羊飼いに聞いてみた。
羊飼いになった経緯
よし:
早速ですが、Mさんは何者ですか?
M:
いまニートやよ。
よし:
ああ(笑)。いつからニートを?
M:
先月(2022年12月)の26日から。で、今月の25日に引っ越して、その次の週の月曜から働く予定かな。
よし:
どこで働くのですか?
M:
週一で屠畜に運ぶアルバイトと……もう一つはまだ決めてないな。
よし:
それでとりあえず生活費を……。
M:
そう。今は羊の新規就農の手続きについて役場とやり取りしてる。
よし:
出た! 羊。
M:
そう、羊。
よし:
羊と出会った経緯を教えてください。
M:
経緯を言うと、学生時代にアイルランドに留学したんだけど、そのときに羊の出産を手伝うアルバイトをやった。それが経緯かな。
よし:
どのくらいの期間でしたか?
M:
ちょうど半年間。半年間学校に行って、あと半年間はまるまるアルバイト。
よし:
羊の就農はアイルランドではメジャーなのですか?
M:
まあメジャーかな。ただ、アルバイトはめずらしい。Jobs.ieというハローワークで見つけたんだけど。
よし:
最初から半年契約だったんですか?
M:
そうやな。出産の手伝いバイト、みたいな感じ。木こりもやってて、そっちがメインだった。
よし:
それで日本に帰ってきて……。
M:
逆ホームシックになった。大学のゴミみたいな環境が本当に苦痛で。
よし:
意外と多いらしいですね、逆ホームシック現象に陥る人。
M:
大学を中退してしばらくひきこもってる期間があって、山梨県の羊牧場で募集があったからそこで働くことにした。でもそこでは一時間くらいしか動物に関われなくて、すぐに辞めたな。
それから北海道の道央にあるガチの牧場に移動して三年間修業した。で、そのあと新規就農の土地探しのために道東に引っ越して羊牧場で二年間アルバイトしたんだけど、良い土地が見つからなくて、今度また道央に戻る、って感じ。
よし:
なるほど。それでいまは中継ぎの期間なので一時的にニートなのですね。
M:
せやな。
よし:
道央では、もう土地は見つかっているのですか?
M:
見つかってる。順調に行けば(2022年の)12月23日にはじめられるはずだったんだけど、急に羊を売ってくれなくなったので計画変更。来年の夏をめどに新規就農できればいいな、と。
よし:
へえ。道央での三年間はどういう雇用形態でしたか?
M:
正社員雇用やな。二年間「農の雇用」というのがあって、そのあと一年間は正社員。
よし:
牧場の規模について教えてください。
M:
社員は牧場が三人で、事務とお肉の処理加工が二人で合計五人。
よし:
羊は何頭くらいいるのですか?
M:
羊は親が300頭で、多いときには1000頭くらいになる。朝は餌やりをして、あとは日に寄りけりって感じやな。爪切ったりとか、放牧したりとか……。
よし:
牧歌的な感じですね。
羊はいくらで売れる?
よし:
爪切りについて教えてください。
M:
羊は押さえるとすぐにおとなしくなるんね。で、作業のあいてる時間にちまちま爪を切る。まあ、一ヶ月以内にできたら良い感じかな。頻度としては二、三ヶ月月に一回くらいで、そこまでガッツリやる業務ではないな。伸びてて足が悪くなっている羊が対象。
よし:
羊はおとなしいのですか? 喧嘩したりとかはない?
M:
喧嘩はね……、種オス同士がやってるかな。なんか戦ってはる。
よし:
しょっちゅう?
M:
しょっちゅうやってる。順位が決まるまでやる。羊内に順位はないと教科書には書かれているけど、見てるとあるっぽい。何回か頭をぶつけていると、どちらが強いとかが分かるから。
よし:
牧場の土地の大きさはどのくらいですか?
M:
放牧地の管理しきれてないところを含めると25ヘクタール。管理できてるのが10ヘクタールくらい。人手が足りなくて残りの分は見れていないな。
よし:
さすが北海道ですね!
M:
そうやな。俺が新規就農しようとしているところも、全部取れたら30ヘクタールくらいになる。同じくらいの規模を目指していきたいな。
よし:
羊はどこに売るのですか?
M:
ジンギスカン屋さんに直接売るのと、フレンチレストラン、あとはイヤリアンやな。イタリアンは内臓まで使ってくれる。ジンギスカン屋さんは扱い方を知ってるところは使ってくれる感じで、フレンチはロースだけとか限定的。
よし:
一頭の値段は?
M:
一頭10~12万円くらいで売れる。
よし:
生まれてからどのくらい経つと出荷するのですか?
M:
平均で生後八ヶ月~十ヶ月くらいかな。生後一年未満はラム、生後一年から二年未満がホゲット、それ以上になるとマトン。なので、主にラムを売ってる。
よし:
マトンまで待つことはありますか?
