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便利屋修行1年生 連載恋愛小説 全25話 完結済み

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ワケあり距離感ゼロ女子の便利屋修行
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便利屋修行1年生 ⒈致命的な欠陥 目次 リンク有 連載恋愛小説 全25話 完結済み

新しい職場は、一風変わっている。 綾が所長室に足を踏み入れると、先客がひとりいた。 ウチの…

藤家 秋
3週間前
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便利屋修行1年生 ⒉キケンな任務 連載恋愛小説

キケンな初任務と所長に聞かされていたのだが、要は不用品回収だった。 巨大な倉庫に冗談かと…

藤家 秋
3週間前
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便利屋修行1年生 ⒊期待の大型新人 連載恋愛小説

「綾ちゃんって、人との距離近いよな」 皆でまったりとコーヒーを飲んでいたら、秋葉がそう言…

藤家 秋
3週間前
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便利屋修行1年生 ⒋浮気調査 連載恋愛小説

どうやら、ここは便利屋と探偵業を兼業しているらしい。 前者は暮らしの困りごとをサポートし…

藤家 秋
3週間前
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便利屋修行1年生 ⒌ 旅館での告白 連載恋愛小説

高級旅館で食べ慣れたコンビニのサンドイッチというのも、なんだかオツなものだ。綾にとっては…

藤家 秋
3週間前
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便利屋修行1年生 ⒍天体観測 連載恋愛小説

泊まりの仕事に野獣どもと一緒に行かせるわけにはゆかぬ、とまどかがキャンピングカーに乗り込…

藤家 秋
3週間前
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便利屋修行1年生 ⒎フラッシュバック 連載恋愛小説

まどかが腰に手を当て、宣言する。 「言っとくけど、就寝定員はふたりだから」 軽キャンピングカーだと、乗車定員と異なることがあるらしい。 底冷えの夜にテントで寝るはめになった男性陣を尻目に、綾とまどかは快適な車内でぬくぬくと過ごした。 翌朝、地面はうっすらと雪に覆われていた。 「さっむ。凍死するかと思った」 「ホレ、ココア入れたげるから、入ってヨシ」 「寒い日だけ家に上げてもらえる飼い犬すか、オレ」 秋葉とまどかのやりとりは、なんだかなごむ。 「ホホ、言い得て妙じゃの」 「だ

便利屋修行1年生 ⒏獣と会食 連載恋愛小説

いったい前世でどれだけ徳を積んだのかと、秋葉に真剣に聞かれてしまった。 「オレが腹こわし…

藤家 秋
2週間前
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便利屋修行1年生 ⒐朝焼けの接触 連載恋愛小説

「素行調査って…この人部屋出ないですけど」 張り込みと聞いて綾は意気込んでいたのだが、実…

藤家 秋
2週間前
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便利屋修行1年生 ⒑名コンビ 連載恋愛小説

まどかが奇声をあげたので、なにごとかと綾は駆け寄った。 鉢植えから虫が転がり出たらしい。 …

藤家 秋
2週間前
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便利屋修行1年生 ⒒彼女代行 連載恋愛小説

とっておきのワンピースがある。 着用すると、もれなくナンパもしくは告白される最強衣装。 裾…

藤家 秋
2週間前
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便利屋修行1年生 ⒓屋上BBQ 連載恋愛小説

一晩寝て起きたら、言葉にできないほどの後悔が襲ってきた。 勢いで言うのとちがい、今回は切…

藤家 秋
2週間前
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便利屋修行1年生 ⒔天使の護衛 連載恋愛小説

ストーカー被害者の付き添いをすることになった。 対象者は女子高生、キューティクルがまぶし…

藤家 秋
2週間前
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便利屋修行1年生 ⒕厳戒態勢 連載恋愛小説

「本上には、しばらく消えてもらう」 3日ぶりに顔を出した朝ミーティングで所長に告げられたのは、ドッキリか推理ドラマのような、ものものしく芝居がかったセリフだった。 意味がわからず、綾は口を閉じ忘れそうになる。 「え…と。それは、マジックショーのサポートかなにかで?」 なんでも屋だから、なんでもありえる。それにしては、空気が重いような… 「綾ちゃん、狙われてんのよ。田代映美の元ストーカーに」 秋葉に目を向けると、彼は真面目な顔でうなずいてみせた。 「冗談ですよね?だって、美