好きな歌詞の主人公 -男性編-

以前「好きな歌詞の主人公-女性編-」と題して記事を書いたのだが、今回は同じ内容で男性編を書いたので公開する。

一応、前回の記事のリンクはコチラ↓↓↓

高嶺の花子さん / back number

この曲の歌詞の内容をザックリと説明すると、主人公が友達の友達である女性に一目惚れしてしまい、ひとり悶々と片想いをしているというものだ。

なんと言ってもこの歌詞のすごいところは、この主人公の男はとにかく何もしていないということ。

本当に、一切、何もしていない

まず妄想がとにかく酷い。というか妄想しかしていない。女性を海に誘う勇気も車もなければ「会いたい」とか言っておいて「今すぐその角から飛び出してきてくれないか」とか言って、なんと自分が動くわけではなく、相手から来てくれないかと受け身思考に走る始末。

主人公の男はずっとこんな調子で、最初から最後まで妄想だけして、勝手にひとりで悶々としているのだ。

はっきり言って、この曲は真面目に聴くような曲ではないと思う。もはやネタ曲に近いとすら思っている。だが、そこが良い

なぜこの歌詞の主人公が好きなのかというと、まさに私もかつてこんな感じのヘタレ男だったので、その気持ちが非常によくわかるからだ。

「あ~あの子かわいいな~」とか思って頭の中でずっとその子のことばかり考えてはいるものの、結局何も行動できずに終わるみたいなことはよくあったし、その角から飛び出してきてくれ的な「なんかの拍子で運良く付き合えたらいいな」みたいなことばかりを考えていた。

一歩間違えば同族嫌悪にもなりかねないような主人公だが、絶妙なネガティブ具合やバカっぽさに共感と面白さを感じるため、結構好きである。

がんばれ細野さん / 高橋優

この曲の歌詞は主人公が近所のスーパーの店員「細野さん」を心の中で応援しているというもの。

細野さんは見た目も心も優しいがゆえに、他の同僚からは舐められ、雑に当たられるなど、職場での扱いはあまりよろしくない。

しかし、そんな状況でもお客さんに対し、とても丁寧に接客する細野さんのことが主人公は大好きで、彼のことを陰ながら応援している。

私は前回の女性編で「健気な人が好き」と言ったけれど、この細野さんはまさしく健気なおっさんだ。

だが、この歌詞の主人公はあくまで細野さんではなく、細野さんを応援している「僕」が主人公。

なんだけど、私はこの主人公も大好きだ。なぜなら彼のように「健気な人を応援している人」が増えれば、健気な人が報われる世の中になっていくはずだと考えるからだ。

目立ちはしないものの陰でがんばっている人や、優しい人が評価される世界であってほしい。そんな思いと同時に、私はこの歌詞の主人公も支持している。

僕が一番欲しかったもの / 槇原敬之

マッキー珠玉の名曲。

この歌詞の主人公こそ、健気すぎる。「THE KENAGE」の称号を与えたいくらいだ。

自身の幸せより他人の幸せを優先をしてきた人物が、最終的に「一番欲しかったもの」を手に入れるという内容なんだけど、聴き終わった後はやさしい気持ちに包まれると同時に、正直何とも言えない複雑な気持ちにも駆られてしまう。

人によっては綺麗事だと感じることもあるだろう。「これでいいのか?」と疑問を感じる人もいるかもしれない。

ただ、これも人生のひとつの答えなのだろうなと思うし、何よりこの歌詞の主人公のような人には、是非とも幸せなってほしい。

※公式動画がなかったため動画URLは貼っていないが、YouTubeで検索すれば出てくるので是非一度聴いてみていただきたい。

結局…

女性編でも書いたし百回くらい言っているが、私はやはり健気な人が好きだ。

高嶺の花子さんの主人公に関しては健気ではなくただのヘタレだが、そのヘタレっぷりもまた愛すべき部分だろう。


いかがでしたか?皆さんの好きな歌詞の主人公は誰ですか?

最後はクソアフィリ記事のようなセリフで締めさせていただく。



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