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なぜ多大な手間・時間・費用を使ってでもボランティア向けにオリジナルグッズを作成し無償頒布するのか?制作の裏側【#RTAinJapan】


Abstract(要旨)

 RTAinJapanはそのイベント規模からスタッフの負担は大きいことがある。イベントをスムーズに遂行するには同じボランティアスタッフの継続的な参加、ボランティアスタッフの円滑なコミュニケーションが必要不可欠である。
 ボランティアに参加して得られるものは体験と名札と協賛品である。協賛品は毎回何を貰えるのか、その質・量がバラバラでありどの時に参加したかによる不公平感があることは否定できない。
 以上2つの課題を解決するためにランダム封入のグッズを頒布することとした。筆者が初めてオフラインのボランティアに参加したのが2022Winterであり、Splatoon3の発売後すぐのタイミングであったため、Splatoon3のネームプレートを試験的に頒布した。課題はあったもののかなり高評価であったため、試行錯誤を重ねながら2023summer,2023winterでは印刷数を増やして対応している。
 なぜRTAinJapanのみでこの活動をするのかは、チャリティの中でも現在一番大きなRTAイベントであり、イベントの目的を考えると存続が必要不可欠であると考えているため。今後大きな金額が動く/動きそうなチャリティイベントでも同目的を持った試みを行う予定である。
 Splatoon3のネームプレートのアクキーを頒布していたが、この度公式品が出たためこのデザインは今回を持って終了する。次回以降のデザインをどうするかとても困っている。アイデアは1つあるが問題点が見つかっているので他のアイデアも検討する必要がある。

ここから先も無料部分です。
この続き:10,752文字/画像4枚


自己紹介

ゲストCもちと申します。以下スペック。
所属クラスター:
TASer ちびロボRTA スプラ&シャケ 駅メモ(サブ) ぷよぷよ(サブ)
主な動画作品:
おかえり!ちびロボ!TAS
咲かせて!ちびロボ!TAS
RTAイベント関連 出演等
RTAinJapanOnline2019スーパーマリオ64DSAny% 解説(ほぼ何もしてない)
ゼルダの伝説 大地の汽笛 発売10周年記念RTAリレー大会 第4区
TAS好きの人たちがRTAでわいわいする2 咲かせて!ちびロボ!Any%NG+
RTAinJapan2020(SpeedGaming 海外リストリーム) 英語解説
MWSF21(JapaneseRestream) Wiiで遊ぶちびロボ!Any% 解説
TASさんが教えるSpeedrunの世界~たぶんこれが一番分かりやすいと思います~@近畿大学 講演者


今は普通の社会人です。2023年3月に大学院(修士課程)を修了しました。性格的には新しいことに挑戦し続けたり、人と違うことをすることを好む性格です。後述しますが、この性格がこの活動のモチベの一つでもあります。


背景

個人的背景

 RTAinJapan(以降RiJ ※イベント名を除く)は2016年のRTAinJapanから視聴を行っていたが、ここ近年ではモデレーターやTwitter管理などのボランティアにも参加するようになった。元々ボランティアには参加していなかったのだが、以下のツイートがBUZZったことから慢性的な人員不足に陥るだろうという危機感を持ったため、2020summerからボランティアに参加している。

 残念ながら2020年初頭は新型コロナウィルス感染拡大により、非常事態宣言が出せるほどの異常事態になっていたため、自身にとっての初めてのボランティア参加からしばらくはオンラインのみとなっていた。基本的にはモデレータをやっていたが、その労力の割には運営と視聴者に挟まれるという立場的なものやクリック一つでタイムアウトやBANが行えてしまう責任の重さからストレスは想像よりも大きく、やりがいを見出すのが困難なのではないかと考えた。(インフラ関連に近い)そして筆者は”再びこのボランティアをやろう”と手を挙げてくれる素晴らしい視聴者を確保するのに困難するだろうと考え、それを食い止める方法は何かないかとぼんやりと考えるようになった。
 筆者は学生時代に学生プロジェクト(所属は2020~2022)をしながら多くのイベントを運営しつつ、運営側に回る人間の確保の困難に苦悩していた。RiJでの経験は学生プロジェクトにも通ずるしその逆もあり得るとも考えた。
 大学は学生にものづくりを身近に感じてももらうための施設としてレーザーカッターや3Dプリンターなどの加工機を置いている。これらの機器は講習を受けてライセンスを取得すれば自由に無料で使えるようになる。筆者は学生プロジェクトに繋げられる要素があることを期待したのもあってライセンスを取得していた。

