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「この街で夢をかなえる」を読む

リンゴミュージックのこれまでの歩みを綴った書籍
「この街で夢をかなえる: エンタメで地方を元気にするリンゴミュージックの挑戦」
が、2024.5.9に発売されました。
(堀米 薫 著、外崎 英明 解説、くもん出版、¥1650)

(ネタばれになるので、内容は詳しくは書きませんが、)
「素晴らしい演者の育て方から青森ならではのエンタメ発信まで、ぎっしり!歴史を覗けます。👀」
(by HIROMI先生)という本です。

23年間の歩みがコンパクトにまとまっており、とても読みやすいです。(活字が大きく、行間が広く、平易な文章)
決して平たんではなかったリンゴミュージックの歴史を知れば、ますます応援したい気持ちが高まることでしょう。


一方で、この本で残念なところもあります。

ひとつは、
「書籍ではリンゴミュージックの楽曲、ミュージックビデオの魅力が伝えきれないという活字の限界」です。(解説:外崎氏。本書P220)
また、200ページに60のトピックを盛り込んでいる関係で、エッセンスでとどまっている(もっと深掘りして!)と感じられるところもあります。
(それでも十分読み応えのある内容ですが)。

ふたつめは、
樋川由佳子さんをもっと取り上げてほしかったということです。
本書の最後の方に「子どもたちの夢を一緒に形にし、成長を応援していくースクールのお母さん」というトピックで3ページほど割かれていますが足りないと思います。

私は、リンゴミュージックの歴史を追っていて、昔のHPに掲載されていた樋川由佳子(JAM☆RINGO)さんの文章を見つけました。
やさしくも、時に厳しく、しかし上から目線ではなく、子どもたちと真摯に向き合い、指導力不足に悩んだりする姿が、正直に書かれています。

興味のある方は、下記記事に引用している樋川由佳子(JAM☆RINGO)さんの文章を読んでみてください。
きっと、彼女なしにりんご娘の成長はなく、彼女こそがリンゴミュージック成功のキーマンだと思えることでしょう。(スピンオフに期待)

残念な点の最後は、
ファンのことにあまり触れられていない点です。
もちろん、
インタビュー取材をもとに本書は書かれているので、じゃあファンの誰を取材するのかという問題はあります。
とはいえ、
後ろ指をさされながらも、めげずに(?)りんご娘を応援し続けたとまと🍅さんのような人たちの存在なしに、現在のリンゴミュージックはありえないと思うので、その視点も盛り込んでほしかったです。

残念な点のボリュームが大きくなってしまいましたが、
「おすすめの本」
であることは確かです。

23年間の歩みがコンパクトにまとまっており、とても読みやすい。(活字が大きく、行間が広く、平易な文章)
決して平たんではなかったリンゴミュージックの歴史を知れば、ますます応援したい気持ちが高まることでしょう。
(大事なことなので2回書きました)

おわり


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