M:
マトンまでは待たないな。ホゲットまで待つことはある。ジンギスカン屋さんが油のってる方が良いという場合はホゲットまで待つこともある。
よし:
どの時期がおいしいとかはありますか?
M:
どれもおいしいけど、ラムかな。でもこれは、人によるな。羊の香りを楽しみたければホゲットとかマトンが良い。
よし:
香りが変わってくるんですね。
M:
油に香りがあるから。
よし:
羊は運動させますか?
M:
放牧しておけば勝手に運動するね。
よし:
餌について教えてください。
M:
基本は牧草だけやけど、太らせる場合は穀物も与える。小麦、大豆、輸入してるところとかだとトウモロコシを与えるところもあるし、米がとれるところだと飼料米をあげるところもある。
よし:
羊を太らせる理由は?
M:
肉にするためやな。あとは、お母ちゃんのボディコンディション(体調)が良いと子どもがいっぱい生まれるから、その時期に穀物を与える。放牧してると寄生虫にやられることもあるから、そういうときは餌を与えるね。あとは出産するとてきめんに弱るのでそれを補うためにも与える。
よし:
種オスはいつ放たれるのですか?
M:
季節繁殖なので、9月とか10月に種オスを入れる。40頭に一頭くらいの割合かな。
よし:
へえ!
M:
300頭だと、オスは15頭とかになるかな。
なぜ日本人は羊肉に抵抗があるのか
よし:
Mさんにとってはなぜ羊なのですか?
M:
アイルランドでハマって……。そうやな、ハマった感じやな。
よし:
ほかの動物が良いとかはない?
M:
あとは犬やな。
よし:
犬いいね!
M:
瀬戸内のミカン農家か盲導犬訓練士になりたかった。ただ、ロボットが出て来て、盲導犬はちょっと将来が怪しいから……。まあ、肉も大豆ミートが出てきたからちょっとって感じやけど、留学したときはなかったから。家畜業界が今後どうなるかは分からんな。
よし:
羊の良さは?
M:
人によって合う合わないはあるけど、普通においしい。
よし:
おいしいですよね。一度いただきましたけど。
M:
よしさんにあげたのは国産だからちょっと脂肪多めなんだけど、海外のやつはもっとニオイ強めで、赤身だけのやつは噛むほどに旨味が出てくる。将来はそういうのを作りたいと思ってる。ただ、そういうのは放牧地だけではなく、ちゃんと管理の出来るところでやらないと難しいんね。適当な放牧地だと羊が瘦せていく……。
よし:
日本ではアイルランドみたいにはできない?
M:
アイルランドは大昔からやってるからシステムが完成してる。千年とか二千年単位で保たれている牧草があって、手間をかけなくても先祖が作ってくれてる。対して、北海道は開拓してそんなに時間がたってないから、荒れてたり仕上がってなかったりする。仕方ないけどな。
よし:
なるほど。たしかに羊は最近登場したという印象が強いですね。
M:
国産はシェアが1%とかやな。
よし:
日本にはどのくらいの羊がいるのですか?
M:
今は一万頭だったかな。その60%が北海道に集まっていて、次が長野かな。
よし:
スーパーにはお肉は並ばないのですか?
M:
北海道は普通に並んでるで。海外産の冷凍のものだけど。あと、長野とか東北は食べるんじゃないかな。ジンギスカンの発祥は東北だったはず……。
よし:
羊を飼っている土地なら置いている、という感じでしょうか。並んでいるのは海外産ですか?
M:
そうやな。国産はレストランとかに流れちゃう。供給が追い付いてない。
よし:
まずレストランなんだ。
M:
一応、卸がいるからいくつかはスーパーにいくけど。
よし:
ではMさんにいただいたお肉は貴重だったんですね。
M:
そうやな。国産はなかなか食べられない。うちがいたところは家庭にも出してるけど、なかなか難しいな。国産も冷凍ならあるけど、冷蔵はほんと貴重。
よし:
ありがたかったんだ。
M:
うん。
よし:
それでは、羊肉がいまいちメジャーになりにくい理由はどこにあると思いますか?
M:
嫌なイメージが強いんやろな。とにかく臭いイメージがある。羊が日本に入ってきたときは、綿で使えなかったガリガリのやつを国産として出荷したり、海外から輸入するにしても冷凍技術が低かった。それで美味しくない、となってイメージが固定したんね。
よし:
スタートが悪かったんですね。
M:
研究データでは、牛より臭くないことが分かっている。実は臭くないんね。
よし:
なるほど。
M:
あと大きいのが、慣れやな。本当は牛の方が臭いけど、昔から食べているから慣れちゃってる。最近は高級ラム肉店が出てきて、結構臭いイメージはなくなってきた気がするけど……。
よし:
他に原因はありますか?
