藤家 秋

(ふじいえあき)(23年7月開始)恋愛小説を書くこと&コラージュが好きです。イラストも…

藤家 秋

(ふじいえあき)(23年7月開始)恋愛小説を書くこと&コラージュが好きです。イラストもかじっています。シールなどの紙モノ収集癖アリ。24年よりショートショート・短歌・詩の創作を始めました。好きな言葉はshort&sweet。短くても光る文章を、つづりたい。

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  • 便利屋修行1年生 連載恋愛小説

    ワケあり距離感ゼロ女子の便利屋修行

  • 短編小説集(ショートショートなど)

    短めの自作小説をまとめています。企画参加ショートショートなど。恋愛系以外も含みます。

記事一覧

固定された記事

便利屋修行1年生 ⒈致命的な欠陥 目次 リンク有 連載恋愛小説 全24話予定

新しい職場は、一風変わっている。 綾が所長室に足を踏み入れると、先客がひとりいた。 ウチの主力には決定的な欠陥がある、との事前情報が頭をよぎる。 この人のことだと…

藤家 秋
1日前
55

便利屋修行1年生 ⒉キケンな任務 連載恋愛小説

キケンな初任務と所長に聞かされていたのだが、要は不用品回収だった。 巨大な倉庫に冗談かと思うほどモノが詰め込んであり、何年もさわられた形跡がない。 天井スレスレま…

藤家 秋
21時間前
52

Hazy Rose 春弦サビ小説

霞って 英語でなんていうのかなあ ミストじゃ なんか軽いし haze ピンと来ない rosy clouds 薔薇色の雲って いきなりハズイ感じだし hazy rose って順番変えると な…

藤家 秋
21時間前
58

春弦サビ小説 感謝編

「春とギター/春弦」で生まれた作品で創作しあう、すてきなイベント「春弦サビ小説」 わたしの書いたものを元に創作してくださったみなさんに、感謝でございます 恐縮して…

藤家 秋
1日前
50

5/13愛犬の日 コラージュ

もふもふワンコのおしり&しっぽで癒やされましょう~ ①秋田犬ぱぴー(子犬)たち、こしょこしょ内緒話 ②いちご&ぶどうのゼリーでおもてなし 紫の食器を合わせるの、…

藤家 秋
1日前
74

まぼろし短歌 春弦サビ小説

笑ふ山 さえずる鳥 花のかほり 空と海風 全部 あげよう 涙なんて こぼしてないよ きみのことば 幻かなって 思ふだけ 春弦サビ小説に短歌で参加いたします 歩行者b…

藤家 秋
2日前
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居眠り猫と主治医 最終話 猫の眠り薬 連載恋愛小説

出発までの1ヶ月間、文乃は祐の部屋で寝起きした。 一緒に生活してもすれ違いが続き、数えるほどしか顔を合わさなかったが、不思議と心は安定していた。 ドアが開くのと同…

藤家 秋
2日前
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母の日コラージュ

カーネーションにこだわらず、お母さんの好きな色のお花を贈ってみるのはいかがでしょう? 花の本数が多くてもすくなくても、花束は特別感がありますね グリーンフィンガ…

藤家 秋
2日前
78

居眠り猫と主治医 ㉜バチバチの壮行会 連載恋愛小説

「きみが夏目くんと熱愛中の、守屋文乃さんか」 開口一番そう言われ、お酒を吹きそうになった。 斜め向かいの席で、里佳子がテへぺロをキメている。 なにかを画策していそ…

藤家 秋
3日前
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豆ごはんをあなたに シロクマ文芸部 色のある風景

風薫る日に、青いごはんを炊く。 春眠をむさぼるエンドウ豆のおふとんをはがし、ころころとまな板から逃げるのを拉致。 レシピよりすくなめのお塩、水、親戚のおっちゃん特…

藤家 秋
3日前
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居眠り猫と主治医 ㉛秘密の業務連絡 連載恋愛小説

感受性が豊かで共感力が高く、人のために泣いたり笑ったりできるから、 塾講師は天職だ。脈絡なく言われて戸惑ったが、言霊作戦かと思い出す。 「もっとほめてみて。あ……

