藤家 秋

(ふじいえあき)(23年7月開始)恋愛小説を書くこと&コラージュが好きです。イラストも…

藤家 秋

(ふじいえあき)(23年7月開始)恋愛小説を書くこと&コラージュが好きです。イラストもかじっています。シールなどの紙モノ収集癖アリ。24年よりショートショート・短歌・詩の創作を始めました。好きな言葉はshort&sweet。短くても光る文章を、つづりたい。

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  • 便利屋修行1年生 連載恋愛小説

    ワケあり距離感ゼロ女子の便利屋修行

  • 短編小説集(ショートショートなど)

    短めの自作小説をまとめています。企画参加ショートショートなど。恋愛系以外も含みます。

記事一覧

固定された記事

便利屋修行1年生 ⒈致命的な欠陥 目次 リンク有 連載恋愛小説 全24話予定

新しい職場は、一風変わっている。 綾が所長室に足を踏み入れると、先客がひとりいた。 ウチの主力には決定的な欠陥がある、との事前情報が頭をよぎる。 この人のことだと…

藤家 秋
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便利屋修行1年生 ⒘撤回の撤回 連載恋愛小説

「脱いでください」 家まで送り届けてくれた沢口にコーヒーを出す前に、綾は我慢できなくなった。 コートを受け取り、シャツの腕をまくり上げるよう要求する。 長身を座ら…

藤家 秋
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新色できました あこがれ色

ママは本を書くひと  パパは家を建てるひと ばあばは お人形をつくる ひいばあばは 絵本作家 ケーキにのせる 黄色紫オレンジ 好きなだけ とっていいお花で ブーケ色…

藤家 秋
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便利屋修行1年生 ⒗タチの悪いキス 連載恋愛小説

男の人がひとり、大股でこちらへやってきた。 沢口の胸ぐらをつかんだかと思うと、荒っぽく離す。 「下手すりゃ暴行罪だぞ」 「お世話おかけします。林田さん」 手は出して…

藤家 秋
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雨降りコラージュ

肩出しファッションなおねーさん、どこか上品なのが不思議である 淡い色味の紫陽花シールがポイント ①いろいろ配置するのが、編集者気分 ②青空なので、日傘ということ…

藤家 秋
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便利屋修行1年生 ⒖心変わりストーカー 連載恋愛小説

ほどよい温風と地肌を刺激する指の感触が、あらがえない気持ちよさ。 「え、なんで?…え、何時?」 「大丈夫。20分しか経ってない」 その落ち着いた声に、綾の心音が収ま…

藤家 秋
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色ちがいコラージュ 遊ぶ色

色でだいぶ印象が変わるよ?というお話 先日アップしたこちらの浴衣おねーさんコラージュ 気に入ったので、色違いバージョンもつくっておりました 微妙に表情が変わって…

藤家 秋
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便利屋修行1年生 ⒕厳戒態勢 連載恋愛小説

「本上には、しばらく消えてもらう」 3日ぶりに顔を出した朝ミーティングで所長に告げられたのは、ドッキリか推理ドラマのような、ものものしく芝居がかったセリフだった。…

藤家 秋
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振り返りnote 11カ月め

創作の楽しさ noteをはじめたのは、23年7月 当初は、連載小説やコラージュ記事をメインに公開していました 企画参加をきっかけに今年からショートショートを書きはじめ、…

藤家 秋
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紫陽花コラージュ

1年あたためていた紫陽花フォトの切り抜きを、今こそ放出すべきとき…! 「賑やかし帯」でお世話になっているいつきさんが「梅雨デザイン」バージョンをアップされていた…

藤家 秋
4日前
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便利屋修行1年生 ⒔天使の護衛 連載恋愛小説

ストーカー被害者の付き添いをすることになった。 対象者は女子高生、キューティクルがまぶしい田代映美。 「こっちのイケメンのがいい」 沢口のこめかみがピクリとした。 …

藤家 秋
4日前
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紫陽花の拷問ランチ シロクマ文芸部

金魚鉢にそっくりの、まあるいフォルムの花瓶。 あざやかなブルーのガラス製で、縁にはビー玉をつらねたような飾りがついている。 庭の紫陽花を活けるとき、珠湖はかならず…

藤家 秋
5日前
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便利屋修行1年生 ⒓屋上BBQ 連載恋愛小説

一晩寝て起きたら、言葉にできないほどの後悔が襲ってきた。 勢いで言うのとちがい、今回は切り出すのに相当の勇気が必要だった。 「撤回させてください。交際申し込み」 …

藤家 秋
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新色できました よそおい色 短歌

水玉のネクタイ合わす ストライプ せめてシャツは 無地にしては? キラキラと 駆けるあなたがまとうのは ひまわり色の ギンガムチェック 興味ないそぶりしている ス…

藤家 秋
5日前
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便利屋修行1年生 ⒒彼女代行 連載恋愛小説

とっておきのワンピースがある。 着用すると、もれなくナンパもしくは告白される最強衣装。 裾が二重レースになっていて、だれでも清楚系に化けられる。 伯母が見立ててく…