イベント的背景

 RiJではRij運営だけでは運営しきれない規模になっているため、ボランティアスタッフを募集している。「RTAが好きだ」「運営に興味がある」「このイベントが好きだ。手伝いたい。」など様々な理由を持って参加していると思われる。もちろんボランティアであるため労働賃金などは発生しない形であり、それぞれがやりがい等を持って手伝っている。
 走者解説者ともにイベント関係者扱いになるため、名札の支給や会場の自由な出入りなどがありこれは大きなメリットの一つになっている。また、近年では法人/団体がイベントに協賛/協力することがあり、場所の提供や協賛品/サンプルの提供の恩恵をボランティアも受けることがある。例えば、RTAinJapanWinter2021ではボランティアに対してレッドブルの提供,コースターの提供,シールの提供等があった。これ以降も提供・協力の申し出があり株式会社無敵時間様による協力が中心的で何が提供されるかどの企業が申し出るかは回により異なる。最近の傾向としてはスタッフに対しての協賛を申し出る法人/団体が減ったのかは不明であるが、過去のボランティアと現在のボランティアでは受けている協賛品に差がある。(運営が申し出を断っているケースも考えられるが、ボランティアにはコンプライアンスの関係上と考えらるか伝達されていないため、事実のみを述べる)
 イベントの運営を行うにはスタッフ同士の円滑なコミュニケーションは必須である。このイベントではシフト制になっており、最大1日連続5時間で毎日とか、連続3時間×2のように必ず休憩・イベントを楽しむ時間という時間が確保されているシフトになる。これはシフトに入ったときに毎回同じ人間と仕事をするわけではないことになる。数時間に一回は全員が変わっている。ボランティアに参加する際、RTA走者ではなくRTAクラスターに友人が居ないというような方ももちろんいる。これはボランティア作業をする前のアイスブレイクはかなりハードルが上がることになる。
 ボランティア参加が複数回の人間がいるというのは、初めて参加する人にとっては大変心強い存在である。また作業に慣れている人は作業効率/精度が高く、ミスの発見力や柔軟な対応力に長ける場合が多い。円滑な運営をするにあたっては、ボランティアスタッフの参加継続率は非常に重要なファクターである

目標

ここで解決しなければならない課題と達成すべきことを優先順位で並べると
以下のようになると考えた。

  1. ボランティアスタッフが”このイベントに参加したな”という思い出となる品を用意する。

  2. ボランティアスタッフの話題になる品を用意する。

  3. ボランティアスタッフにまた参加したいと思えるような品を用意する。

  4. できるだけ予算は抑える。

  5. 自分にしか用意できないものにする。

  6. RiJ運営に怒られない形態にする。(迷惑はかけない)

  7. できるだけ必要な時間・労力は抑える。

このようになった。中々難しいミッションである。

解決策

 まずボランティアスタッフが喜ぶものとはなんぞやということを考えた。
差し入れという手段がある。差し入れは一般的にお菓子などの食べ物を差し入れることが多い。しかし、食べ物は上の優先順位①をクリアできない。①がクリアできない時点で即却下である。
 次にTシャツなどの服を作成するのはどうだろうと考えた。学校では文化祭などでクラスTシャツを作成するケースがよくあることを思い出した。これは①をクリアできるが、②以降のものがクリアできないので即却下をした。しかもTシャツといえば株式会社無敵時間様のグッズ販売がある。こちらで一体感などはできる上に多大な迷惑を掛けることになる。一番ダメな案だった。 同様の理由で付箋などの小物も却下になる。
 平凡な頭では何も思いつかなかった。仕方ないのでビッグラン対策に野良サーモンランに潜った。休憩は大事である。さてシャケしばくぞとモニターを覗くと以下の画面が目に入った。

図1 サーモンラン開始画面の様子

これだ

ネームプレートはその人を表す目印となりながらも、プレイヤーにより千差万別のデザインを持っている。これをアクキーにして名札につけて貰うというのはどうだろうと考えた。その手法を使うと上記目標は以下のように達成ができると当時(2022年)考えた。

