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【001】ディスコの神様

お話を伺った相手:しのぶさん

好きな音楽の傾向:電子音楽
好きなクラブ:Circus Tokyo
行く頻度:月に2,3回
よく頼むドリンク:テキーラトニック
音楽を聴く手段:主にApple music、Spotify
現在の職種:会社員(広告宣伝)

5年ほど前に京浜島で行われた奇妙なレイヴイベントの帰り、真っ暗な道を駅まで一緒に歩いたしのぶさんから聞いた「tofubeats楽曲との出会い」の話が興味深く、みんなのこういう話もっと聞きたいな…と思ったのが始まりでした。
仕事帰りにクラブ寄って軽く飲んで踊って帰る、しのぶさんの音楽への距離感に対するあこがれもあり、インタビュー企画の第1回にお願いしました。
この得体のしれない企画の人身御供になってくださり、ありがとうございます。


「自分では気づかなかったな、ポップが好きです」
「出だしが藤井隆さんですからね」
「藤井さんのことは元々タレントとして好きで、『わたしの青い空』を知った時『こんな曲もあるんだ…!』と音楽にもはまって、聴く音楽の世界が変わりました」
「2010年とかそれくらい前、友達から『新大久保のネイキッドロフトで、藤井隆さんとRGさんと椿鬼奴さんと3人で、カラオケをやっているイベントがあるらしいから行ってみよう』て誘われて、『大久保だし(帰りに)何食べて帰ろっか~』て感じだったのに、19時開始から4時間ずっとカラオケで(終電)
「その時期の藤井さんは音楽活動をしていない時期で、RGさんも椿さんも今よりスケジュールに余裕があったのか毎月やってくれて、45人ぐらいしか入らない会場なんで今なら無理ですけど、当時はチケットも取れて」
「基本的には『洋楽カラオケイベント』と銘打ってるんですけど、椿さんがBIGBANGにハマってダンスを披露してくれたり」
新しい音楽に触れられなかった時期に、いびつなんですけど大量に触れるタイミングだったんですよ。自分で選ばない曲を大量に聴く、たのしい呑み会」
「そのイベントで『She is my new town』のリリースをお披露目されて、すごい湧きたったんですよ『ついに!ついに藤井さんが!』」
「そこから『ディスコの神様』、それまで名前だけ知っていたtofubeatsさんを初めて見聞きして」

「2000年前後に『クラブ』へ行ってみたくて、みるくだったかyellowだったかに何度か行ったことはあって、よくわからないまま帰って」
「(2014年)『ディスコの神様』のオールナイトリリースイベントへ行ったのもあって、BATICAのイベントにtofubeatsさんが出ると聞いて行ってみたら3時間のロングセットで、どうすればいいか…ともてあます感じで…」
「その頃『ワイパ一人会』で初めてMOGRAへ行ったら、全然知らないアニソンで会場がめっちゃ盛り上がってて、さすがMOGRAだ~て思ってたら、一人会だからジャンルが変わる訳ですよ。ジャンルが変わっても(お客さん)みんな同じ熱量でワーッてなってて、そん時疲れ切ってたし弱ってた時だったから、それがすごい良くて」
「アニソンだろうが、歌謡曲だろうが、ジャンルが変わってもずっとみんな盛り上がってるのが、衝撃っていうか、いい意味でショックっていうか」
「(ワイパさんやオカダダさんのDJを)うまっ!て思うけど、DJになりたい訳じゃないから『何がうまい』のかはわからない。なんか知らんけどめっちゃいいタイミングで知らない曲が流れる、みたいな」

「2016年ぐらいにすっごい仕事が忙しくて、毎日終電みたいな感じで、遊ぶ時間がないけど『クラブは終電からでも遊びに行けるな』て」
「本当にその頃仕事がつらくて、残業もだけど内容もつらくて」
「その頃知り合いも少ないから(クラブへ行っても周りが)知らない人達ばっかりだったんだけど、あの頃の私には、友達に話聞いてもらうとかじゃなくて、知らない人達しか居ないところで大きい音で音楽を聴くっていうのが良かったと思うんですよ
「昨年(2023年)の茶箱でのlost decadeへ運良く行けて、7時間ずっと楽しかったのが良かったですね」

「鍵盤が入っている曲に弱いですね」
「高校までピアノをやっていたんですけど、習ってる人も多くてプレイヤーの層が厚くてうまい人が多いから、井の中の蛙になれないし調子にも乗らせてもらえない」
「常に上が居るんですよねピアノって。これはプレイヤーは無理だな、専門でやるのは無理だなと思って音大には行かずに普通の大学に」
「(ピアノを)やめるって発想がなかった、大学受験するまでやめるタイミングがなかっただけなんですよ」
「(CircusTokyoで開催された)マルチネシードの第1回にノーチェックで行って、長谷川白紙さんを観てびっくりしましたね。私がやってきたことの延長線上にない、知らない味付けで出してくるから
「Circus Tokyoは本当に音が良いし、ちょっとずついつもアップデートしてるのも好きだなって思うし、お酒も他より美味しい気がします」


「DJやりたいと思います?」に「ないない!」と即答されて、その速さに笑ってしまった。DJうま彦ばかり聴いているから、とのことです。わかる。
もう何年も知り合いなのに、学生時代ピアノをやりこまれていたこととか全然知らなかったので、今回こうしてじっくりお話が聞けて良かったです。

(2024年1月某日・ロイヤルホスト桜新町店にて)

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