とび

色々あって、余裕も生まれ(私なりにですが)ふと気づいたんです。それは、小説家になるとい…

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色々あって、余裕も生まれ(私なりにですが)ふと気づいたんです。それは、小説家になるという夢 noteもまだまだ勉強中です。仲間に入れてください

記事一覧

ショート でも、だって・・・

!??? 味噌汁の香りで目覚める午前4時、イヤイヤ!オカシイ!義母は、足の骨折で、まだ1人では部屋から出られないのだ。早朝の台所へ行くと、何と!義父が料理をしてい…

とび
2日前
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異形者達の備忘録-31

虎落笛(もがりぶえ) 私は女子高生のユリ、同じクラスのエッちゃんはご両親の都合で、高校2年の5月に転入して来た。彼女は、暫くお婆ちゃんと一緒に暮らすらしい、お家…

とび
7日前
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山高/海深(やまたか/うみふか)第四章

ガメラはやっぱり海でしょう 深緑色の山は、ムッとする草息れに燃える様な強い日差し、そんな季節になり、リュウイチ・サトシ・エミコの3人は、連日ギドラを観に行き、暗…

とび
2週間前
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異形者達の備忘録-30

欠けら 私はユリ、女子高生です。夏休みは、被災地でボランティアです。作業は、瓦礫の整理だ。皆で丹念に、宝探しです。瓦礫には、被災者の方達の大切な思い出が紛れてい…

とび
3週間前
48

ショート 啄木鳥(キツツキ)

午後4時、梅雨冷えのホームは、人も疎らだ。予定の列車到着まで2時間もある。指定席の切符も準備した。 長く勤めていた会社が倒産し、転職して半年、50代で初めて営業をや…

とび
1か月前
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異形者達の備忘録-29

腓返り(こむらがえり) 私はユリリ、女子高生です。4月はずっとお留守番です。両親は、母のリハビリも兼ねての花見&温泉旅行に出かけました。冷蔵庫の中にいっぱいの食…

とび
1か月前
48

アッ 風が変わった!

また、風が変わった 良くなりそうな 予感 合掌!!

とび
1か月前
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山高/海深(やまたか/うみふか)第三章

キングギドラのいる洞窟 エミコの父親は、若い頃、特撮スタッフをしていた。そこで出会ったのが、エミコの母親だ。結婚後、エミコが生まれ、農家の跡取りとして働く現在で…

とび
1か月前
46

ショート 定年退職

私は去年定年退職をした。職種が、広報だったので、退職はしたものの、暫くは外部供託として務めることになった。と言えば、世間体は良いが、実際は退職金の遅延によるもの…

とび
1か月前
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異形者達の備忘録-28

ひまわりのエプロン 私はユリ、女子高生です。地域の消防署に、ワンゲル部の皆んなで、防災の講習と人命救助の訓練を受けに来ています。先日退職された冴子先生が、彼の看…

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1か月前
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異形者達の備忘録-27

スクランブル交差点 あと5年 生きてなくても、その5年 共に生きる人になりたいと、先生はそう言って教壇を去りました。 私はユリ、女子高生です。先週、ワンゲル部顧問…

とび
1か月前
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山高/海深(やまたか/うみふか)第二章

青いゴムの浮き板 リュウイチ・サトシ・エミコの3人が揃って6歳になり、来年は小学生になる、そんな夏休みのことだ。 園長先生が、お寺にあった古いカルタ、『チロリン村…

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2か月前
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ショート ギミック

私は年に2回、ビジネスホテルを利用する。期間は1週間、私のマンションを姪に明け渡すのだ。姪は、小さい頃から絵を描くのが好きで、そして上手でした。中学生になると漫…

とび
2か月前
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山高/海深(やまたか/うみふか)第一章

お寺の幼稚園 5歳児だって男の子だ!同じ幼稚園の女子、しかもたった1人に男児2人が、ボコボコにされたらプライドは、ボロボロで、擦り傷よりも心が傷む、夕方の公園で2人…

とび
2か月前
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異形者達の備忘録-26

パパ起きてー 私は宮内ユリ、女子高生です。放課後には、ワンゲル(ワンダーフォーゲル)部の遠征場所調べを図書室でやる。日帰りなら、一泊ならと、いくつかの候補を出し…

とび
2か月前
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ショート ネムの木

菜の花畑の上を通るモンシロチョウ、俺達は気配を消して別々の位置に身を低くして座り、透明なセルロイドの下敷きを顔の前に当てる。来た! 小さなモンシロチョウの群れが…