1.ボランティアスタッフが”このイベントに参加したな”という思い出となる品を用意する。
→これは左下のナンバーや二つ名,バッジを対応させることでクリアができる。
2.ボランティアスタッフの話題になる品を用意する。
→スプラ3は発売して間もないため必ず話題になる。普段使っているブキやウデマエの話から始めることだってできるだろう。
3.ボランティアスタッフにまた参加したいと思えるような品を用意する。
→これは1,2をクリアすることでコミュニケーション面での良い体験をしてもらうことで継続への後押しとなる可能性がかなりある。また、この活動を継続すればこのグッズを楽しみに参加する人も出るかもしれない。※1
4.できるだけ予算は抑える。
→大学にレーザーカッターとUVプリンターが使える施設があるのでかなり予算は抑えられる。※2
5.自分にしか用意できないものにする。
→アクキーを作るという発想は既に誰かが行っているだろうが、データに関しては色々できるという面との組み合わせは自分にしか用意できないだろう(ただし内部データがそのうち流出し始めるので自分にしかというのは近いうちにできなくなるだろう)※3
6.RiJ運営に怒られない形態にする。(迷惑はかけない)
→やってみないと分からない 物を頒布するというのはあまり聞かないがお菓子等を共有しているのは見たのでお菓子感覚にすれば問題はないのかもしれない 
7.できるだけ必要な時間・労力は抑える。
→基本的には印刷してボールチェーン通すだけだからそんなにかからないと思う。

※1 この後出てきますが活動理由を考えるとこの考えで参加されるのは極力避けたい
※2 現在は学生ではないので使用不可 一般会員の募集も停止中
※3 実際2022winter前後にsplashtagジェネレータに関すること,LeanYoshi氏によるツール類が軒並みBUZZり、
   吸出し環境を用意できないユーザーにとって内部データがより一般化されてしまった

制作過程

プレートデザイン作成

プレートデザインを作ります。最終的にはAdobeのillustratorで印刷/加工用データを作りますが、簡単にファイルを入れ替えられるようにあらかじめプレートのみの画像ファイルを作っていきます。
デザインが専門ではないのでどんなソフトを使用すれば良いのか全くわかりませんが、ワードアートを使用したダサい素敵なスライドが作れるのでPowerPointを使います。たぶんデザインに向いているのだと思います

ところでこのゲームのネームプレートは何種類の組み合わせを作ることができるのでしょうか?RTAinJapan2022Winterでの頒布はS2までのデータを用いているのでそれで一度計算をしてみましょう。(数A 場合の数)
プレートが104枚,2つ名(上の句)が567種,2つ名(下の句)が583種,バッジが337種類ある。プレート,2つ名(上下)は一つ選択し、バッジはnullを含め3つ選択する。nullは重複あり。この時何通りになるだろうか?
答えは$${104\times567\times583\times_{337+3}\Rho_3 /\sum_{n=1}^3 {}_3\Rho_n  = 1.12\times10^{14}}$$通りということになる。※4
十分な量の組み合わせが存在する。これを自分で適当にやるのは大変面倒である。 そこでバッジは固定にし、2つ名をExcel+VBAで無作為に選んでくるようなデータを作り、そこからコピペでポンポンと作っていった。※5

※4 あくまでもS2までの組み合わせ数 S6では2.46×10^15 通り
※5 RTAinJapan2023Summer以降はバッジもランダム

ところで、その2つ名のデータベースやプレートのデータベース,フォントはどうやって用意したのだろうか?そこは以下の画像から察してください。

図2 ver.6.0.0のスタート画面を表示したウィンドウ

印刷/加工用データ作成

プレートデザインが決まったら、あとは印刷/加工用データを作るだけです。試し刷りをいくつかした結果、98mm×28mm×3mmがちょうどいい大きさということになりました。アクリル板はA4サイズ単位での購入になるのですが、このサイズにするとA4一枚で18個作れます。
レーザーカッター用の加工データは、切る部分を指定の色,ポイント数の線で入力し、UV印刷用のデータは裏面印刷を行うので反転したものを用意します。また下地のための白印刷は別個指定の色で指定しておきます。これらを統合した以下の図のようなillustratorファイルを作成し、印刷をかけます。

図3 印刷データ(念のためリンク切れを起こさせてぼかして撮影)

