「詩(詩)」(総合詩)
電離した言葉の花束に、糸電話の記憶を振りかけます。
そうして出来た【長さ】に引き寄せられてエゾモモンガとワオキツネザルが集まってきます。
かわいいね。かわいいな。
そういった人類の音声も含んだ環境の音楽は、常に近似値でしか記述できません。仕方のないことですが、【短さ】の方程式の援用でしのぎます。
交換ではなく譲渡であるような、つまり、愛というよりも恋であるような取り交わしの中で、非線形な系を用いた九十九折りの影絵としての屈折率の漸化式は丁寧に純水で洗われます。
すると花以外が咲き乱れるではないですか。
花以外が!
小児科の窓に丸く突き刺さったウエハースはハニートーストの木陰によく似ており、23パーセントの確率で、必殺技【豆乳を2本同時に開けないでください】が繰り出されます。最終回の3話前で、文鳥使いのあのコは新たな生命を授かり、PTAが騒然となります。
〔変曲点(ア)〕
非線形な波のもつれが吐き出す光のゆらぎのご機嫌を伺うことの良否を巡って、陣営は二分されます。
染み出した光の陣営はミシガン派とも称され、局在した光の陣営は重ね合わせ派と言われます。
深さ方向の量子光を空間化できれば、永久の平和に至れるのに。
〔変曲点(生)〕
ある生命体の得恋性は失恋性に従わざるを得ないのでしょうか? モモンガはそれに反逆します。それを僕はひそかに応援します。
文鳥が覚えたコトバと四番目の胃の旨味。
【到底敵わないやつら】の脚色。
やがて、サカナライオンが残す香りが辺りを埋め尽くします。
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