とび
2か月前
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ショート でも、だって・・・

ショート でも、だって・・・

!??? 味噌汁の香りで目覚める午前4時、イヤイヤ!オカシイ!義母は、足の骨折で、まだ1人では部屋から出られないのだ。早朝の台所へ行くと、何と!義父が料理をしていた。思わず「エッどうしたの?」と、聞くと義父は、チョット気まずそうに「アレが、今すぐ味噌汁が飲みたい! 味噌スープでも良い、具なんか要らないからって、言うからさ」と、味見を頼まれ、まあそれなりに良いと言うと、マグカップ2つを持って、イソイ

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異形者達の備忘録-31

異形者達の備忘録-31

虎落笛(もがりぶえ)

私は女子高生のユリ、同じクラスのエッちゃんはご両親の都合で、高校2年の5月に転入して来た。彼女は、暫くお婆ちゃんと一緒に暮らすらしい、お家は、学校からそう遠く無い、大きな竹林の中にあり、七夕祭りの季節が近付くと、子供達に笹の枝をくれて、竹の子取りもやらせてくれる、地域では竹屋敷で知られたお家です。

エッちゃんは美術部に所属して、高校にも直ぐに馴染んだ。ワンゲル部と部室が隣

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山高/海深(やまたか/うみふか)第四章

山高/海深(やまたか/うみふか)第四章

ガメラはやっぱり海でしょう

深緑色の山は、ムッとする草息れに燃える様な強い日差し、そんな季節になり、リュウイチ・サトシ・エミコの3人は、連日ギドラを観に行き、暗くなってから帰る。直近では夜8時に帰宅し、家族に叱られると、「だって暗くなるとね、洞窟と同じぐらいの胴回りのギドラの親がね、ゆっくり出て来て、また明日ねーって、山を登って行くんだ。だから僕等もそれに挨拶してから帰るのさ」と言う、困った親は

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異形者達の備忘録-30

異形者達の備忘録-30

欠けら

私はユリ、女子高生です。夏休みは、被災地でボランティアです。作業は、瓦礫の整理だ。皆で丹念に、宝探しです。瓦礫には、被災者の方達の大切な思い出が紛れています。欠けらでも、切れ端でも全部拾って洗います。

昼食後、瓦礫を運んできた自衛隊の方が、海岸線を見においで、5人トラックに乗せられるよ、と言ってくれた。ジャンケンをして勝った私達が乗せてもらいました。施設を出てすぐに、『自衛隊は帰れ』と

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ショート 啄木鳥(キツツキ)

ショート 啄木鳥(キツツキ)

午後4時、梅雨冷えのホームは、人も疎らだ。予定の列車到着まで2時間もある。指定席の切符も準備した。

長く勤めていた会社が倒産し、転職して半年、50代で初めて営業をやってみたが、迷惑ばかりかけてしまい、引越しを機に退職した。

これから向かうのは、故郷だ。両親はすでに他界し、兄弟も居ない、親戚とは、連絡がとれなくなっている。友達と話した記憶はもう20年以上前だ。それでも故郷へ向かうのは、ある目的の

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異形者達の備忘録-29

異形者達の備忘録-29

腓返り(こむらがえり)

私はユリリ、女子高生です。4月はずっとお留守番です。両親は、母のリハビリも兼ねての花見&温泉旅行に出かけました。冷蔵庫の中にいっぱいの食料、多めのお小遣いと、初めは開放感で、幸せいっぱいでした。でも春休みは1週間もある。退屈したので駅前の公園に出掛けてみた。

その日は晴天で気持ちよく、カフェとか1人で入ったことも無いし、本と、保温水筒と、ついでにウグイス餅を二つ持って、

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アッ 風が変わった!

アッ 風が変わった!

また、風が変わった 良くなりそうな 予感 合掌!!

山高/海深(やまたか/うみふか)第三章

山高/海深(やまたか/うみふか)第三章

キングギドラのいる洞窟

エミコの父親は、若い頃、特撮スタッフをしていた。そこで出会ったのが、エミコの母親だ。結婚後、エミコが生まれ、農家の跡取りとして働く現在でも、物置部屋は趣味となった思い出の品で溢れていた。村の子供達は、その部屋に興味津々、飾られたゴム製の着ぐるみが見える窓に、度々張り付いていた。

ある日、テレビで、キングギドラの映画が放映された。翌日、学校は1限目から大騒ぎだった。だって

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ショート 定年退職

ショート 定年退職

私は去年定年退職をした。職種が、広報だったので、退職はしたものの、暫くは外部供託として務めることになった。と言えば、世間体は良いが、実際は退職金の遅延によるものだった。退職の日、妻は晩酌とちょっと洒落た料理を用意してくれていた。