実際の様子

ボランティアの反応の様子

結果としてはかなり良好でした。まあ第三者目線で考えるとボランティアに参加したらなんか分からないけどクオリティ高めのスプラ系のオリジナルグッズが貰えたとなるとスプラプレイヤーにとってはうれしいものになったのではないかと思います。
RTAinJapan2022Winterでの反応は発売直後ということもあり、かなり好評であった上、様々な場所/場面にて会話が弾んでいるところが見受けられました。よって当初の目的は達成できる手段であったと判断をしました。またこれは個人的な感想ですが、ボランティアが名札にこのグッズをつけているというのは一体感があるようでとても良い体験であると考えました。
RTAinJapan2023Summerは告知を見逃してしまったボランティア以外の現地ボランティアは受け取れていたため、より一層会話が弾んでいるところが見受けられました。完全ランダム化をしたこともあり会話のネタになったかと思います。 また運営分を特別デザインにて用意しましたが、こちらのデザインも少し話題になっておりました。 引き続きボランティアの会話のネタになるものを作っていきたいと感じました。 

RTAinJapan2023Winterは残念ながら未知です。なぜならばこの記事を執筆しているのはイベントが始まる前だからです。ここにはゲストCもちが当日感じたことが書いてある予定ですが、今貴殿がこの文を読んでいるということはあまりにもイベントが面白く、ここを書き換える時間/体力が無かったためそのまま公開しているということです。なお私の最終シフトは最終日の最後の受付。

反省とその改善

それぞれの回の反省は勿論あります。性格上、違うこと/新しいことを行っていくことを好むため、必ずPDCAサイクルを回して新しいことを見つけます。Aを楽しむためにCを隅々まで見る的な?
各回の反省点と考えられる改善を書いていきます。

RTAinJapan2023Winter(頒布ver.1.0)
①受け取れないボランティアがいた。悲しそうな目をしてた。
→現地ボランティア人数を計算し枚数を調整する。オンラインが若干来てもいいように人数の130%枚ぐらいを印刷する。
②なんか実機と比べて色がおかしいやつがある。
→印刷時の高さ調整が低すぎるのでもう3mm程度高くする。大量印刷前に色味チェックの印刷を数回行う。
③余りものがある。最後のほうで選択肢が少ない。残ってるもので指紋が目立つものがある。
→選ぶ楽しさよりもランダムの楽しさにシフトチェンジする。また手袋を置いたが工数が増えることは基本好まれないので廃止し物理的に遮断する。
④Discordにて有志がセリアのアクキーの保護シートを貼ると保存ができるという情報を貰った(反省ではない…?)
→実物を購入し素材などを調査。その後その手の材料屋さんに発注をかけ次回以降貼った状態で頒布。
⑤ホワイトボードに運営は??と書かれた。(下記図4)
→深く反省をし特別デザインを持って別箇用意する。

図4 スタッフルームのホワイトボード

RTAinJapan2023Summer (頒布ver2.0)
①印刷面の保護シートが数日しかもたない。
→UVレジンによる保護など他の手法を検討する。印刷業者を探して任せてしまう。
②ボールチェーンが外れたり、切れたりする。
→ボールチェーンのΦを見直す。発注先を変更する。
③メインサブスペステージ名に馴染みがない人がいる。
→一般的な言葉の2つ名を増やし、○○使いやステージ名を少なくする。ただしフデ以外(フデブキLove…)

RTAinJapan2023Winter(頒布ver2.1)
①公式品が出た
→スプラのネームプレートデザインは次回以降撤退
②31日時点で結構余ってた
→オンラインボランティアがスタッフルームに入れないのが要因 印刷枚数の見直しを行う
③付けてない人がちょくちょくいらしゃった
→記念品として取っておきたい気持ちが強い可能性あり?公式品のようにシリアル付きの袋と紙に入れる方式も悪くない可能性がある。要考察。

頒布物のバージョン歴

詳細なバージョン歴とコメントは以下の通りです。

ver.1.0 (RTAinJapan2022Winter頒布)
-現地ボランティア向けにグッズを頒布するようにしました。

今回の頒布は、ボランティアの反応と、イベントの進行への影響度の調査に絞って、臨時に行いました。
次回の頒布は、印刷枚数の調整と、今回の頒布で認識した問題の修正を主目的として頒布する予定です。
参加しているボランティアの反応から注意深く観察・分析したうえで、次回のRTAinJapan運営が主催の大きなイベントにて頒布いたします。

