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豪雪の山里から ~ それ、食べられる?食べられない?

ようこそ、こんにちは

毎日暮らしていると、
目にする消費期限や賞味期限の表示

あくまで商品の安全性とか質を
確保するために後から作られたもので
それが絶対な訳じゃない

なのに
何となく期限を過ぎたら
もう食べられないんじゃないって思いこんでる人
多いかも

それどころか
賞味期限だと「3分の1ルール」とかいう
流通上の標準タイムラインみたいなのまであって、
実は期限よりずっと前に店頭から除かれて
大量に廃棄されてしまっている

本当は「目安」なんだろうけど
なんか期限とか明記されると
守らなきゃいけないと思うのが日本人の性
そうして期限が切れたら躊躇なく
まだ食べられる食品を捨ててしまう

例えば生卵の賞味期限は
あくまで安心して「生食」のできる期限で
期限を過ぎても加熱すれば平気らしい
そもそも生卵は
常温でも50日くらいは日持ちするんだそうな

自分はもともと
そんなに気にしない質だったけど

山ん中での独り暮らしが長くなると
その辺りの感覚がだんだん麻痺してきて
買い物行くのも面倒だし
せっかく調理したら捨てるのもったいないし
食べられるかな?って試すようになり

時には変わった味がしたり、最悪ちょっとお腹を壊したりも
するけど、そんな体験を通して
食べられそうかどうか
見た目や匂いなどを通して
自分で判断するのが普通のことになった
(保健所が見たら怒られそう)

でも本来は
そうやって人は経験を積み上げて
食べられるもの食べられないものを
判断してきたはず
それは誰かが決めた目安ではなく
自分の中での基準をもって
自己判断で

それでちょっと痛い目にあっても
あくまで自己責任と割り切っている

それもこれも、この地に住んで
目にする光景があったからかも…

崖のようなところからゼンマイを
採ってきて
湯がいて
天日に干しながら
揉んで揉んで
乾物にして保存し
食べる時も
煮立たせないように戻して
調理して
と、そんな食べ方を編み出した
執念に驚く

冬の間
喰いしのぐために
大根が春まで傷まない
保存法を考えたり
漬物にしたり
春に余ったものは
切り干しにしたり
と、その知恵に関心する

そんな食べものを得るために
様々に手間暇をかける
ここの人たちの日常に触れているうちに
食べものを無駄にしてはいけないんだ
という当たり前のことに
気づかせてもらった

そもそも
自分が期限までに食べきれない程の
食材を得ていることに
問題があるって
つっこまれそうだけど

まあ、言いたいのは
誰かが決めた基準を鵜吞みにしないで
自分で考えて判断して暮していきたいってこと

人それぞれ色んな考えはあると思うけれど

ではでは




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