ハザカイキ感想

◎見た直後

三浦さんが伝えたかったことを詰めた舞台やったな。
基本直接的な表現だったので、舞台の内容としてはすごく分かりやすかった。お芝居も凄くナチュラルで一本の映画をみたような感覚がつよいけれど、”人間”であることを伝えるには生の舞台でやる意味があったんやろうな。
謝罪会見は座席が前列ならすごい没入感ありそうだな~と思ったし。
私は後列だったので、どうしても映像を見てしまってライブ感少なかったけれども🥹

あと、タイトルのハザカイキって端堺期ってことなんかな。物事の転換点する時期って意味らしい。パンフとかに書いてたかなー??

この舞台をアイドルであり、(あえてこの表現を使う)旧ジャニーズで、改名を余儀なくされたSUPER EIGHTのまるちゃんが演じるということが、より意味を持たせた舞台になっているな、と感じた。

ハザカイキのオファーがあったときは、去年の旧ジャニーズの謝罪会見も、10月以降の怒涛の変化も予定されていなかったと思うけれども、
なんというか、いろいろと重なる部分があり少ししんどい舞台やったな。
脚本を書かれたときは、すでにごたごたしてた可能性も高そう。

◎好きなシーン・演出

・まるちゃんがゲボをかけられるシーン
なんでゲボかけられるん(笑)と思ったけど
最後のほうでまるちゃんが週刊誌にのると告知されたシーンで「俺たちはゲボだ」って後輩言われてて、だからゲボかけられてたんか、と納得した。
なんかゲボかけられるっておもしろい笑
セットが上下にないと出来ないし。
直接的に汚いって、わかりやすいので好き。

・場面転換が多い
細かい場面転換が多かったけれど、くるくる左右で回転するセット、面白いし見やすかった。上の橋、下のくるくる回るセット、あれだけ転換が多くても、ストーリーがすっと頭に入ってくることはすごいな。
進行中の場面以外は暗いから、基本全体的に舞台の大半が暗い状態で、
舞台の雰囲気がギャグとかしても明るくなりすぎないし、少し不安が付きまとうような感じでよかった。

◎役者さんについて

まるちゃんは去年の舞台でも思ったけど、闇の部分を出す役がすごく自然。
彼女を論破するとき、本当に嫌なやつだな、とかんじちゃった(笑)
去年の「パラダイス」もだけど、まるちゃんのダークな部分が垣間見れていい。
素で闇深く少し不安定な感じのキャラに仕上がってていい。
やすくんは重たいもの背負わされがちやけども、
まるちゃんは自分が過去にしたことに追い詰められがち(笑)

恒松さん、すごかったなー。あの謝罪会見毎日やるのはカロリー高そう。
声に透明感があって、謝罪会見のときの人間らしさ前回のスピーチでも高圧さとか嫌味っぽさとか感じることなく聞けてよかったな。

風間杜夫さんは、もうさすがすぎて、、
めっちゃ嫌なオジやった(笑)パワハラがナチュラルすぎる。あの突然の大声の感じとかさ、パワハラ現場見学行ったんかな?
リアルやねん。

◎ストーリーについて

上述したように、昨年のゴタゴタを思い出してしんどい舞台ではあったんやけど、本筋というか登場人物は性善説なのかな、と感じた。三浦さんが、こうであるならば納得できる、という思いが表れているというか。。

結論としては、私は結構物足りなさがあったな(笑)
こちらが想定した胸糞展開を超えてくるかと思いきや、中々小綺麗にまとまってた、という印象。フライヤーだけで、変な方向の期待をしてしまってたところもある。🤤
性善説というか、、現代劇なだけあって、自分と重なるところも多いから、こんなに上手く行かねぇよ〜と思うところが。。
私の中で、こういう人はこうあってほしいという願望もあるな。

まるちゃん演じる菅原は、本当は政治など世間の悪を暴くジャーナリストを目指してた、という設定やったし、自分が晒されると怯えるし、、 
菅原が本当はジャーナリズムなんてなくて、キラキラしている芸能人がめちゃくちゃに叩かれることを生きがいにしててくれたらな、とか思ってまう。現実ならそもそも痛い目見ることはそうそうないし、週刊誌の一般人の記者がそこまで炎上するか、?と思ってしまう。クリーンなイメージが必要な会社とか公務員ならまだしも。最後晒されて痛い目見たところで逆に女に対して反論記事とか出して売り上げそう。

裏切ったかおりの親友もきちんと謝罪するし、
結構ヒステリック気味やったから、どうなるかドキドキしてたら、泣いて謝ってて、
謝るんかい!!ってなった。
女同士の嫉妬の溝、そんな簡単に埋まらんて。
私の想定を超えて、晒したあとさらに他人には理解不能な自分のプライドを守る言い訳が飛び出てきたりして、嫉妬という感情の怖さを感じられるかと思ったら、普通に謝るんかい〜!!

しんじのゲイシーンは一体。。
しんじが菅原に過去振られていることはわかった。今も好きなこともわかった。
彼女、しんじにはずばっというのに、
菅原とは、あまりに意思疎通しなすぎて、なんでなん?ってなった。

パワハラ上司、謝るんかい。
ほんで、パワハラ受けた側も謝るんかい。
いつのパワハラやねん。昭和のパワハラか。

かおりのあの記者会見、
記者質問無いんかい!
あるやろ、それすら切り取りするやろ。
噛みつきまくるやろ。なに納得してんねん。

まるちゃんをさらした女性も過去訳ありやったし。不倫の件も突然キれるし。。パット見は普通の人、家庭もあり、そこそこの収入もあって、でも現状のなにか不満があったりして晒しやアンチをしているというところが怖いよな、と思ってたけど。お前がキレるんかい!ほんで、過去訳ありなんかい!

恒松さん演じる橋本かおりも彼氏の犯罪のことは本当に知らないし、
九条さん演じる彼氏も真面目に働き直してるし
ハッピーエンドというか、パンフにも書かれてた通り誰一人として否定しないように作られてるな、と感じた。

勝手に胸糞展開が続くと思ってたから、、
想像とは違ってたな🥹
これはこれで面白かったけども。

まるちゃん2年連続ダークな舞台で、普段のアイドル姿とは違う一面が見れて楽しいな~。
やすくんとはまた毛色が全然異なるテイストやし、エイト君たち振り幅広くて最高やな。

次の舞台も楽しみ〜🥹



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