スプラトゥーン3 更新データ Ver. 1.1.1 [2022.9.16]|Nintendo Switch サポート情報|Nintendo

ver.2.0 (RTAinJapan2023Summer頒布)
-右下バッジを固定のものからRiJチャンネルの絵文字からランダムに選ばれるように変更しました。
-印刷面裏面に保護シートを取り付け印刷面が剝がれにくくしました。
-頒布をアルミ蒸着袋にし、頒布時にアクリル板に余計な指紋が付かないようにしました。
-印刷数を40枚から130枚にし、すべての現地ボランティアが確実に受け取れるように対策しました。
-RiJ運営用のものを追加しました。
-左下ナンバーのフォントが間違っていたため正しいものに設定しました。
-テーブルの高さの調整を実施し印刷をより綺麗にしました。

今回の更新は、保護シートと強いランダム性の追加と印刷枚数の調整、および細かい不具合の対処を中心にして更新しました。
印刷枚数に関しては、RTAinJapan2022Winter頒布開始2日目の時点で、ほとんど頒布が終了しており、ボランティアが受け取れない/ハブられているように感じられる場合が少なくなるようにすることを目的にして調整しました。
新登場のアイテムであるアルミ蒸着袋に関しては、基本的な目的は据え置きのまま、特定の状況での好ましい体験を増やすための調整を行いました。
次回の更新データは、12月に開幕するRTAinJapan2023Winterのためのデザインの追加や枚数調整を中心として、RTAinJapan2023Winter1日目から頒布予定です。

スプラトゥーン3 更新データ Ver. 3.1.0 [2023.3.31]|Nintendo Switch サポート情報|Nintendo


ver.2.1(RTAinjapan2023Winter頒布)
-素人印刷を完全に取りやめ、業者印刷を行うようにしクオリティの担保を行いました。
-印刷数を130枚から108枚に変更し、すべての現地ボランティアが確実に受け取れるようにしつつ、クレジットカードの請求額で驚かない額に収める調整を行いました。
-左下ナンバーに"Winter""Summer"を追加し、どちらに参加したかをより分かりやすくしました。ここでのアルファベットのフォントはゲーム内の文章でのアルファベットフォントに合わせてあります。
-頒布開始日を初日にしました。
-ボールチェーンのΦをギリギリまで上げて抜けにくくなるよう調整しました。

今回の更新は、業者印刷によるクオリティ担保と印刷面保護の追加と、財布事情のバランス調整を中心にして配信しました。
頒布関連のうち、頒布開始日に関しては、多くのボランティアがこの会場への入場行動に慣れていないことを考慮して、頒布開始日の調整を行いました。印刷面に関しては、偶発的に印刷面が剥がれてしまうようなケースを減らしつつ、しっかり狙って剥がす行為をしない限りは、これまでどおり印刷面が保護できる性能に調整を行いました。
次回の更新データは、公式品の販売が決定したためデザイン・頒布物の大幅な変更を行い、8月中旬ごろに配信する予定です。

スプラトゥーン3 更新データ Ver. 5.1.0 [2023.10.18]|Nintendo Switch サポート情報|Nintendo

なぜRTAinJapanのみでこの活動を行うか?

ところで何故ゲストCもちはRiJのみでこの活動を行うのでしょうか?名古屋RTAMeetingやJAWSPLAYERSなどでは一切行わずなぜRiJなのでしょうか?根本的な理由はここにもあります。
RTAinJapanは、以下のような活動目的を持って活動していると当初から説明していた気がします。

RTA in JapanはRTAが好きな人たちの結束を高め、RTAの発展と促進を図るために活動しています。

アメリカで行われている『Games Done Quick (GDQ)』というイベントを参考にしており、GDQのようなイベントを日本でも開くことができないかという思いからイベントが始まりました。

