こんな世の中じゃ
Twitterで今少し話題となっている「自殺を止めたJK」について。
このJKの子は、通りかかった橋の上で、自殺を図ろうとしているブラジル人男性に遭遇。
そこで慌てて止めに入り、自殺を思い留まるよう説得。その後、土手に移動し、翻訳アプリを使用しながらそのブラジル人男性とポルトガル語で会話をしたという。
涙を流しながら話す男性に寄り添い、このJKも一緒に涙を流しながら話を聞いていたとのこと。
こうして見事に男性の自殺を止めたJKの行動に、警察から感謝状が贈られた。
私はこのニュースを聞いて、JKに対し「なんて素敵な子なんだろう」なんて思っていたのだけれど、Twitterでは信じられないような批判ツイートが拡散されていた。
その内容は「男性の今後の人生に責任も持てないくせに自殺止めてんじゃねえよ」といったもの。
もうね、ついにここまで来てしまったかと。こんな世の中になってしまったのかと。
私は愕然としてしまったよ。
もちろんそのような捻くれた意見を持つ人もそりゃ中にはいるだろうが、意外にもその意見を支持する人の数も多く、もう哀しいやらなんやら。
今の時代がそうというより、元々こういう意見の人は一定数存在して、それがネットによって可視化されただけなのだろうか。
しかもそのツイートのまずいところはこのJKを画像付きで「顔指し・名指し」で批判(という中傷)しているということだ。
逆にこの中傷行為でJKが精神を病んでしまったら、こいつらは責任をとれるのだろうか??責任責任言ってる奴が一番無責任ってそんな馬鹿みてえな話はない。
表彰したことに対する警察の是非を問うのはまあまだわかる。それでも正直警察だって自殺の処理をするより、こうして踏みとどまってくれてよっぽど助かっただろう。
批判してる人らはなんなんだろうね。斜に構えた方が賢く見えるとでも思っているのかね。逆に思慮浅いわ。
ブラジル人男性本人が「せっかく死ねると思ったのに止めてんじゃねえよ!」ってキレているというなら話は別だが、むしろ彼はJKに対し「優しい子だね」と感謝も口にしていたようだ。
この男性だってどうしても死にたいと思うなら、もう一度自殺を図るチャンスなどいくらでもある。今後一生自殺してはいけないと制限をかけられたわけでもないのだから。
自殺を止めたJKの子は素晴らしい。この話における真実はそれだけ。
男性の人生を救ったとは言えないかもしれないが、少なくとも命は救った。それはとても尊いことだと私は思う。
JKはかねてから父親より「つらいことがあっても死ぬのだけはダメ」という教えを受けてきたとのこと。
この子には堂々と胸を張ってほしい。そして、自殺を思い留まった男性の、今後の幸せを祈るばかりである。
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