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【創作の苦しみ】もう、長編小説辞めちゃった

二次創作の長編小説の筆を折りかけるほど、執筆に苦しんでいたんだ。
この先、もう二度と小説を書かないと本気で決意したぐらい追い詰められていたんだよね。
今書いているのは前作20万字の長編小説の世界観は同じだけど恋人役を別キャラにした話。
乙女ゲームの別キャラルートみたいなね。



恋人役の兄Aは前作の長編小説に登場したキャラクターなんだけど、原作とはやや違う性格づけにしちゃったんだ。それがどうにも罪悪感に苛まれる。 原作では兄Aが敬語を使い、女主人公がタメ口なんだけど、私の小説の設定では兄Aがかなり年上で女主人公が年下だから、兄Aがタメ口で女主人公が敬語になっちゃうんだよね。なんだかすごく後ろめたい気持ち。
それに、AIイラストを投稿すると、貴方のAIイラスト好きですと励まされることもあるんだ。でも、小説ではそんな風に自分の文章を褒めてもらえたことなんてないんだよね。だからモチベーションがイラストに移っちゃうんだ。
創作って、作者の想いが詰まっているから、否定されるとすごく傷つくし、認めてもらえると嬉しいよね。でも、その反応の温度差が大きすぎて、小説への情熱が冷めちゃったのかもしれない。自分の心の奥底にある違和感と向き合わなきゃならない。

中学も高校にも通っていないから、文才なんてないよね。ビジネス書は読むけどさ。
高認を受けての大学受験で国語の点数が良かったのも、他の科目が酷すぎたからなんだよね。まぐれだよまぐれ。
小説が大好きな人たちの文章をpixivで読むと、もう文章力が桁違いなんだ。表現力も語彙力も濃厚な大人向けシーンの描写も、みんなすごすぎる。きっと子供の頃から大人になるまでずっと小説漬けの人生を送ってきたんだろうね。そんな人たちには到底敵わないよ。

でも、「ダンガンロンパ」の二次創作で少し人気が出たから、小説でもいけるんじゃないかって勘違いしちゃったのかもしれない。
才能って、自分の得意不得意をちゃんと見極めることが大事なのかも。そして、無理に背伸びをするんじゃなくて、今の自分にできることを精一杯やるのが一番だと思う。でも私はそのことに気がついていなかったんだ。



前作の創作友達はすごくノリノリで、「弟Bのこんなシーンが見たい!」とか情熱的な感想をくれたんだよね。
でも今回は、何度聞いても「敵女サブキャラと恋人役のライバル関係が見たい」としか言ってくれないんだ。私は文章への自己肯定感が低くかったから、「サブキャラの話ばかり……本当に心から読んでくれているのかな?恋人役や主人公、恋のライバルに興味がなくて、義理で読んでいるだけなのかも……」なんて疑っちゃったんだ。まぁ、恋人役への熱意はあくまで彼女の本命は前作主人公の弟Bだから恋人役への情熱の違いは仕方ない。

でも、色々聞いてみたら「成人向けシーンは男性向け方針なら良いと思う」とか「トラウマの伏線がいいね」といった感想をくれたし、続きがどれぐらい読みたいかと尋ねると「読みたい。この禁断の恋をどう成就させるのか、それとも破滅させるのか気になる」と言ってくれたんだ。
でも私はまたまた自己肯定感が低いから、「これも私が催促したからそう言ってくれているだけかも…」ってネガティブになっちゃうんだよね。創作意欲を外的存在に依存している自分が嫌になるよ。

それに、友人に依存しすぎているのかもって思うと、外的要因に頼らないとやる気が出ないなんて、そんな自分も嫌になってくるんだ。
創作って、自分の内側から湧き出てくるものだと思うんだけど、私の場合は今回外からの刺激に頼りすぎていたの。友人の言葉は励ましであって、依存ではないんだって。そう思えたら、きっと創作への向き合い方も変わってくるはずだったよね。

