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#18 思考の整理学

思考の整理学 外山滋比古 著 読了。
初めて外山先生の著書を読み、この本に出会えてよかったと思うし、他の著書も読みたくてすぐに次の本を検索するほど。(沢山ありすぎて選べずネット購入は諦めて本屋に行くことにする。)

私のやりたい #思考の整理 の方法についてさまざまな角度で書かれているのだけど、机上ではない、人間味を感じる著者の言葉がとても魅力的。こういうことあるある!と共感の嵐。下記の引用はその一例。

新聞を読んでいてこれはと思う記事にぶつかる。あとで切り抜いておこう、と思いながら他のところへ目を移す。ところがこのあとがくせものである。しばしば、そのあとではとうとう、やってこない。

思考の整理学 外山滋比古

なにか気づいたり、おもしろいことを聞いたり、読んだりしたらあとでと思わずにその場で書き留める。それがメモの鉄則。その時書けなかったことをあとで書くのは、たいへん困難である。

思考の整理学 外山滋比古

現代はありがたいことに書き留めるツールが沢山ある。これを生かさない手はない。

私は最近になって、本を読むのが好きなのかもと気づいた。小説や創作ものではなくハウツー本のようなものを多くはないものの、読み漁る時期がある。しかし以前の私は読んで終わりだった。読んだあとはすごく充実感があって、実践してみよう!と思うが時間が経つにつれて、読んだ内容は忘れ去られ実践なく、なかったことになる。私はそれを、忘れてしまうくらいならあまり引っかからなかった、その程度だったのだと思っていた。読んでいた時はそうではなかったはずなのに。

そこで昨年から、読書中に引っかかった文章や読んだことから感じたことをその場でメモするようにした。読み終えた充実感で終えずに、メモを読んで反芻する。noteにまとめる。

メモやまとめた内容が自分の感性に引っかかることと位置づけている。

著書で有名なのが"飛行機人間とグライダー人間"の話。私ももっぱらグライダー寄りの人間でそんな自分を変えていきたい。自分を知って自分の思考で物事を捉えて、言葉を発したい。

これからの人間は機械やコンピューターのできない仕事をどれくらいよくできるかによって社会的有用性に違いが出てくることははっきりしている。どういうことが機械にはできないのか。それを見極めるのには多少の時間を要する。創造性といった抽象的な概念を振り回すだけではしかたがない。

思考の整理学 外山滋比古

本当の人間を育てる教育ということ自体が、創造的である。教室で教えるだけではない。赤ん坊にものごころをつけるなどというのは、最高に創造的である。

思考の整理学 外山滋比古

現代はより一層、"コンピューターのできない新しいこと"が求められているし、グライダー人間は多い。グレーは極力取り除き白か黒かの二極化は進んでいる今、すべての事象に答えを出すことなんてできないはずなのに、無理やり型にはめようとする傾向に違和感を覚える。

目の前の大多数の"正解"を疑う。
柔軟な思考を私自身も、子どもにも教えていきたい。


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