RTA in Japan | RTA in Japanは、日本で開く大規模オフラインRTAイベントです。

Games Done Quick (GDQ)とはアメリカで行われているSpeedrunに着目したイベントで10年以上の歴史があります。このイベントでは冬はPCFへ夏は国境なき医師団へ寄付金を募る社会貢献活動の一種です。(その他慈善団体などに寄付) このイベントでは累計で46,409,402.72USD、執筆段階での為替レートで約66億円もの寄付金を集めています。ゲームをやりこむと何故か社会貢献に繋がるという点が自身にとっては不思議ながらも魅力的だと感じております。そしてそれを目指して活動を行うと発表したRTAinJapanは日本社会的に新たな価値を生む出す可能性が期待されるイベントとなります。募金活動は募る側も募金する側も経験しておりますが、どちらも社会的に必要と感じる活動です。
社会経済を回すという意味では通常のゲームイベントもかなり重要ですが、経済を回しながら社会貢献ができるイベントというのは自身の中でも重要度が高いです。Rijはゲームという自身の趣味と合致しておりRiJでこの活動を行っております。
これは逆を言うと社会貢献に主目的もしくは注力したものでないものには自身の財産/労力/時間を割いてまでは行わないということでもあります。もちろん現段階でもゲーム+慈善活動をする団体はいくつかありますが、自身の活動によって自身の財産/労力以上の寄付金が募ると判断できない場合は活動を行いません。なぜならばその状態でのイベントではその財力を単純に寄付した方が社会貢献に繋がるからです。

今後の予定

活動方針

活動方針としては上記の通り、自身の趣味+慈善活動が価値となっているイベントでない限りは行わない方針です。そのお金と労力は通常のボランティアに割いた方が良いからです。※6 また、合致していたとしても自分が割いたもの以上が社会貢献に繋がるもしくは繋がる可能性が高いというものでなければこの活動は行いません。 この辺りは投資と同じです。 投資と異なるのは払った分の戻る先が社会という点だけです。

※6 掛かった額だけで考えると有機EL Switchの定価を普通に超えます
単純に冷たいやつとかそういうものではありません。これはボランティアに対する活動方針なだけであり、通常の活動方針はまた別箇で設けてあります。この辺りは一般的な感覚と同じになります。(例:そのイベントに行くかどうかのファクターは何なのか?や 運営をするかどうかのファクターは何なのか?等)


現段階で認識している課題点

11月中旬時に Nintendo公式よりスプラ3のネームプレートの先行販売、12月中旬に発売開始のアナウンスがありました。内容はニンテンドーアカウントに紐づけられたアカウントにてプレイしたセーブデータを参照し、ゲーム内のネームプレートをそのまま再現したアクリルキーホルダーというものです。こちらで編集ができないという点を除けば ※7 、公式品という点で完全に上位互換です。 また公式品が出てしまった以上、このデザインでの頒布は二度と行いません

※7 改ざんチェックさえ回避できれば一応BANされない(鯖側での検証がない?)ため、垢BANまでは編集可能 危険性は特大だけど
この状況に現状置かれている以上、題材となる作品の選定からデザインまで全て1からやり直しをせざるを得ません。これが現段階で認識をしている大きな課題点です。
スプラ3のネームプレートは二次創作ではあるものの、ガイドラインの対象外物であるため、同人誌等同様のグレーゾーンと考えられます。これが無償で配布しているもう一つの理由にもなります。 この二次創作に対して、公式品が出てしまった以上同じものを頒布するわけにはいきません。以上の理由を持って今回でこのデザインでの頒布は終了します。

問題は次の題材/タイトルの案がほとんど思い浮かんでいないという点、思い浮かんだところで洗練されたデザインなど作れるわけがないという点の2点で、非常に悩んでいます。また、題材を変えるというような話になると試作品を作らなければならないが試作品が作れる場所がほとんどないという点でも悩ましいところではあります。大阪府内にてのものづくり系の施設の会員登録を複数店舗でしていますが、レンタル料がどこも高いので実はそこまで試行錯誤ができないという罠があります。(最初からサイズをいくつも作って一機に印刷してフィードバックみたいな使い方にしないと割高になる) 自宅に導入できないことはないですが、目的から考えるとそこまでペイできない可能性が特大であり、このお金を寄付に回したほうがよっぽど有意義だと思います。

もしかするとこの課題点のソリューションが思いつかずに次回頒布しない(できない)かもしれません。良いアイデアありませんでしょうか?
現状のアイデアは「過去のRiJのミームや名シーン名セリフ迷セリフを印刷したアクキーの頒布 (引用タイトル付き)」にするというアイデアは思いついています。 ただこれ2回配布が限界と思われます。(選定作業に時間が取られすぎる&ネタ切れを起こす可能性大) あとここ数回は会場にいることもありコメント欄を見ていないということもあり全くミームについて把握できていないというのもあります。
アイデア探し、がんばります。


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