藤家 秋
6日前
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薔薇園散策コラージュ

薔薇のきれいなシーズンですね 植物園のパンフレットを使ってコラージュしました ①つるバラのアーチはロマンティック 優雅な香りが漂ってきそう~ ②くまさんのちいさな…

藤家 秋
6日前
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固定された記事

便利屋修行1年生 ⒈致命的な欠陥 目次 リンク有 連載恋愛小説 全24話予定

新しい職場は、一風変わっている。 綾が所長室に足を踏み入れると、先客がひとりいた。 ウチの主力には決定的な欠陥がある、との事前情報が頭をよぎる。 この人のことだと、ひとめでわかった。 「ほかにいないんすか。秋葉とか」 面倒そうに目を細め、彼はスマホを操作中。 「ちょうど出払ってんのよー。頼むわ」 こちらに目もくれず、綾の頭上あたりで会話が展開される。 試しに自己紹介をはさんでみたが、おもしろいくらい完全にスルーされた。 所長がほらね、とばかりに苦笑する。 優秀な人ほど気難

便利屋修行1年生 ⒘撤回の撤回 連載恋愛小説

「脱いでください」 家まで送り届けてくれた沢口にコーヒーを出す前に、綾は我慢できなくなった。 コートを受け取り、シャツの腕をまくり上げるよう要求する。 長身を座らせてから、襟もとや首の後ろをくまなくチェック。 肩や背中は服の上から押さえて、痛がらないか確認する。 「なにか可笑しいですか?」 もの言いたげな沢口に、綾はつっかかる。 「あー、いまだかつてこんな生物に遭遇したことないなと」 「だから、バカにしてる?」 「満足した?ケガしてないだろ」 はあーっと声を出し、綾はうな

新色できました あこがれ色

ママは本を書くひと  パパは家を建てるひと ばあばは お人形をつくる ひいばあばは 絵本作家 ケーキにのせる 黄色紫オレンジ 好きなだけ とっていいお花で ブーケ色 そのかわり 草を引っこぬくお手伝い 雑草とよばれてヘコむ 枯れ葉色 パパとお菓子づくり くしゃみで粉まみれ うさぎ色 しぼりたての林檎ジュース 宝石色 ママのおさがりワンピース  真っ青 晴れ色 おねーちゃんカメラマンとつくる  とっておき絵本 アンは赤のスカートで 主人公色 アンの夢? パンやさんかな 

便利屋修行1年生 ⒗タチの悪いキス 連載恋愛小説

男の人がひとり、大股でこちらへやってきた。 沢口の胸ぐらをつかんだかと思うと、荒っぽく離す。 「下手すりゃ暴行罪だぞ」 「お世話おかけします。林田さん」 手は出してない、とばかりに沢口は両手を軽く上げる。 生活安全課に相談に行ったときの担当者だったので、綾は会釈をした。 「災難でしたね。コイツが元凶の気がするけど」 自分たちは民事専門だから、刑事事件化すると彼にお任せコースだと、沢口は説明する。 「任せんな、ボケ」 息ぴったりなので、親戚かと思った。 「こっちはコトが起こ

雨降りコラージュ

肩出しファッションなおねーさん、どこか上品なのが不思議である 淡い色味の紫陽花シールがポイント ①いろいろ配置するのが、編集者気分 ②青空なので、日傘ということで ③葉っぱの下で雨宿り…きつねさんに萌える… #つくってみた #いつきさんとコラボ #アート #アナログ絵 #ファッション #賑やかし帯

便利屋修行1年生 ⒖心変わりストーカー 連載恋愛小説

ほどよい温風と地肌を刺激する指の感触が、あらがえない気持ちよさ。 「え、なんで?…え、何時?」 「大丈夫。20分しか経ってない」 その落ち着いた声に、綾の心音が収まってくる。 「たしかに反射神経いいかもな」 壁にぶつからんばかりに飛びのいた綾に、沢口は苦笑い。 どうやら、ドライヤー中に倒れ込んできたので、キャッチしたらしい。 迷惑をかけまいとすればするほど、どツボにハマる。 「えーと、おなかすきませんか」 食材が傷みそうだったので、時短キーマカレーを作って食べた。 緊張の

色ちがいコラージュ 遊ぶ色

色でだいぶ印象が変わるよ?というお話 先日アップしたこちらの浴衣おねーさんコラージュ 気に入ったので、色違いバージョンもつくっておりました 微妙に表情が変わっています… モデル写真をうつしとっている手描きなのでこうなります どんだけ寒色が好きなんだ?という配色ですな 帽子×ワイドパンツがおしゃれなおねーさんは、3パターンもあります よく飽きないな(自分ツッコミ) 同じ人物が色違いの洋服になり、かつ合わせる素材も変わっています 色を変えるだけでここまで印象が変わる…