退職金は貰えていないが、妻は何も聞いてこない、それが、苦しくて、話してしまいたくなって、顔を上げたら、別の言葉が口をついて出た、「あれ! 懐かしいなあ、その真っ赤な口紅

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異形者達の備忘録-28

異形者達の備忘録-28

ひまわりのエプロン

私はユリ、女子高生です。地域の消防署に、ワンゲル部の皆んなで、防災の講習と人命救助の訓練を受けに来ています。先日退職された冴子先生が、彼の看病を1人でしていることに、思いを馳せ、皆んな真剣に訓練を受け、消防の先生に褒められたよ、その時、私思ったんだ、ハイキングも楽しいけど、ワンゲル部の活動の1つとして、ボランティアをやりたいと、そう思った。

岩崎先生に提案してみたら、賛成し

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異形者達の備忘録-27

異形者達の備忘録-27

スクランブル交差点

あと5年 生きてなくても、その5年 共に生きる人になりたいと、先生はそう言って教壇を去りました。

私はユリ、女子高生です。先週、ワンゲル部顧問、吉田冴子先生が退職されました。お別れ会も、さよならする時間さえも無かったです。先生はすでに、チベットに居ます。

登山家の婚約者がチベットで遭難され、救助されたが重症で、意識があるのも数日らしい、ワンゲル部の新しい顧問、岩崎先生から

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山高/海深(やまたか/うみふか)第二章

山高/海深(やまたか/うみふか)第二章

青いゴムの浮き板

リュウイチ・サトシ・エミコの3人が揃って6歳になり、来年は小学生になる、そんな夏休みのことだ。

園長先生が、お寺にあった古いカルタ、『チロリン村とくるみの木』と書かれた箱を持って来た。それなあに?と騒ぐチビ達に、床にカルタを広げて、お話をしてくれた。古いけどキレイな絵のカルタだ。

これはクラスのお姉さんで、ピーナッツのぴー子、この可愛い子が、クルミのクル子ちゃん、これは悪戯

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ショート ギミック

ショート ギミック

私は年に2回、ビジネスホテルを利用する。期間は1週間、私のマンションを姪に明け渡すのだ。姪は、小さい頃から絵を描くのが好きで、そして上手でした。中学生になると漫画を描き始め、見せてくれるのが楽しみでした。最近では、続きが読みたかったら、買ってくれ! と言われています。

姪は、中学1年生の時、友達にコミケ(コミックマーケット)に連れて行かれ、そこで魅了され。以来夢中で漫画を描き始め、コミケに出店し

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山高/海深(やまたか/うみふか)第一章

山高/海深(やまたか/うみふか)第一章

お寺の幼稚園

5歳児だって男の子だ!同じ幼稚園の女子、しかもたった1人に男児2人が、ボコボコにされたらプライドは、ボロボロで、擦り傷よりも心が傷む、夕方の公園で2人、涙も鼻水も止まらない、やっと立ち上がり、お互いの涙を拭き、もう泣かないぞと、肩を組んだ。腕が短いので頭も顔もくっ付くが、そのまま変な歩き方で土手を歩いていると、ばあちゃんが来た。「遅いから心配したよ、あれ、擦り傷こさえて、喧嘩したな

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異形者達の備忘録-26

異形者達の備忘録-26

パパ起きてー

私は宮内ユリ、女子高生です。放課後には、ワンゲル(ワンダーフォーゲル)部の遠征場所調べを図書室でやる。日帰りなら、一泊ならと、いくつかの候補を出しあって、コピーを取った。私の役目は、それを持ち帰りパソコンでいろいろ調べることだ。大変だけど、楽しい。

教室でワイワイと帰り支度をしていると、また来た! 宿敵オカルト同好会の連中だ。足早に近付いて来ると「さっき図書館で、○○峠に行くって

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ショート ネムの木

ショート ネムの木

菜の花畑の上を通るモンシロチョウ、俺達は気配を消して別々の位置に身を低くして座り、透明なセルロイドの下敷きを顔の前に当てる。来た! 小さなモンシロチョウの群れが俺達を包み、密かな音で過ぎて行く。行った後も、数分固まっていた。下敷きに鱗粉を残し、蝶達が見えなくなってから、歓声を上げた。蝶の通り道は大体決まっている。奴は自慢げに話すのだ。

ネムの木の花はピンクから白のグラデーション、その群生の中を、

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