藤家 秋
4日前
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紫のふわふわ妖精 色のある風景

ある日、要請が入りました。一緒に暮らす男性を追い出してほしいと。 結衣は依頼者のもとに赴き、観察することにしました。 彼女の持つ色は、真紅。カリカリイライラして…

藤家 秋
4日前
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居眠り猫と主治医 ㉚夏目氏、ご乱心 連載恋愛小説

「ご報告があります。欠食しないようになりました!」 ドヤ顔で胸を張る。 まだまだレベルは低いが、文乃にとっては大きな進歩だ。 「コンビニでひじきサラダとか買うよう…

藤家 秋
5日前
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5/9アイスクリームの日 コラージュ

①フルーツたっぷり、手づくりアイスキャンディー 粉寒天を加えると、型からはずしやすいと聞いたことがあります IKEAで買ったやつ、どこにやったかなあ 練乳×フルーツで…

藤家 秋
5日前
82

居眠り猫と主治医 ㉙遠距離恋愛計画 連載恋愛小説

「まともな会話ができるうちに言っとく。来月、小笠原に行く」 いよいよ最後の晩餐かとうつむきそうになったが、文乃は目を見て話を聞くことにした。祐も包丁をまな板に置…

藤家 秋
6日前
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桜のしおり 春弦サビ小説

バンとドアを開け、彼女は本棚に一直線。 文庫本を取り出し、僕に突きつける。 そのページに僕の心を閉じ込め、ケンカの際には切り札にする。 その色褪せた桜の栞に魔力が…

藤家 秋
6日前
83
固定された記事

便利屋修行1年生 ⒈致命的な欠陥 目次 リンク有 連載恋愛小説 全24話予定

新しい職場は、一風変わっている。 綾が所長室に足を踏み入れると、先客がひとりいた。 ウチの主力には決定的な欠陥がある、との事前情報が頭をよぎる。 この人のことだと、ひとめでわかった。 「ほかにいないんすか。秋葉とか」 面倒そうに目を細め、彼はスマホを操作中。 「ちょうど出払ってんのよー。頼むわ」 こちらに目もくれず、綾の頭上あたりで会話が展開される。 試しに自己紹介をはさんでみたが、おもしろいくらい完全にスルーされた。 所長がほらね、とばかりに苦笑する。 優秀な人ほど気難

便利屋修行1年生 ⒉キケンな任務 連載恋愛小説

キケンな初任務と所長に聞かされていたのだが、要は不用品回収だった。 巨大な倉庫に冗談かと思うほどモノが詰め込んであり、何年もさわられた形跡がない。 天井スレスレまで積み上げられた荷物に素人が下手に手を出せば、大雪崩を引き起こしそうだ。 ひとつずつビニールシートに移動させ、売却できそうなモノと廃棄組を仕分ける。埃まみれになりながら、いったい何時間かかるのかと、気が遠くなる。 「そういう資格あるんですか」 愚問だったのか、当然のごとく返事はない。 沢口は玄人っぽい目つきでなに

Hazy Rose 春弦サビ小説

霞って 英語でなんていうのかなあ ミストじゃ なんか軽いし haze ピンと来ない rosy clouds 薔薇色の雲って いきなりハズイ感じだし hazy rose って順番変えると なんかいい感じかも あれから なんもなくて ふわふわ かたちもなく漂っているけど 相変わらず ぼくはきみが好きで たぶん きみも似たような心境で 桜はいつものように さっそうと去っていった 春雨とともに でも今度は 百合やアヤメ いろんな花が 楽しませにやってくる だから あのバラ園チケ

春弦サビ小説 感謝編

「春とギター/春弦」で生まれた作品で創作しあう、すてきなイベント「春弦サビ小説」 わたしの書いたものを元に創作してくださったみなさんに、感謝でございます 恐縮しております… *ミモザさんサビ小説 魔法を操るママ、れんげちゃんと語りあう女の子💜 *「れんげの嫉妬」 この歌詞では、にゃんくしーさん作曲・ミモザさん歌唱ver.や、まくらさん弾き語りなども登場♬ *スズムラさん作詞「ハートの栞」をわたしがサビ小説に →ミモザさん&にゃんくしーさんがすぺさる応援歌を♬ →本家本元

