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自然とチームが強くなる!Good & Newな朝礼

こんにちは、jojo太郎です。
中小企業の経理・財務部で、仕事をしています。
部長として、経営会議への報告、税理士とのやりとり、
業務プロセスの改善などしてます。

今日は、うちの部署でやっている朝礼についてお伝えします。

■うちの朝礼はGood & New +何する+いつ帰る

全員揃う朝10時になったら、経理・財務メンバー全員が
自席にて立ち上がり、一人ずつ話します。

話す内容は
①24時間以内にあった、良かったこと、もしくは新しいこと。
②今日、自分が行う仕事は何か。
③今日は、何時に帰るのか。
の3点です。

話す時は、クッシュボールという毛束のボールを持ちながら。
話し終わったら、聞いてるみんなは拍手する。
話し終わった人は、まだ話してない誰かにクッシュボールを投げる。
受け取った人が、話し始める。
という手順。

9人でやって、5分~6分で終わってるので、
話す時間は平均すると一人40秒くらいかな。

これは、Good & New という手法を取り入れてます。

■Good & New とは?

Good & New とは?
「GOOD&NEW」は24時間以内に起きた「よかったこと(GOOD)」や「新しい発見(NEW)」を一人1分ずつ話して全員で共有し、拍手をする取り組みだ。組織やチームの活性化、アイスブレイクなどを目的に、アメリカの教育学者ピーター・クライン氏によって開発された。
(引用元:ダイヤモンドオンライン

■経理こそGood & New

24時間以内にあった良かったこと、もしくは新しいことを話せ、
なんて慣れないと、ちょっと抵抗あるかもしれません。
特に、まじめで引っ込みがちな経理メンバーだから、大丈夫かな・・
導入前は心配してました。
でも、導入して1年経った今、ハッキリ言えます。
「経理チームこそGood & Newをやった方が良い!」と。

導入して、どんな効能があったのか、お伝えします。

■一日で一度も話さない。お互い何の仕事してるか知らない。

導入前、うちの経理・財務メンバーは、朝来て自分のPCを立ち上げて黙々と一人で作業。各々自分のタイミングで帰社。一日一緒に居るけど、「あの人と私は今日、一度も会話してないな」ということもしばしば。
なので、お互いに、今、何の仕事しているのか、良く分かってませんでした。経理ってそういう仕事、かも知れませんが、その状態だと、本当は「これって気になるけど、大丈夫かな・・・」「誰に聞けばいいかな」と思っても、話しかけづらくて、相談せずに各自の判断で処理してしまう、ということが起こりかねません。

■自然と距離が近くなる

それが、①「24時間以内にあった良かったこと、新しいこと」を話すことで、自然と人となりが伝わってきます。
メンバーは話しを聞いて拍手することで、話し手を受け入れている、ということが伝わります。そんなことを毎日繰り返していると、自然と距離が近くなります。チーム全体に「何を聞いても大丈夫」というような安心感が増した気がします。

無理に面白いことを言おうとする必要はないし、無理して前向きなことを言わなくちゃいけない、ということもなく、自然に話せます。自分のことを話せ、と言われるとなかなか話せない人も、良かったこと、新しいこと、だと自分ではなく出来事なので、話しやすいようです。でも、その出来事を選ぶところに、不思議とキャラクターが出ます。

朝礼のあと、「さっき朝礼で言ってたやつのこと、もっと聞かせて」などという会話が席のあちこちで起こってます。

「〇〇さんは、ちょっと近寄りがたくて質問するのは勇気ださないとできなかったけど、朝礼がきっかけで推しの話しで盛り上がってから、仕事の相談もしやすくなりました。」なんてコメントもメンバーからありました。

■あの人は、今日、この仕事してるんだ

②「今日、自分が行う仕事は何か」を話してもらうことで、この人こんな仕事してるのか、と朝礼で初めて知ることも多々ありました。
それが分かることで、互いに相談しやすくなります。誰に聞けば解決するか、というナレッジがメンバーの中に溜まっていくのです。
上司も、今日、誰が何をしているのかが朝礼で分かっていると誰に仕事を依頼するのか、の判断がしやすいです。

■宣言するから、帰りやすい

③「今日は何時に帰ります」と宣言することで、それまでに何とか終わらそうという意識が働きます。若いメンバーは先輩が残業していると先に帰りづらい・・・という風潮がありましたが、先に宣言すると、帰りやすくなった、と言っていました。
一方、ここで連続して遅い時刻を宣言しているメンバーは、タスクが重くなっているのが分かります。手伝おうか?という声かけが自然と出るようになります。

■いいことアンテナ と 強いチーム

「24時間以内にいいことなんてないです・・」と言う人はいます。
最初は無理強いせずにスルーしてましたが、そのうち、
「か ら の~(笑)」とか冗談ぽい感じで、
何か探して言ってごらん、と促しました。

私の信念として
「どんな最悪な状況でも、どこかにいい部分は見つけられる」と
思っています。(ま、上記のメンバー発言は、そんな深刻な話しじゃなかったかも知れませんが)

でも、たいそうなことじゃなくて、
エレベータがすぐ来た、とか、電車に座れた、とか、梅が咲いてた、とか、何でもいいので、何か言ってみる。

明日の朝礼でもまた言うんだから、24時間で、何か見つけてくる。
ってことは、いいこと探すアンテナが、24時間、立ってるってこと。
自分の周りにあるただの事実に、「いいところ」を見いだすってこと。
それって、とってもいい習慣だと思いませんか。

さらに、
たとえささやかな出来事であっても、
いい(と思った)ことを話す(ちょっと自己開示する)
周りはそれを受容する、
それを毎日やるって
そりゃ、自然とチームが強くなるだろう、と思います。


Good & Newについて、私は15年前くらいに知りました。
知ってるけど、やったことない状態。
実際にやってみたら、上記のような気づきが沢山ありました。

導入する前は、嫌がられたらどうしよう、とか、
恥ずかしがって誰も発言しなかったらどうしよう・・
とか、色々不安になったけれど、
本当にやってよかったです。

チームを率いている方、特に経理チームを率いている方
おすすめです。


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