新年、海外アニメ映画まつり
年明けから数えて初めての休日に、昨年末からちょいちょいお邪魔させてもらってる、長野県上田市の映画館、上田映劇さんに出かけ『ムーミンパパの思い出』と『ペルリンプスと秘密の森』を鑑賞してきました
こちらはその二本立ての感想になります
ムーミンパパの思い出
ムーミンの原作小説も、コミックも、絵本も、ほとんど読んだことはなく、かつてあったアニメのシリーズも拝見したことはなかったのですが
この映画における声優さんのキャスティングと演技は、正解! 完璧! と唸るしかない見事さでした
ストーリーとしては、ムーミンにムーミンパパが昔の冒険譚を寝物語に聞かせる話なのですが、パパの冒険エピソードの斬新で読めない展開の面白さや、ムーミンたちや他の登場キャラの素材の手触りが活かされたクラフトアニメの楽しさが、ほっこりしつつ夢中になれる物語でした
オープニング主題歌も良く、ムーミン谷の針葉樹の森の風景にぴったりで、また聞きたいのですが、探せなくて弱ってます
ほんとに個人的な好みというか思い入れの話をしてしまうと、モランさんが好きなんですが(そんな記事も以前書いたんですが)そんなに出番が多くなくて残念でした
でも物語の中での運用のされ方は好きです!
東京湾に来襲したゴジラみたいな登場をして、モランさんは巨大クリーチャーという解釈なんだな! と新鮮でした
ペルリンプスと秘密の森
ブラジルのアニメーション映画です
深い森の中で、キツネ(のように見える動物)とクマ(のように見える動物)が出会い、どちらも危機に瀕した森を守るため、“ペルリンプス”と呼ばれる何かを探す、というファンタジックな導入です
いがみ合いながらも、行動を共にするふたりの会話から、キツネは太陽の国、クマは月の国からやってきたこと、それぞれが優秀なエージェントであることなどが語られます
そんな、近未来な世界観で動物が擬人化されているファンタジーなのかと思って見ていたら、意外な方向にストーリーのギアが入って、目を剥きました
アニメーションはふわふわくるくるとした躍動感ある動きで、色遣いも日本のアニメとは一味違う異文化感があり、テーマ曲もいいです
そして結局、ペルリンプスって何だったのかって事なんですが
映画を最後まで鑑賞すると、自分やあなたも、ペルリンプスを求めてあの森に居たのかも知れないし、今でも探し続けているのかも知れない
そのことを、忘れてしまっているのかも知れない…
そんな驚きの余韻に浸れる映画でした
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