5/13愛犬の日 コラージュ

もふもふワンコのおしり&しっぽで癒やされましょう~ ①秋田犬ぱぴー(子犬)たち、こしょこしょ内緒話 ②いちご&ぶどうのゼリーでおもてなし 紫の食器を合わせるの、センスありますね~ フードコーディネーターさんの仕事かな (写真は通販カタログの切り抜きです) ③オシャレ女子のおしゃれインテリア ターコイズグリーンの水玉模様、たまらない #賑やかし帯 #いつきさんとコラボ #アート #創作 #つくってみた #紙モノ #シール #ファッション #アナログ絵 #イラスト

まぼろし短歌 春弦サビ小説

笑ふ山 さえずる鳥 花のかほり 空と海風 全部 あげよう 涙なんて こぼしてないよ きみのことば 幻かなって 思ふだけ 春弦サビ小説に短歌で参加いたします 歩行者bさんのこちらの歌詞にインスパイアされました ありがとうございます 空も海も花も 作詞 歩行者bさん あの山も空も海も花も、君の笑顔も泣き顔も 誰かが言ってた、この世界、すべてまるまる幻だって この桜散りゆく儚さも、風を捉えて舞う様も 幻ならばそれでいい、なんて素敵な幻なんだ ▽ジセおじ GAMIさん

居眠り猫と主治医 最終話 猫の眠り薬 連載恋愛小説

出発までの1ヶ月間、文乃は祐の部屋で寝起きした。 一緒に生活してもすれ違いが続き、数えるほどしか顔を合わさなかったが、不思議と心は安定していた。 ドアが開くのと同時に、飛びついて出迎える。 「おかえりー。ひさしぶり」 ただいまも言わず、たて続けにキス。 「文乃はさ」 「うん」 「目がエロすぎ。自覚すること」 目を閉じて生活しろと? かの子によると、常に瞳が潤んでいて、とろんとしているという。 一応、教える立場なのに、まるで酔っ払いじゃないかとヘコんでいたら、 「見つめるだ

母の日コラージュ

カーネーションにこだわらず、お母さんの好きな色のお花を贈ってみるのはいかがでしょう? 花の本数が多くてもすくなくても、花束は特別感がありますね グリーンフィンガー(緑の指)/グリーンサム(親指)をお持ちのかた(花を育てるのが得意なひと)には、ほしがっていた鉢植えとかもいいですよね 薔薇や紫陽花が定番かなあ ①テーブル花も手軽で喜ばれそう シャクヤクって、華やかで凛としていて好きです 庭にあるのは、中心がほんのりピンクがかった白の花 ほかの色も見てみたいなあ ②立てば芍

居眠り猫と主治医 ㉜バチバチの壮行会 連載恋愛小説

「きみが夏目くんと熱愛中の、守屋文乃さんか」 開口一番そう言われ、お酒を吹きそうになった。 斜め向かいの席で、里佳子がテへぺロをキメている。 なにかを画策していそうだなとは思っていた、とさすが師匠の師匠。どっしりと構えて動じない。 ヤツは虎視眈々と機会をうかがい、着々と人脈をひろげている。かわいくてたまらない、という口ぶりだ。 「しかし、男を見る目あるな。独立資金たんまり貯めてるだろうし、あれは掘り出しものだよ?」 独立は初耳だったが、驚きはなかった。 弟子の企みを承知で

豆ごはんをあなたに シロクマ文芸部 色のある風景

風薫る日に、青いごはんを炊く。 春眠をむさぼるエンドウ豆のおふとんをはがし、ころころとまな板から逃げるのを拉致。 レシピよりすくなめのお塩、水、親戚のおっちゃん特製・ぴかまる米をスタンバイ。ダークな炊飯器に閉じ込める。 甘みとうまみ、ライムグリーンの風。 おかあさん、お料理できるようになったよ。 わたしのごはん、もっと食べてもらいたかったな。 楚々として舞う蝶は、白地に黄と紫の衣をまとう。 可憐なシャガの花、今年も咲いたよ。 ゆっくり味わってね。 (おわり) シロクマ

