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【教育書】子どもは罰から学ばない #14

こんにちは、GIANT KILLINGです。

今回は久しぶりに本の紹介をさせていただきます。

今回紹介する本はこちらです。

子どもは罰から学ばない

海外の教育書の翻訳本です。

東洋館出版社さんから同じように出ている
海外の教育書「世界最高の学級経営」も
とても勉強になる本でしたので
この本も読もうと思いました。

日々、子どもたちと過ごしている中で、
上手くいかない時やイライラしている時などに
つい罰を与え子どもを動かそうとしてしまいます…

そんな自分に嫌気がさしたり、
モヤモヤしたりすることが私自身よくあります。
読者の皆さんも、
私と同じような気持ちになることがありませんか?

本書を通して、
望ましい教育の姿を再認識することができ、
よいよい生徒指導のあり方について学べます。


本の概要

成果をあげる教師は、
自分の気持ちよりも全員にとって
1番よい結果が出せるよう合理的な態度をとります。

子どもの言動で感情的にはなりません。
感情的になることは、
子どもに付け入る隙を与えることになります。

教師の後ろで
その子の保護者が見ていると思うようにし、
冷静に指導することが大切です。


関係性で人を変える

つい感情的になりそうな場面で、
罰や圧に頼ることなく
子どもを指導するにはどうしたらよいでしょうか?

本書では、
関係性で人を変えることを主張しています。

よいことをしたら褒め、親身に接することで
子どもは教師に認められたと感じます。

「あれ、よかったね。」
「週末の言ってたやつ、どうだった?」

このように教師が時間をかけて努力し、
子どもと深く関わることで、
罰や圧に頼ることなく(ものでつるのも
✖️
子どもの心に教師の言葉が届くようになります。


生徒指導の台本をつくる

とはいえ、子どもとの関係性だけで、
問題行動を乗り切れるか、
子どもがよい方向に成長するかというと、
そうではありません。

時には、指導をすることも必要です。

本書では、
教師は生徒指導の台本をつくり、
30秒の介入をすることを薦めています。

・自分の行動は自分で決めることができる。
・悪いことをする人に私の時間を使わない。
・あなはもっと優れた人間である。

このような事を教師のメッセージとして伝えます。

およそ30秒という短い指導時間ゆえ、
教師が感情的になることも少なく
体罰や制裁の可能性も限られます。

生徒指導で大切なことは、
子どもに自分の行動を振り返らせ、
教師があなたのことを信じていると伝えることです

教師の指導においては、内容よりも伝え方。
感情的にならず、
落ち着いて毅然と話す方が説得力があります。


問題を解決し、関係を修復する

重なる部分がありますが、
問題を解決したり、関係を修復したりするためには
子どもとの関係性・対話が重要です。

何かトラブルが起きたときに、
「なんで?」と決めつけるのではなく、
「何があったの?」と問いかけることが大切です。

①何かあったの?
②その時、どう思ったの?
③他の人は、どんな気持ちになったと思う?
④正しい状態にするには、どうしたらよい?

このように子どもの内省を促しながら、
子どもから話をよく聞き、
相手の気持ちを考えられるようにします。


おわりに(こんな人におすすめ)

ここまで本書の内容を簡単にまとめました。

私自身もつい罰や圧を与えることで
子どもを行動を変えようとしてしまいます。

この方法が教師にとって最も楽であり、
頭を使わずにできるからだと思っています。

このような教師のよくない関わりが原因で、
心に傷を抱えたり、
自己肯定感が下がったりする子どもたちが
多くいたのではないかと考えます。

本書の題名の通り『子どもは罰から学ばない』

罰を与えたり、もので釣ったりするのではなく、
子どもとの関係性を大切にして、
子どものよりよい成長を支えたいと思いました。


本書は
海外の教育書の翻訳本であり、内容の濃い本です。
少し読むのに根気が必要です。

・感情的になりやすく、罰や圧に頼り、
 指導後に後悔してしまうことが多い先生

冒頭で私が話したような気持ちになり、
心がモヤモヤする先生に
ぜひ読んでいただきたいです。

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