便利屋修行1年生 ⒕厳戒態勢 連載恋愛小説

「本上には、しばらく消えてもらう」 3日ぶりに顔を出した朝ミーティングで所長に告げられたのは、ドッキリか推理ドラマのような、ものものしく芝居がかったセリフだった。 意味がわからず、綾は口を閉じ忘れそうになる。 「え…と。それは、マジックショーのサポートかなにかで?」 なんでも屋だから、なんでもありえる。それにしては、空気が重いような… 「綾ちゃん、狙われてんのよ。田代映美の元ストーカーに」 秋葉に目を向けると、彼は真面目な顔でうなずいてみせた。 「冗談ですよね?だって、美

振り返りnote 11カ月め

創作の楽しさ noteをはじめたのは、23年7月 当初は、連載小説やコラージュ記事をメインに公開していました 企画参加をきっかけに今年からショートショートを書きはじめ、書くことがさらに楽しくなってきて… 今では、詩や短歌もどきもつくっています 完成度はともかく、創作するって楽しいですね 企画ではお題が出るので、瞬発力がついたような気がします 5月に参加した企画 クロサキナオの2024May Muses!(クロサキナオさん企画) 色のある風景(三羽 烏さん企画)

紫陽花コラージュ

1年あたためていた紫陽花フォトの切り抜きを、今こそ放出すべきとき…! 「賑やかし帯」でお世話になっているいつきさんが「梅雨デザイン」バージョンをアップされていたので、それに触発されてわたくしもつくりました いつきさん、すてきなインスピレーションを、ありがとうございました! ①くすみカラーな紫陽花は、オトナの雰囲気 ②黄緑×紫:偏愛配色で手帳デコ ③去年つくった文通用クラフト作品 これをたたんでメモサイズの便箋をはさみました (マッチボックスのイメージ) #いつきさ

便利屋修行1年生 ⒔天使の護衛 連載恋愛小説

ストーカー被害者の付き添いをすることになった。 対象者は女子高生、キューティクルがまぶしい田代映美。 「こっちのイケメンのがいい」 沢口のこめかみがピクリとした。 「えーと、男の人だと目立つし、犯人を刺激するかもしれないので…」 映美は、綾の正気を疑うかのような目つきになる。 「え?なんでそんなテンションなんですか?めっちゃかっこいいですよね!背え高いし」 ヤバくないですか、と言われても。 「表向きはこちらの本上ひとりですが、念のため私も同行します」 営業スマイルの沢口に

紫陽花の拷問ランチ シロクマ文芸部

金魚鉢にそっくりの、まあるいフォルムの花瓶。 あざやかなブルーのガラス製で、縁にはビー玉をつらねたような飾りがついている。 庭の紫陽花を活けるとき、珠湖はかならずこの花器を用意する。濃いピンクと淡い青紫の花をこんもりと。 特別なことはしなくても、すんなりと絵におさまる。 先週、大学の同級生から連絡が来た。とくに親しくはなかったが、相手の認識はちがっていたのかもしれない。 「じつは昔すきだったんだよね」とか言われたら、困るなあ。 珠湖はちょっとおしゃれをして、待ち合わせのファ

便利屋修行1年生 ⒓屋上BBQ 連載恋愛小説

一晩寝て起きたら、言葉にできないほどの後悔が襲ってきた。 勢いで言うのとちがい、今回は切り出すのに相当の勇気が必要だった。 「撤回させてください。交際申し込み」 調査報告書を作成中だったのか、沢口がPCから顔を上げる。 「なんで?」 「よく考えたら、無理でした。大事なもの作るの、こわいっていうか…うまく説明できないです。勝手なこと言って、ごめんなさい!」 彼は綾から目をそらし、なにごともなかったかのように作業に戻った。 「そっちがその気なら、こっちは好きにさせてもらう」

新色できました よそおい色 短歌

水玉のネクタイ合わす ストライプ せめてシャツは 無地にしては? キラキラと 駆けるあなたがまとうのは ひまわり色の ギンガムチェック 興味ないそぶりしている スカートの 裾が勝手に こころ伝える 爪の色 寝ずにえらんだおかげだね クリームソーダ 色が映えてる 三羽 烏さんの企画「新色できました」に参加いたします #新色できました #短歌 #つくってみた #企画 #賑やかし帯

便利屋修行1年生 ⒒彼女代行 連載恋愛小説

とっておきのワンピースがある。 着用すると、もれなくナンパもしくは告白される最強衣装。 裾が二重レースになっていて、だれでも清楚系に化けられる。 伯母が見立ててくれたもので、彼女のパワーが注入されたのか、その一着は綾のクローゼットでひときわ光を放っている。 披露すると皆にも好評だった。ただひとりを除いては。 「…開運ツボ、買わされるタイプ?」 皮肉しか言えんのか、この男は。 見合いの場にニセ彼女を連れていくという、なかなかに挑戦的な依頼人。 清潔感があって愛想もよく、わざ

薔薇園散策コラージュ

薔薇のきれいなシーズンですね 植物園のパンフレットを使ってコラージュしました ①つるバラのアーチはロマンティック 優雅な香りが漂ってきそう~ ②くまさんのちいさな背中に哀愁が漂う… ③薔薇の咲き誇るテラスで読書 #いつきさんとコラボ #つくってみた #アート #アナログ絵 #イラスト #ファッション #手帳 #賑やかし帯