本当にやりたいこと
今更だが、WBC日本代表、優勝おめでとう。
決勝にあたる日は平日の午前だったが、日本が決勝に進出するを願って何日か前から有休を申請し、スタンバイしていた。
準決勝、決勝と劇的な勝利で見事優勝を果たした日本代表。
強敵相手に全員野球で勝ち抜く姿にとても感動した。
とともに「やっぱ野球っていいなあ」と感じた。
そして「チームプレーっていいなあ」と。
私がこれまでやってきたスポーツは格闘技やテニスなど個人競技が多かったし、見る側としても一番好きな競技は格闘技だ。
ただ、個人競技と団体競技、どっちの方が優れているということはないのだが、ひとつ思うのは団体競技にしか生み出せない熱や感動というものはやはりあるのではないかということ。
そして私自身がその感動を味わった経験が少ないからこそ、どこかそれに対しジェラシーも感じてしまう。
本当は格闘技だって完全な個人競技ではないんだけどね。試合中はトレーナーやコーチもセコンドとして一緒に闘っているわけだけれど、フィールド(リング)の中で闘うのはあくまで選手個人だけ。
チームで勝ったことをより感じられるのは当然団体競技なわけだ。
私が今まで団体競技を避けてきたのは、周りの足を引っ張りたくないという思いや、どこか周りと団結して何かを取り組むことに対し、苦手意識を感じていたからだと思う。
実際、スポーツでも小学校時代に一応バスケもやっていたのだが、あまり上手じゃなかったし、チームメイトとの連携も全然とれていなかった。
スポーツ以外の面でも、例えば学生時代に文化祭や体育祭でクラスで何かを行う際にも、なんとなく自分は周りから浮いていたと思う。
社会人になってからも、会社という組織の中に属してはいるものの、チームプレーの仕事経験はほとんどなくて、個人の裁量で動くような仕事ばかりだ。
それはそれで自由で気楽だし、私が周りと連携をとりながらチームとして動く仕事はそもそもあまり得意ではないのだろう。
ただ、自分にとってそういった仕事をしている人たちはとてもキラキラして見えるし、すごくうらやましく見えてくる。
つまり私は、、実はチームで何かを成し遂げるような仕事が本当はやりたいんだなあと、、
気づいてしまった。
【自分のやりたいこと】と【得意】は必ずしも一致しない。
でもいつかは自分もそういう仕事がしたいなあ、と。
そしてWBC日本代表ほどではないにしろ、いつかチームで社会に何か貢献できたり、少しでも感動を与えるようなことができたらいいなあ、と。
そんなことを考えていた、30代の春。
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