居眠り猫と主治医 ㉛秘密の業務連絡 連載恋愛小説

感受性が豊かで共感力が高く、人のために泣いたり笑ったりできるから、 塾講師は天職だ。脈絡なく言われて戸惑ったが、言霊作戦かと思い出す。 「もっとほめてみて。あ…私のどこが好きか聞いてない」 ちょっと浮かれて踏み込んでみたものの、文乃の期待した答えとはテイストが異なっていた。 「迫ったら泳ぐ目、ビクつく舌。…以下、自主規制」 *** もう会えないと本気で思っていたので、いざ密着するとなにがなんだかわからない。振り出し以前に戻った感覚だった。 「どうかした?」 「ど、どうも

紫のふわふわ妖精 色のある風景

ある日、要請が入りました。一緒に暮らす男性を追い出してほしいと。 結衣は依頼者のもとに赴き、観察することにしました。 彼女の持つ色は、真紅。カリカリイライラしています。 一方、彼のまとうオーラは蒼。海のように凪いでいます。 対照的なふたりには、これしかない。 *** 結衣はバッグから専用マシンをひっぱり出し、スイッチを入れました。 同じように目を丸くしているふたりには説明すらせず、結衣は集中モードです。 割り箸を差し入れ、くるくると器用にまっしろな雲を巻きつけます。 持

居眠り猫と主治医 ㉚夏目氏、ご乱心 連載恋愛小説

「ご報告があります。欠食しないようになりました!」 ドヤ顔で胸を張る。 まだまだレベルは低いが、文乃にとっては大きな進歩だ。 「コンビニでひじきサラダとか買うようになったし、これも師匠の粘り強いご指導の賜物です」 こんな不健全な生態を変えられるなんて、やはり彼はただ者ではない。 師匠がダウンしたら共倒れだから、責任重大だと告げる。 「あっちに行っても3食きちんと取って、睡眠もしっかり確保する。私用に冷凍おかんボックス作っておくこと。わかりましたか?」 我ながらどの口が言う、

5/9アイスクリームの日 コラージュ

①フルーツたっぷり、手づくりアイスキャンディー 粉寒天を加えると、型からはずしやすいと聞いたことがあります IKEAで買ったやつ、どこにやったかなあ 練乳×フルーツで、お手軽・白クマアイスもいいな ヨーグルトを加えて、さっぱりめに仕上げるのが好みです ②いちごアイスはいかが? ③海辺でピクニック #つくってみた #私の作品紹介 #アート #創作 #アナログ絵 #イラスト #賑やかし帯 #いつきさんとコラボ #紙モノ #シール  #ファッション

居眠り猫と主治医 ㉙遠距離恋愛計画 連載恋愛小説

「まともな会話ができるうちに言っとく。来月、小笠原に行く」 いよいよ最後の晩餐かとうつむきそうになったが、文乃は目を見て話を聞くことにした。祐も包丁をまな板に置き、向き直る。 「期間限定で手伝いに行く。籍はあくまでクリニックにあるし、文乃とは別れない」 文乃の認識とはかけ離れていたので、理解するのに時間がかかった。 骨折したのは左手だし、院長にはせっかくだからドンと借りを返してもらうと、こともなげに言う。 「私のことほっぽって、イルカに走るとばかり…」 なんだそれ、と彼は

桜のしおり 春弦サビ小説

バンとドアを開け、彼女は本棚に一直線。 文庫本を取り出し、僕に突きつける。 そのページに僕の心を閉じ込め、ケンカの際には切り札にする。 その色褪せた桜の栞に魔力が宿っていると、志桜里は信じて疑わない。 これだから、かなわない。 僕はだらしなくゆるみそうになる頬を引き締め、彼女に告げる。 「うん、好きだよ。僕のほうがずっと」 (おわり) 春弦サビ小説に参加いたします スズムラさんのかわいらしい歌詞「ハートの栞」からインスピレーションをいただきました ありがとうございます