見出し画像

法律書のサブスクサービスを使った新人教育

先日、法律書のサブスクサービスのトライアルをしたという記事を書きました。

私の勤務先は「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」を契約しているのですが、「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」では、法律実務書に加え、教科書的な法律書も多く収録されており、実務だけでなく新人教育でも使うことが可能であると考えました。

そこで、当社の法務部においても今年から新人研修をスタートすることとし、「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」に収録されている入門書を使って法務部のメンバー教育を行っていくことにしました。

新人教育の第一弾目として選んだ書籍は「伊藤真の法学入門[第2版]」。

実務に追われていると基礎を学ぶ機会がなかなかないので、あえて「法学」という最上段の入門書を選ぶことにしました。

この本では、「法とは何か」、「法解釈と価値判断」、「法的三段論法」といった法律実務家(弁護士だけでなく企業法務に携わる者全て)が知っておかなければならない概念が、わかりやすく解説されています。

私は、新人教育でこの本を課題図書として挙げた際に、以下の質問を併せて投げかけました。

●この本から新たに学んだこと(概念)を3つ挙げ、自分の仕事との関連性、活かす方法について簡潔に説明してください
●法的三段論法を説明してください
●この本を踏まえて、企業法務の法解釈において考慮しなければならない価値を思いつく限りあげてください

具体的な課題を設けることで、新人研修での「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」の活用は、法律の基礎から実務に必要な知識まで幅広く学ぶ機会にしたいと考えたのです。

これは彼らの成長だけでなく、私たち経験者にとっても新たな視点を得る良い機会になることを期待しています。

ビジネスの世界は常に変化しています。同様に、法律の世界も進化し続けています。それに伴い、我々も進化し続ける必要があります。

新人研修の学びを通じて、自分自身も新しい発見をし、より優れた法務部を目指していきたいと感じています。

「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」といった法律書のサブスクサービスは我々法務部員にとって貴重なリソースであり、法律に関する新たな洞察と情熱をもたらしてくれます。
この研修が、彼らにとっても自分自身にとっても、有意義なものになることを願っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?