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note村の1日 第9話 リレー小説 春弦サビ小説

どやどやと大勢の村人がつる邸になだれ込んできました。
「あ、夜の船で帰ります、のみなさんだ!おかえりなさーい」とミモザさん。
「私ったら迎えにいくつもりが、途中で喉渇いちゃってお茶しに戻ってきてそれきり…」
とミモザさんは、なにやらごにょごにょお茶を濁しています。

くえすさん、理生さん、歩行者bさんは、アルコールやらおつまみやらを抱え、顏がにっこにこ。
「今夜は派手に後夜祭をすると、うかがっていまして」
「作詞も作曲も、なんならイラストも動画も来いのnote村ですから」
「楽しくなる予感しかない!」
同時にしゃべるので、だれがだれだかわかりません。
BAR経営で忙しいはずのまくらさんも加わり、アコギを片手にやる気満々のようです。

「ミモザさん、桜餅たんまり仕入れてきましたよ~」
新入り村人の餡じぇら秋さんが言います。
「柏餅もあるけど、食べたことある?」とちよさんは檸檬ちゃんに語りかけています。
ミモザさんは飛び上がって喜び、あかうまさん、睦月さん、すうぷさんを含めた甘党班はそそくさとキッチンへ。
宴会のあとのおやつのはずですが、すでに始めてしまっているようです。

片づけかけていた楽器を再びひっぱり出し、PJさんが目で合図をします。
歌唱力のない自覚のある者は、太鼓や机を叩きパーカッションを。
ウクレレの旋律に合わせ、ギターやフルート、ハーモニカが音を重ねていきます。セッションの音色は深みを増し、皆がリズムに体を揺らしています。
灰色にゃんこが歌いだし、スズムラさん、BRILLIANT_Sさんとうつくしいハーモニーを披露。
音を楽しむこころが共鳴し、空気を震わせています。

「あれ…?二餡串さんはどーなったのでしょう?」
と見据茶先生はキーボードを奏でながら首をかしげます。
猫がいるときには会えないというウワサだと、つるさんが解説しています。

riraさんのハープに誘われたかのように、海のほうから幻想的なしらべが響いてきました。
この世のものとは思えない、浪間を漂うようなはかなげな歌声です。

ええええ?人魚伝説はないんじゃなかったんかーーい!
と皆の心の声がハモったところで、宴は最高潮に達しました。

「どうやら…私は至高の1曲を生み出してしまったようです」
PJさんは控えめながらも自信にあふれた声で宣言しました。
その夜、村人ほぼ全員がそこにつどったため、note村はもぬけの殻になった…とのちのちまで語り継がれたのでした。

(おわり?)

スピンオフやまとめ的エピローグを書いていただいてもよいかもです…

▽これまでのお話はこちら(リンクを省く他力本願・藤家)

*ヘッダー画像&賑やかし帯:スズムラさん

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