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発達障害「併発の生きづらさ」を消し去る方法

この記事は
「発達障害の併発(ASD×ADHD)の生きづらさを本気で克服したい」
と願っているあなたに向けて書きました。

発達障害は便宜上、ASD(自閉スペクトラム症)・ADHD(注意欠如多動症)・SLD(限局性学習症)に分けられます。

しかし実際には、多くの発達障害の人は2つ以上の障害をあわせ持っています。

この事実は、発達障害そのものがスペクトラム(連続体)であることを考えらば、なんら不思議なことではありません。

そこで、この記事では、発達障害の併発で最も多いとされるASD×ADHDの組み合わせの問題点と解決法を述べていきます。

ASDとADHDの弊害の根本的な問題点は、

①互いの特性の長所が互いの特性の短所によって打ち消されること
②互いの特性の短所同士が重なり合って増幅されていること

の2つにあります。

あなたは、自身の発達障害について、改善の努力をしているのに、どうしても上手くいかないと悩んでいませんか?

その原因は上に述べたように、ASDとADHDの併発は、長所が打ち消され、短所が増幅される傾向があるからです。この2点について、詳しく述べていきます。

上記の問題点は以下の4つに分解できます。

✅1:ASDの集中力がADHDの不注意特性によって弱まる(上記①)
✅2:ADHDの行動力がASDのこだわり特性によって弱まる(上記①)
✅3:ASDの白黒思考+ADHDの衝動性で感情の制御が困難(上記②)
✅4:非常に疲れやすい(上記②)

1:ASDの集中力がADHDの不注意特性によって弱まる
これは非常に大きな問題になります。というのは、集中力とは人生のあらゆる場面で必要な能力だからです

日々の生活や仕事において、集中力があるとないとでは、その効率がまるで違ってきます。

集中力は、日常生活や仕事を円滑にこなすための必要条件です。

逆に集中力が維持できない「ASDとADHDの併発の人たち」は、ついつい生産性のないことに時間を費やしてしまいます。SNSやYOUTUBEなどですね。

また、もしあなたが高校生であれば、大学合格には継続的に勉強する高い集中力が必要です。もしあなたが大学生や社会人であれば、資格取得で就職・転職を有利にするにも集中力が不可欠です。

集中力という能力はそれほどまでに人生で重要な役割を果たします。ゆえに、これが欠けた「発達障害の併発組」は、生活全般にわたり大きな不利益を被ります。

2:ASDのこだわりがADHDの行動力に制限をかけること
元来ADHDの人はその性質上、外向的で行動力があることが多いと言えます。しかし、ここにASDのこだわり特性が加わると、話は違ってきます。

このASD特性が行動力を抑制する方向に働くのです。

例えば、新しい趣味やスポーツに挑戦したいと思っても、ルーティンの変更や予測不能な事態に対する強い不安というASD特性が顔を出します。

これにより、実際の行動やアウトプットを行わず、インプットばかりになりがちです。または行動を起こしても途中でやめてしまいます。

また、ASD特性の1つである完璧主義が行動力を抑制します。
じっさい「完璧にできないなら、やりたいくない」というASDの人は非常に多くおられます。

どうでしょう? あなたにも当てはまりませんか?

3:ASDの白黒思考+ADHDの衝動性で感情の制御が困難
これは互いの特性の短所が重なり合う現象です。

ASDの白黒思考により、人の言動を極端に解釈しやすく、そこにADHDの衝動性が加わることで、感情的になりやすい傾向があります。

例えば、

・試験で思ったより悪い結果が出た時、「自分は全く能力がない」と結論づけ、激しく落ち込む。
・上司に「最近、ミスが多いね」と言われただけで、「自分は役立たずだ」と極端に解釈し、不意に仕事を辞めたくなる。
・自分と異なる意見が通ると、自分自身を否定されたように感じる。
・SNSでのコメントが否定的だった場合、「自分は嫌われ者だ」と感じ、衝動的にアカウントを削除する。

といったことが考えられます。

4:非常に疲れやすい
これは多くの発達障害の併発の方が訴えられることです。

ASDは主に注意を一点に集中させる特性(シングルフォーカス特性)を持つ一方で、ADHDは注意を散漫にさせる特性(拡散思考など)があります。

このような正反対の思考パターンがまじりあった状態は、脳に大きな負担を強いり、それが疲労に繋がります。

また、感覚過敏も併発の人の方が強い傾向にありますが、それも疲労困憊の一因です。

以上のように、発達障害併発の方の人生が、どれほどつらく、不利なものであるかがお分かりいただけたかと思います。

この重い足かせを放置したまま、人生を歩んでいくなら、 このたった一度の人生を棒に振ることにもなりかねないのです。

よって、その解決策は急務となります。年老いてから後悔しても遅いのです。

そこで、本記事がASDとADHDの併発の問題に対する有効な処方箋になります。

結論から申し上げれば、以下のような効果が期待できます。

✅集中力と行動力が高まる
✅自分の目標が達成できる
✅自己肯定感が向上する
✅感情のコントロールができる
✅疲れにくくなる

集中力と行動力が高まることで、日常のタスクや仕事において効率的かつ効果的に取り組むことが可能となります。

これにより、自分の目標が達成しやすくなり、達成感や充実感を得ることができます。目標達成は自己肯定感も向上させることになるでしょう。

また、感情のコントロールができることは、人間関係を良好に保つために重要です。適切な感情管理により、衝動的な反応を減らし、冷静で建設的なコミュニケーションが可能になります。

職場やプライベートでの人間関係が改善するはずです。

さらには、疲れにくくなることで、持続的に高いパフォーマンスを発揮できます。またストレスの軽減や健康維持にもつながります。

以上から、全体的な生活の質が大きく向上するでしょう。

この記事で述べる方法を実践することで、あなたは「発達障害の併発という悪夢」から解放され、充実した人生を送れると確信しています。

私は数年間かけて「発達障害の併発者としての苦難」を克服することができました。その過程で多くの発達障害併発の人たちと出会いました。その人たちとの交流により、解決策を発見できたのです。

具体的には、以下のような活動がありました。

<3つの発達障害の当事者会への参加>
・3つの異なる当事者会への参加を3年以上続けている
・その会の多くの方は発達障害の併発の生きづらさを抱えている
・その方たちと、生きづらさの原因や対策に関する議論を重ねた

<発達障害を専門にした精神科医との対話>
・発達障害の緩和に役立つ知識を数多く吸収した
・疑問点については、徹底的にディスカッションを行った
・納得できた内容のみ実践し、フィードバックを継続的に受け取った

また、私はX(ツイッター)にて、2019年から現在までの約4年間、発達障害に関する情報発信を行ってきました。情報発信を通じて、多くの発達障害の方からの共感や反響を得て、現在フォロワーは「32000人」を突破いたしました。

以上のような活動から得た知見に基づき、この記事では、

1:ASDの集中力がADHDの不注意特性によって弱まる
2:ADHDの行動力がASDのこだわり特性によって弱まる
3:ASDの白黒思考+ADHDの衝動性で感情の制御が困難
4:非常に疲れやすい

の4つの問題への対応策を、しっかりと実践できるように、具体的に説明していきます。

では、最後に言います。

本記事の内容を本気で実践し、ASDとADHDの併発を改善する意志のある方のみ購入してください。

それでは、いよいよ発達障害併発の解決策を述べさせてもらいます。

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