GHOST WORLD

無理せず続けたい

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最近の記事

2024/6/3-2024/6/9

・今週面白かったエンタメ① ミッシング 色々宣伝されていて気になってはいたけど、こんなに涙するとは思わなかった(客席から鼻をすする音が聞こえていたので結構泣いている人がいたと思う)。 娘が失踪して、駅前でチラシを配ったりテレビの取材を受けるも手がかりが見つからない状態が続く沙織里と豊の夫婦が主人公だが、取材を続ける砂田がいるテレビ局の内情や思惑があったり、最後に娘の美羽と一緒にいた沙織里の弟・圭吾の謎もあったりと、人間の本質や悪意を炙り出すような𠮷田監督の脚本・演出が素晴らし

    • 2024/5/27-2024/6/2

      ・今週面白かったエンタメ① 恋するプリテンダー 主演がユーフォリアに出ていたシドニー・スウィーニーでラブコメを久しぶりに観るのもいいなと思っていた。 カフェで偶然出会ったビーとベンはそのままデートしていい感じだったのに、ちょっとした勘違いで印象悪く別れてしまう。数年後、ビーの姉とベンの友人の結婚がきっかけで再会し、オーストラリアの結婚式でお互いの恋愛事情のために恋人の振りをする。 最初の出会いは素敵だったのに、険悪な状態で再会してから二人はケンカばかりで恋人の振りをしても上手

      • 2024/5/20-2024/5/26

        ・今週面白かったエンタメ① ある男 ネトフリで視聴。出演者が豪華で日本アカデミー賞も結構とっていたので気になっていた。 安藤サクラ演じる里枝が不慮の事故で死んだ夫の谷口大祐が別人とわかり、弁護士の城戸に身元調査を依頼する。メインになる安藤サクラと大祐役の窪田正孝、城戸役の妻夫木聡の演技が上手くて、内に秘めたものがあったり、知られざる事実を受け止める表情がすごかった。石川監督の作品は多分初めて観たと思うが、場面が移り変わった時にちょっとした自然や街の風景をさらっと入れるのが上手

        • 2024/5/13-2024/5/19

          ・今週面白かったエンタメ① オッペンハイマー なかなか時間と心の準備ができず、ようやく観に行ってきた。クリストファー・ノーランの迫力のあるきれいな映像を3時間堪能できて長さを感じなかった。 キリアン・マーフィー演じるオッペンハイマーの視点で半生を描かれているが、オッペンハイマーが必ずしも人格者として描かれていなくてちょいちょい尊敬できないポイントがあるのが人間らしかった。原爆ができるまで(トリニティ実験のシーンは迫力がすごかった)、作った原爆が政府の手に渡って広島と長崎に落下

        2024/6/3-2024/6/9

          2024/5/6-2024/5/12

          ・今週面白かったエンタメ① 悪は存在しない 濱口竜介監督の最新作を観てきた。最初は舞台の大自然がきれいな映像であふれていて美しかったし、ヒーリングされた気分になった。 途中から芸能プロダクションが助成金をもらう目的でグランピング場を計画し、説明会に町を訪れるが、説明会が端から見てもツッコミどころが多い。芸能プロダクション内での会議も現実感があって、大自然からのギャップがすごかった。 車内でグランピング担当者である男女の会話は、二人のキャラクターやプライベートがわかって面白かっ

          2024/5/6-2024/5/12

          2024/4/29-2024/5/5

          ・今週面白かったエンタメ① パスト ライブス/再会 気になっていたのでやっと観てきたけど、何気ない映像が息を飲むくらい美しい瞬間が何度もあって印象に残っている。 12歳で初恋同士だったノラとヘソンは、ノラが家族と海外に移住することで離れ離れになってしまうが、24歳にFacebookを通じてオンライン通話し、36歳でヘソンは結婚しているノラの住むニューヨークに旅行しにくる。 ニューヨークのきれいな街並みを二人で過ごしていくが、二人ともどういう気持ちなのともやもやした感じで進んで

          2024/4/29-2024/5/5

          2024/4/22-2024/4/28

          ・今週面白かったエンタメ① 天使の復讐、ガールフレンド、ラブレス、青春がいっぱい 『ウィメンズ・ムービー・ブレックファスト』という書籍発売を記念して下高井戸シネマで限定上映されていたので、二日間で4本観てきた。以前、京都の映画館で上映されていて気になっていたから、東京でも上映してくれてよかった。 『天使の復讐』はドレスメーカーに勤める、声を発することができないターナが帰宅中、そして帰宅した際にも男に襲われ、男を殺して銃を手に入れたことから男たちを次々と殺していく。ターナの洗い

          2024/4/22-2024/4/28

          2024/4/15-2024/4/21

          ・今週面白かったエンタメ① ソウルフル・ワールド 『私ときどきレッサーパンダ』に続いてこの映画も映画館で限定公開されたので観てきた。 ニューヨークでジャズミュージシャンを目指している音楽教師のジョーは、夢が叶う直前にマンホールに落下してしまい、ソウルたちが地上に生まれる前にどんな個性にするかを決める世界だった。22番というこじらせたソウルに協力してもらい、自分の体に戻って人生を続けようとする。 ニューヨークの街がまずおしゃれで刺激的だったし、ジャズの音楽も本格的だった。ソウル

