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SPI徹底対策『団体料金』

この問題では、イベント会社が導入する「団体料金」についての条件を提示し、通常料金と団体料金の違いを比較することで、割引制度のメリットを考えます。また、問題2では、グループの人数によって団体料金が適用されるかどうかを判断する能力を求めます。

ここでは数学的な計算だけでなく、ロジカルな思考を駆使して状況を把握し、適切な料金プランを選択するスキルを養うことが期待されています。この問題を通じて、実生活でも面するであろう、価格設定や割引制度に対する理解を深めることが目的となっています。

問題

あるイベント会社では、20人以上のグループに対して適用される「団体料金」を導入しています。

通常料金:1人あたり5000円
団体料金:20人以上のグループなら1人あたり4000円

通常料金よりもお得になるため、大学のサークルや学生団体からの人気が高いです。しかし、コロナ禍を通して売り上げのテコ入れ策を考える必要が出てきました。

そこで、あたなにコンサルの依頼をすることにしました。あなたがイベント会社にヒアリングするといくつかの条件が見えてきました。

1.コロナ対策が緩和されてから、客足は戻ってきたが小規模な団体(10名未満)が増えてきた。
2.様々な原価が上がり収益率の低下も気になる。単純に客単価を下げるような施策は受け入れられない。
3.巣ごもりしてきたファミリー層が2~3家族程度のボリュームで利用してもらえる機会が増えた。

質問

  1. 25人の学生グループが参加する場合、通常料金と団体料金の合計金額を比較せよ。

  2. もし20人の学生グループが参加した場合、団体料金が適用されるかどうかを判断せよ。

  3. コンサルとして団体数の変更とファミリー層の取り込みのため最適な割引を設定する団体数を中央値を用いて算出してください。なお、中央値は小数点以下は四捨五入して整数で答えてください。また、割引が適用される団体数が複数ある場合は、最も小さい値を取得してください。

解答と解説

問題1

25人の学生グループが参加する場合、通常料金と団体料金の合計金額を比較してください。

解答1

通常料金は1人あたり5000円です。団体料金は20人以上のグループなら1人あたり4000円です。25人の学生グループは20人を超えるため、団体料金が適用されます。

団体料金の適用金額は、25人 × 4000円 = 100000円となります。一方で団体割引を適用しない場合は、25人 × 5000円 = 125000円となります。

問題2

20人の学生グループが参加した場合、団体料金が適用されるかどうかを判断してください。

解答2

20人の学生グループは20人を超える条件を満たし、団体料金が適用されます。

問題3

コンサルとして団体数の変更とファミリー層の取り込みのため最適な割引を設定する団体数を中央値を用いて算出してください。なお、中央値は小数点以下は四捨五入して整数で答えてください。また、割引が適用される団体数が複数ある場合は、最も小さい値を取得してください。

解答3

コンサルとして団体数の変更とファミリー層の取り込みのため最適な割引を設定する団体数を、中央値を用いて算出します。

ファミリー層を取り込むために、2家族程度のボリュームで利用しやすいプランを提供する必要があります。また、小規模な団体も取り込むため、10人未満のグループに対しても割引を適用する必要があります。

中央値を求めることで、データの中央に位置する値を得ることができます。この場合、団体数のデータセットを昇順に並べ、中央に位置する値を取得します。

例えば、以下のように団体数が与えられた場合を考えます(昇順に並べると、6, 8, 9, 10, 12, 13, 16, 20, 25, 30)。

中央値の計算方法
団体数のデータ数が奇数の場合:(N + 1) / 2 番目の値が中央値

団体数のデータ数が偶数の場合:N / 2 番目と (N / 2 + 1) 番目の値の平均が中央値

この場合、データ数が奇数なので、中央値は(10 + 1) / 2 = 5.5番目の値となります。

中央値より小さいか等しい団体数が5つ目までの値となります(6, 8, 9, 10, 12)。

したがって、最適な割引を設定する団体数は12人となります。

解説3

コンサルとして、団体数の変更とファミリー層の取り込みを考慮して最適な割引を設定するために、団体数のデータを分析し中央値を用いて計算しました。

ファミリー層を取り込むためには、2家族程度のボリュームで利用しやすいプランを提供し、10人未満のグループに対しても割引を適用することで、多様な顧客層に対応することができます。

中央値を使ったアプローチは、データの中央に位置する値を取得するため、データの偏りによる影響を受けにくく、より客観的な判断が可能となります。このように、データ分析を活用して最適な割引を算出し、イベント会社の収益最大化と顧客満足度向上に貢献することが期待されます。


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