M:
これは俺の主観も入るけど、ご飯と合う気がしない。
よし:
なるほど(笑)。
M:
ラム肉と言えば、ポテトかパンなんね。どうも俺は、ご飯と合わない気がして……。
よし:
お肉食べるときはやっぱりご飯欲しいですね。
M:
ジンギスカンでご飯食べる人もいるから一概には言えないけど、俺はご飯とは微妙だと思ってる。
よし:
「ご飯と合う=おいしい」と思ってるところはあるなあ。
M:
焼肉ステーキとかだったらご飯と行きたいやん。あと、冷えると脂肪がめちゃくちゃ不味くなる。
よし:
たしかに、いただいたのを冷蔵庫にいれといたら、「ちょっとこれは……」となりましたね。
M:
温めたら大丈夫なんやけどな。弁当には入れられない。
よし:
ディナーにパンと一緒に、以外ができないんですね。レストランで食べるしかないのか。
M:
ジンギスカンのタレをつければご飯と行けるかもしれないけど、国産の羊肉使うと、もったいないからな。海外産の安い肉ならジンギスカンのタレでも良いけど、国産のやつはもったいない。だからそのまま食べるとご飯と合わないって感じかな。
よし:
Mさんが食べておいしかったのは、まず本場のものだったのが大きいわけですね。で、ポテトなりで食べたのが良かった。ベストな状態なら非常においしい。
M:
今だったら国産の羊肉もおいしいよ。パンと食べればおいしい。お肉を並べる敷居が高い感じはあるな。
よし:
中途半端にご飯を用意して、「合わねえじゃねえか」となって諦める人が多いのかもしれませんね。僕みたいに「ご飯と合う=おいしい」だと思っている人からすれば、パンが正解だというところにたどり着けないのかも。
M:
普通そんなに日本の食卓にパンはないよな。食パンを朝食べるくらいで。
記憶が飛ぶ
よし:
働いていたころのおやすみはどう過ごされていましたか。
M:
週六で仕事だったから、一日中家でごろごろしてたな。身体が動かないから。肉体的な意味で動かない。
よし:
充電ですね。
M:
やっぱ研修生だから、仕事を学ぶことが命という感じ。
よし:
何時間勤務ですか?
M:
七時半始まりの十七時終わりやな。家に帰ってからは風呂に入って、寝るだけ。
よし:
はあ。
M:
でも、羊を触れるから、しんどいけど楽しいな。
よし:
特にしんどい時期はありますか?
M:
出産の三ヶ月間は休みなしになるな。休みなしの12時間労働。
よし:
労働基準法的にアウトなのでは……(笑)。
M:
それが、一次産業は法律違反にはならんのよ。
よし:
すげえな、一次産業。
M:
記憶が飛ぶな。本当に記憶が飛んで、ノートを見返さないと何をやったか思い出せなくなる。
よし:
映画の『メメント』みたいな。
M:
自分でも怖くなってくるで。
よし:
牛の牧場とかでもそうなのでしょうか?
M:
いや、牛は管理できるから。受精も人工で打つし。
よし:
羊飼いは虐待されているのですね。
M:
牛は、人工授精なんかは獣医さんがやってくれる。補助金で安くできたりするし。羊でそれを全頭やると大赤字になるからな。
よし:
人気の差ですかね。プロサッカーの女子と男子くらいの差を感じますね。
M:
そんな感じかな。
よし:
しっかし、出産時期記憶が飛ぶ、ってのは凄いですね。
M:
畜舎三つを同時に見て、かつ、見逃しちゃダメというのがあるからな。三頭くらい同時に出産が始まると、その順番も決めなくちゃいけないし、一瞬の判断ミスが文字通り命取りになる。
よし:
出産は自然に起こるのですか?
M:
そうやな。自然には起こるけど、逆子だったり、全然出てこなかったりするとトラブルになるから。その都度、引っ張ってあげたりする必要があるな。
よし:
そういうケースは多い?
M:
多くはないかな。8割くらいは何もしなくても良い。でも、逆子を見逃すと子どもの頭が出る前にへその緒が切れて、死んじゃう。どうでもいいやつを見てて逆子を見逃すと、たちまち死んじゃって……。
よし:
一日に何頭くらい出産がありますか?
M:
平均だと十頭くらいかな。七、八頭くらい。ラッシュが年二回くらいくるから、そのときは25頭とかの日もある。忙しいから死んじゃっても怒られることはないけど、普通に反省する。逆子とかだと、見逃しさえしなければ普通に救える命だから。それを引きずってると、また生まれてくるから、感情のコントロールが難しい。
よし:
落ち込んでいる場合でもないし。
M:
そうそう。体力的に、というよりは精神的に来る方が大きいな。一つのミスが一つの命を失くすから。
よし:
やっぱり心に来ますよね。
M:
そう。慣れてもいけないし。
よし:
慣れる部分はある?