ブクマも一桁、ひどい時は片手の指で数えられるほどしかつかないんだよね。でもAIイラストの方は、AIイラストデバフがあるにも関わらず、10倍以上はつくんだ。
前作の長編小説もブクマは一桁だったけど、あの時は自分が書きたいというモチベーションと、今は遠く離れちゃったけど編集者と呼んでくれるような私の創作に真剣に向き合ってくれた親友、そして先ほど話した友達一人の感想があったから、なんとか20万字も書き切ることができたんだよね。私も、編集者の熱意も、友達の感想のテンションも高かったと思う。

長編小説って、最終回になるとブクマがつくって言われているけど、前作の長編小説の最後は2桁ついたんだ。すごく嬉しかったよ。
でも、今は編集者も遠くの会社に転勤したし(連絡は取ってる)、自分の情熱も、そんな風に自分を後押ししてくれる存在をほとんど失ってしまったんだ。創作って、自分の想いを形にする作業だけど、それを誰かに受け止めてもらえるかどうかも大きな要因になるんだよね。

納得いかないまま打ち切るか、エタるか、納得いかないまま最終回にするか…。私はどれも選ばなかった。
もう心が折れてしまった私は、ある行動に出たんだ。1話以外をマイピク申請式にして、マイピクになった人だけが読めるようにしたんだよね。




実は、pixivが小説の中心地になる前は、ブログでとあるゲームの小説を書いていたんだ。そしたら、ある2人がTwitter(当時)で私の小説が面白かったと言ってくれたんだよ。その後も感想をくれて。あのブログの小説はその2人しか読んでいなかったのかもしれないけど、pixivの無機質なブクマやいいね数よりも、心が充実していたんだ。(だからpixivも、もっとコメントを送りやすい機能があればいいのにって思うよ。)

だから今回も、「読みたいです!」って言ってくれる人が例え少なくても来てくれたらいいなって思ってマイピク申請式にしたんだ。ちょっと興味が湧いた程度でも、気軽に読みに来てほしいんだけどね。
数字だけじゃ測れない、読者との繋がりを大切にしたいっていう私なりの答えなのかもしれない。たとえ一人でも、私の物語を心から楽しんでくれる人がいるなら、それはかけがえのない宝物だから。
これからは、自分の心に響く創作を追求していきたいな。そうすれば、きっと同じ想いを抱いてくれる読者とも出会えるはずだよ。マイピク申請式が、そのきっかけになればいいな。私なりの、創作への愛の形なんだ。

そして私は決めたんだ。もしも友達を含めて、1人でもマイピクが来たらエンディングまで書こうって。ノリノリになって、普段は出せないような性癖とかも思い切って書いちゃうかもしれない。でも、もし0人だったら、小説からはさっぱり足を洗って、AIイラストに集中しようと思ったんだ。
その時は、誰からも申請が来なくても悲しまないで、むしろ青空のようにすっきりした心になれると思ったよ。
だって、私の女主人公と恋人役の「物語」は、AIイラストでも描けるからね。
創作友達も貴方のことを嫌いになったわけじゃないよって言って、平等にマイピクを切らせてもらったんだ。でも、友人は「そんな試すようなことはやめてよ!申請が遅れて更新があったら、続きが読めなくなっちゃうでしょ!」って怒りながらも、翌日にはマイピクを再申請してくれたんだ。それが嬉しくて、泣いちゃった。
それに、私がサブキャラの話ばかりしているのが不安だって正直に伝えたら、友人は敵女サブキャラの話をしていたのはバチバチが好きだからで、本当に私の自由に書いていいんだよって言ってくれたんだ。

この小説は、もしかしたら年月が経ったら全体公開するかもしれない。でも今は、自由な創作を思い切り楽しんでみるよ。
自分の心に正直に、好きなように創作すること。それが私なりの答えなのかもしれないな。たとえ読者が一人だけでも、その一人のために全力で物語を紡いでいきたいんだ。そして、そんな風に創作と向き合える自分でいられることが、何よりも幸せなことなんだって気づけたよ。友人の言葉に、改めて創作への情熱を思い出させてもらったんだ。だから、これからはもっと自由に、もっと楽しんで、私らしい物語を作っていこうと思う。

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