないころの話ですが、だからこそ私がおすすめしたい作品です。 何回読んでも作品への憧れと満足感があるので、私はくり返し読んでいます。 2.『ぼくは勉強ができない』内容紹介 1990年代初め、高校2年生の時田秀美君は言いました。 「確かにぼくは成績が悪い

          『ぼくは勉強ができない』。いつまでも読みたい

          谷崎潤一郎のアンファン・テリブルを探して日本橋浜町へ

          ※見出し画像:日本橋浜町から見た新大橋 アンファン・テリブル(enfant terrible)は昔も今も大流行子どもは素直でかわいい、はず。 その子どもが大人の矛盾を無遠慮に突く質問をしたり、大人の忖度をあざ笑うような態度を見せる。当然、大人はうろたえます。 それが「アンファン・テリブル=恐るべき子どもたち」。フランスの作家、ジャン・コクトーが発しました。 私がこの単語を知ったのは最近ですが、意味は昔から知っていました。 そりゃそうよ。 アンファン・テリブルが活躍する漫画

          谷崎潤一郎のアンファン・テリブルを探して日本橋浜町へ

          『広重ぶるう』原作もドラマも!

          見出し画像:花王「バブ」の広告看板(2019年撮影) 阿部サダヲさんが好きです。この20年くらい変わらない私の気持ちを白状します。 サダヲが好きーーーー 私は役者の阿部サダヲさんの大ファンです。今日は筆が進みます。 この先は「サダヲ」と呼び捨てさせていただきます。 ところでみなさんはサダヲのドラマや映画を見たことがありますか。ありますね? ドラマで有名なのは「マルモのおきて(2011年)」。芦田愛菜ちゃんと鈴木福くんのやつです。この作品は、比嘉愛未さんが演じた脇役も

          『広重ぶるう』原作もドラマも!

          与謝野晶子の作品と人生を追う③

          ※見出画像:文化学院入口(千代田区神田駿河台2−5) 文化学院は大正10年(1921)、西村伊作が設立した男女共学の専門学校。与謝野夫妻もこの設立と運営に関わった。現在はエントランス部分が当時のままに残され、BS11局の社屋一部となっている。 前回記事はこちら↓ 晶子、堺から家出同然に上京新婚生活は渋谷村で ・狂ひの子 われに焔の羽かろき 百三十里のあわただしの旅 (恋に狂った私は炎の羽を軽々と羽ばたかせる。百三十里(=大阪から東京間)のあわただしい旅を) 歌集『み

          与謝野晶子の作品と人生を追う③