M:
正直あるけど、ミスすると、やっぱり来る。「やってしまった」ってなる。ミスは100%するから、とにかく減らす。まあ、一年のうちに忙しい時期はそれほど多くはないから、一時的にドバッと来る感じやな。
よし:
羊はかわいいですか?
M:
見慣れたけど、かわいいはかわいいな。牛とかよりはかわいい。牛怖いからな。危ねえし。
よし:
羊はそういうのはないのですか?
M:
突進するやつはいる。他の牧場ではあるけど、背骨やられて休職した職員がいたな。
よし:
それは種オスですか?
M:
種オスやな。
よし:
そのサイズはどのくらいの……。
M:
突進されたのは、小さいやつで、80kgくらい。
よし:
それでも80kgですか!
M:
種オスは150kgくらいになるかな。メスで80kgくらい。
よし:
でかいですね。吹っ飛びそう。
M:
さすがに150kgに突進されたことはないけど。150kgどうしが突進して片方が吹っ飛ばされているのを見たときは、さすがに驚愕した。普通にめちゃくちゃ吹っ飛んでた。
よし:
はあ……(笑)。
M:
基本は温和だけど、そういうこともある。
よし:
たまにそういうことがあるけど、みんながもっと牛とか豚くらい食べてくれて、環境が整ったら、わりと育てやすい部類にはなる感じですかね。
M:
そうやな。
いざ、新規就農へ
よし:
なぜ新規就農に踏み切った?
M:
もともとやろうと思ってたから、最初から修行のつもりで入ったんね。本当はアイルランドでやりたかったんやけど、ハードルが高いし。あとは日本の羊産業を盛り上げたいというのも理由やな。
よし:
牧場は五名で回しているとのことでしたが、入れ替わりは激しいですか?
M:
新規就農の研修生を迎えているところやから、みんな、二、三年ごとに出ていくな。修行して独立、という流れやから、マイナスの退職はあまりないかな。
よし:
新規就農の流れについて教えてください。
M:
計画書を立てて、役場に提出する。市町村ごとに違うけど、俺の場合は役場のテンプレートに書き出して、そこから審査に出す感じ。で、それに合格したら新規就農者として補助等が受けられる。
俺の場合は計画が変更になったのでこれから書き直しが必要になった。急に羊を売ってもらえなくなって、半年分の活動がパーやな。
よし:
そのトラブルについて言える範囲で教えてください。
M:
最初の段階で俺が20頭買うと約束してたんやけど、他のお客さんが来年たくさん購入するから羊を売れなくなったとか言い出して……。
よし:
もともと話を通してたのに……。
M:
そう。しかもそのお客さんは俺が紹介した人なんね。あんな自分勝手な奴は初めてやな。
よし:
お気の毒ですね。
M:
まあ、自分勝手で人を殺したりする人もいるし、まだマシかな、と。
よし:
それにしてもひどい目に合いましたねえ。
M:
うつの診断をうければすぐに仕事を辞められるのでそうしようかと思ったけど、診断が下りると猟銃免許がとれなくなるんね。牧場を始めようとしてる土地は、真横をヒグマが通るらしいからな……。
よし:
護身用に必要なんだ(笑)。
M:
猟銃がないとマジで危ない。うつでも完治すれば良いんだけど、いろいろ手続きが面倒だから、やめといた。
よし:
すごいなあ。
M:
自然と暮らさなくてはいけないからな。
よし:
で、審査が通ったり、羊が見つかるまでバイトでつなぐと。
M:
今は道央にいて、役場まで四時間かかるからな。
よし:
日本の話とは思えないな。
M:
道東に移住したら役場まで15分になるから楽やな。最初は道央で土地を見つけようと思っていたのだけど、見つからなくて。で、また道東にもどるっていう流れやな。
よし:
なぜ道央で探していたのですか?
M:
道央は牧草がたくさんとれるんね。道東だと年二回しかとれないのだけど、道央なら年三回取れる。それが大きかったかな。
よし:
で、道東で土地が見つかって、今は道央から道東の役場に行かなくてはいけないから四時間かかる、と。
M:
せやな。ただ、イマイチ役場のテンプレートが分からなくて書きづらいな。牛用のやつに書いてるんやけど。
よし:
羊用のテンプレがないんだ!
M:
そう、羊用のやつないから。牛用のテンプレにうちこむからどうしてもずれが出てくる。
牛、豚、鳥はあるんだけど、牛のテンプレに入れても全然入らない。質問したいけど四時間かかるからな。引っ越すまではのんびりしようかと思ってるよ。
よし:
なるほど。それではまた、新規就農のメドが立ったときにもう一度お話しを伺いたいと思います。本日はありがとうございました。
M:
ありがとうございました。
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