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地域プロジェクトに必要なモノづくり、人づくり、仕組み作り

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前回は「地域プロジェクトの目標設定は「定量面」と「定性面」から捉える。」と題して、計画を策定するには目標を設定しましょうというお話をご紹介しました。

今回は「モノづくり(サービス含む)」「人づくり」「仕組み作り」これら3つのスキルを組み合わせて地域プロジェクトを進めていくわけですが、それぞれについて解説を進めていきたいと思います。

モノづくり(サービス含む)

スタンダードなものとして地域の伝統食品を軸に加工食品を開発したり、サービスであれば観光などのプランを生み出したり、地域が持っている魅力を生かして地域に貢献する経済効果を生み出すなんてものが考えられます。

地域振興の中身は地域の「産業」に関わるということになり、それぞれの産業の素になる素材は地域が持っている自然であったり、歴史や文化に根ざしたものになります。

どのような地域プロジェクトであれ、産業を進行していくのであれば、それはビジネスです。

このビジネスに勝ち抜くには事業戦略や事業計画が必要ですが、これについてはこのリンク先でまとめているのでもし良かったら覗いてください。

またビジネスですから地域内外での競争戦略も策定していく中でストーリーが大切になってきますが地域振興には、そもそも濃厚なストーリーを持っているので、これを編集して消費者に訴求していくだけですので、専門の方であれば簡単に感じられるかもしれません。

しかし、地域における「モノづくり」の規模はビジネス視点で見た場合、さほど範囲は広くなく、売上の拡大の見込みもありませんが、個人的にはこれが素晴らしいポテンシャルだと思っています。

かつてのように大きな工場を誘致したり、大規模な公共工事をすることで経済効果を産むことは現実的ではなくなってきていますし、これから狙うべきは地域による内製化です。

ビジネスとしてはそれぞれ小さくとも、地域内で原材料の調達から加工、販売までコントロールする持続性の高いビジネスモデルを構築すると、非常に安定した経済基盤のあるビジネスを生み出すことができるのです。

人づくり

これは地域プロジェクトに関わる地域住民であったり、専門家であったりするわけですが、これらの関係者が一丸となって課題を解決するには、人材が人財になっていなければ、一時的に課題を解決をしたとしても持続性がないのでビジネスとして成り立たないかもしれません。

少数のリーダーや担当者がプロジェクトを引っ張るだけでなく、地域全体の関心と理解が必要であると同時に、地域に根ざした担い手が育っていくこることが大切なのです。

こうした動きを生み出すには、住民の意識改革が必要でセミナーやワークショップなどを企画したりしますが地域全体に波及させるためには役立つと思います。

担い手を生み出すという点では、こういった企画をきっかけに共感してくれて参入してきた人なんかが最適でして、チームに加えていくうちに中核の人材になってくれたりもします。

地域を動かしていくのは、あくまでその地域に暮らし、働く住民です。その人たちが自分で考えて動くようになって、初めて本物の地域プロジェクトが実現します。

仕組み作り

昔から「人・モノ・金」と言われていますが、今の時代でお金って必ずしも必要ではなくて優れたビジネスモデルには必ずお金が集まる傾向があります。

だからこそ、ここで金に代わる「仕組み作り」について解説させていただきます。

これまでにも触れてきましたが地域プロジェクトの成功とは持続性のあるビジネスモデルの構築と時代の変化に対応できる次世代の担い手育成だとすれば、話題の商品開発をしたり、イベントやキャンペーンによる観光サービス、コンサルを活用した人材育成などはどれも一時的で、次にバトンを渡せる「仕組み」がないのです。

この仕組みには「組織学」であり「システム構築」が必要で、これらを基盤にノウハウや情報の伝達、さらには理念の確率と共有などを含むモノなんです。

ここで再び出てくるのが「事務局機能の存在の重要性」となるでしょうし、人の動きや情報などを集約して、最適化して仕組みを確立していくのです。

これらを最適化するのに一般は最低は三年はかかると思われがちですが「鉄は熱いうちに打て」という言葉もありますが1年半あれば十分かなと個人的には思っています。

長い意味でアフターフォローなんて考えれば人生を通して関わっていくので、三年でも短いわけですが、仕組みそのものの構築であれば一年半で軌道に乗せるイメージが正解です。

次回は、前回でも少し触れさせていただいたポートランドの地域活性化についてリポートさせていただきたいと思います。

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