レバガチャとゲームるの差

※ゲームるは番組の構成上、その評価が主観的になりやすいと思われる。その主観的な感想から酷評しているので好きな方は注意。


はじめに

ゲームるはレバガチャの後継という事で当初から期待が大きかった。マンネリ化が原因の低迷であれば、メインキャストを変えればまた一花咲かせるだろうと。しかし現状の数字を見るにゲームるはかなり苦戦している。その理由を考えてみた。


ゲーム公式番組の難しさとレバガチャの凄さ

そもそもゲームの公式番組は難しい。地上波で芸能人がやるならともかく、ライバーは普段の活動がゲーム主体だ。ゲーム番組を作ったとてコラボとの差別化は容易ではない。
その点、レバガチャには単なるコラボと差別化する構成があった。これぞ公式番組、と思わせるカッチリと決まったフォーマットとMCを主軸としたフリー過ぎない廻し。具体的にはゲストの人物像が出るお土産コーナーやプロフィール紹介の時間を作り、そこでゲストを深掘りしMCとのトーク時間を設ける。更にゲーム上手で売るMC陣のみでゲーム関連コーナーを作り、後期からはゲストも混じえた息抜きコーナーやWDCのように回を跨ぐコーナーも作るというお手本のような「公式番組」であった。しっかりし過ぎた故にマンネリ化と言われるようになってしまったが、これが公式番組を名乗る上で欠かせないと気づいたのは終了後だった。


番組の軸とMCの廻し(と集客力)

個人的にコラボと差別化する為に公式番組に欠かせないと思っているのが番組の軸とMCの廻しだ。レバガチャは何のゲームでも高い水準でこなせる男ゲーマー社に同じくゲーマーだが分野が偏っており総合力では負ける女ゲーマー笹木がゲストと共に挑む、という大きな軸があった。そして社というMCがそれぞれに話を振り、笹木が突っ込んでという会話のメリハリがあった。
他の公式番組を見てみれば、にじクイはクイズという強力かつ自由度の高い軸と出題側というMC、ろふまおはかっこいい大人を目指す(かなり好き放題にやっているが)という軸に社長というMC、にじバラは案件主体・VTR視聴という軸と緩いながらもMCがいる、とそれぞれ特色がある。初期のゲームるに1番近いと思ったのがくろなんだが、ここはキャストの集客力で遥かに上を行っている。同じことをして数字は取れないだろう。

ゲームるは特に軸を感じないし、メインキャストには特段廻しが上手い人物がいない。それは恐らく制作側も分かっている。だからこそ交代で廻しをするシステムを作りクオリティではなくバラエティを選んでいる。しかしこれはメインキャスト或いはゲストに圧倒的な集客力がなくては成立しない。そして呼ぶゲストは基本一人…これでなぜ数字が取れると思ったのか疑問にすら思う。
公式番組へと昇格し色々とテコ入れをしてはいるが、それでも現状ゲームるは三人娘のコラボにもう一人誰かを呼んだという域を出ない。


評価が主観的になりやすい構成

上で述べたような番組の軸やMCによるメリハリのある会話が無いために「番組」への杓子定規な点数の付け方ができない。これを評価しようとすればどうしても主観的にならざるを得ない。例えばライバーが何となくうふふと笑っているのを見て楽しめるか。それはそのライバー個人への好感度に大きく依存するだろう。ミニコーナーを儲けたりしているが、それもロケテのような企画モノやゲーム関連小コーナーよりもキャスト個人への興味や人気に関連したものが多い。
そしてこれも主観的な事だが、特にゲストが女性の時ナレーションの違和感が強い。レオスを悪く言うつもりは無い。単純に合っていないと感じるのだ。特別な軸を持たない番組で可愛い女の子達が喋っている所におじさんが強めの煽り文句を入れる。正直これをするならナレも女性がいい。レバガチャなら問題なく機能したであろうナレーションだが、ゲームるには他に適任がいたと思う。


感じる中途半端さ

テコ入れ後のゲームるから感じるのは中途半端さだ。初期のようなキャストの個性を活かしたふわふわとした路線で行くのか、それともレバガチャのような公式番組路線で行くのか。やりたい事がいまいち分からない。その結果、三人娘のファンを除いた「この番組のファン」が少なくなってしまっているように思う。


新たな公式番組の形への期待

ここまで他の公式番組との相違点を挙げ酷評してしまったが、逆に言えば新たな公式番組の形を模索しているようにも思える(テコ入れ後は中途半端にレバガチャに寄ってしまったが)。その試みがどこに帰着するのか、楽しみに見ていこう思う。

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