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【歌詞考察】「つづいていくよ / ジョナゴールド」#3 観覧車みたいに~

今回は、2番の歌詞(でいいのかな?)について考察していきます。
【歌詞考察】「つづいていくよ / ジョナゴールド」#1 プロローグに書いたとおり、「多田さんからJさんへの励ましソング」という設定です。

1 観覧車みたいに~

♪ 観覧車みたいに ♪ は、季節に掛かる枕詞のようなものだと思います。
観覧車以外だと、メリーゴーランドも思い浮かびますが、♪ 景色は~変わるの ♪ との関係では、観覧車の方がよい気がします。
景色がよりダイナミックに変化するのは観覧車ですし、心の浮き沈みも象徴しているようにも思えるからです。

2 同じ場所に~

♪ 同じ場所に~ 変わるの ♪ は、Jさんと多田さんは、リンゴミュージックという同じ場所にいるけれども、人が変わり、ファンも変わり、活動するフィールドも広がり……、ということで、昔とはだいぶ姿が変わってしまったことを表していると思います。

♪ 嗚呼 ♪ という歌詞によって、変わってほしくない気持ちに関係なく、変わってしまうある種の不条理さを強調しているような感じも受けます。
(ちなみに、このあとに ♪ Ah おそれるな ♪ と「Ah」を使っている個所もあります。この使い分けは、「SNOW MONSTER 」でも見られるもので、多田さんのクセなのかもしれません。)

3 どんなに考えても~

♪ どんなに~その意味に ♪ は、なかなか解釈が難しい歌詞です。
そもそも、♪ 私たちが出会ったその意味 ♪ を考えなければならない状況とは何なのか?
典型的には「どうして どうして僕たちは出逢ってしまったのだろう」(松任谷由実 / リフレインが叫んでる)のように、幸せだったときは出会いに感謝していたのに、別れの時には出会ったことを後悔する状況だと思います。

Jさんが、ソロで音楽活動をすることの大変さに心が折れそうになっている状況だとすると、
・FOURsが集まっていなかったら、こんなに売れることもなく、多くの先輩と同じように、芸能の世界とは無縁の生活を送っていたのに
ということかもしれません。

あるいは、リンゴミュージックの躍進に多田さんの楽曲が欠かせないものだということを考えれば、
・多田さんと出会っていなければ、こんなに売れることもなく、多くの先輩と同じように、芸能の世界とは無縁の生活を送っていたのに
というのが正解かもしれません。

しかし、「もし~でなかったら」を考えても仕方がありません。
現実には、FOURsにも、多田さんにも出会ってしまっているのですから。

つづく

♪ 繋がれ心 ♪ が、何に(あるいは誰と)繋がるのかが、いまいち整理できなかったので、今回はここまでです。

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