          2024/4/15-2024/4/21

          2024/4/8-2024/4/14

          ・今週面白かったエンタメ① プリシラ 楽しみにしていたソフィア・コッポラの最新作。久しぶりにガーリーでおしゃれな雰囲気の予告編でテンション上がった。今回も『哀れなるものたち』に続いて『プリシラ』一色にしていたホワイトシネクイントで鑑賞。 エルヴィスとプリシラのストーリーはそこまで入れていかなかったけど、プリシラの登場から映像がおしゃれで学校の制服もかわいかった。出会った時から大スターだったエルヴィスが十代のプリシラを子供扱いしながらも惹かれるのがわかるくらいプリシラが魅力的だ

          2024/4/8-2024/4/14

          2024/4/1-2024/4/7

          ・今週面白かったエンタメ① BECK ACOUSTIC PERFORMANCES 1st show 久しぶりにベックの来日公演がありチケット当選したので行ってきた!ベック本人のソロ・アコースティックパフォーマンスとのことだったので、ゆったり観たくて指定席にした。 正直、聴き込む予習はできなかったし、アコースティックだからしっとりした曲が多いのかなと思ったけど、音響がよくて思ったより盛り上がって行けてよかった。『One Foot in the Grave』『Sea Change

          2024/4/1-2024/4/7

          2024/3/25-2024/3/31

          ・今週面白かったエンタメ① コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 予告編が面白そうなので気になった。1960年代の中絶が違法だったアメリカで、中絶を希望する女性たちは隠れてジェーンに電話していた。母体に影響が出るから中絶するかどうかを医者たちが主人公のジョイを前にして議論しているのが、本人の意思お構いなしで気分悪かったし、中絶手術をするシーンもあって痛そうな気持ちになったけど、エリザベス・バンクス主演というのもあるからか、そこまで重すぎないトーンで進んでいったのがよかっ

          2024/3/25-2024/3/31

          2024/3/18-2024/3/24

          ・今週面白かったエンタメ① 私ときどきレッサーパンダ 気になっていたけどディズニープラスでしか観られないので、映画館で上映しているタイミングで観てきた。 主人公のメイは両親のお寺の手伝いをしたり、母の言うことを従順に守ってきたが、クラスの仲良しグループでは4townというアイドルに夢中。ある時メイがレッサーパンダになってしまったことで、家族や友情が大きく変化していく。 メイのお母さんが過保護すぎて、思い込みでコンビニのイケメン店員に乗り込んでいくシーンできつくなってきたし、学

          2024/3/18-2024/3/24

          2024/3/11-2024/3/17

          ・今週面白かったエンタメ① 落下の解剖学 アカデミー賞にノミネートされた時から気になっていた。ピクニックatハンギング・ロックのチラシをもらいたくてBunkamuraル・シネマで鑑賞。 雪山の山荘で男が転落死して、妻に疑いがかけられ、目撃者は視覚障害のある息子という設定でミステリー映画かなと思ったけど、夫婦や家族について考えさせられる作品で法廷シーンが多めだった。検事も容赦なくて妻が不利になるような資料をどんどん出してきて、息子が傍聴席で聴いているのが本人の希望とはいえかわい

          2024/3/11-2024/3/17

          2023/3/4-2024/3/10

          ・今週面白かったエンタメ① ユーフォリア シーズン2 U-NEXTで視聴。先週に引き続きシーズン2を完走した。 シーズン2になってから恋愛模様は複雑になっていて、ルー・ジュールズ・エリオット、ネイト・マディ・キャシーの三角関係にやきもきする時間もあった(ネイトってなんでこんなにモテるの)。ルーのドラッグ依存からの脱却もヘビーでゼンデイヤの苦しんでいる姿や母・妹とドラッグをめぐっての大喧嘩はリアルだったし、ルーが人間関係をどんどん壊していってしまうのが観ていてしんどかった。 事

          2023/3/4-2024/3/10

          2024/2/26-2024/3/3

          ・今週面白かったエンタメ① 夜明けのすべて 評判が良さそうだったので気になっていた。 PMSで月に一度イライラが抑えられなくなる藤沢さんと同僚でパニック障害の山添くんが主人公だが、二人とも生きづらさを抱えていて、イライラするところや発作が起きてしまうところは観ていてこっちもきつくなってしまうところもあった(その分二人の演技がリアルだった)。ただ、二人の働いている会社が理解のある人たちで救いだった。 二人とも自分の抱えている病気を最初は知らなかったから、最初はお互いやなやつ案件

          2024/2/26-2024/3/3

          2024/2/19-2024/2/25

          ・今週面白かったエンタメ① ボーはおそれている 3時間もありちょっと内容的にも覚悟が必要そうなので、三連休のこのタイミングで観た。アリ・アスター監督の前作『ミッドサマー』も4年前のこれくらいのタイミングで観たような気がする。 ホアキン・フェニックス演じるボーが置かれている状況がすごく治安が悪くて不条理なことばかり起きるのを、最初から最後までストレスをかけられながら観る今までにない感覚だった。母が死んで(死を知る方法も嫌な感じ)、色んなトラブルに会いながらも葬式に向かうが、出て

          2024/2/19-2024/2/25