OKRとは？ シリコンバレー発、目標達成の革新的手法

ここでは、第４章の「KPIやOKRと財務計画を連動させる５つのメリット」で紹介したOKRについてフォーカスをあてて説明を進めます。

OKR（Objectives and Key Results、目標と主要成果）とは、組織の目標設定と管理に関する革新的な手法です。

米国インテル社に端を発し、GoogleやFacebookといったシリコンバレーの巨人たちに採用されて以来、世界中の多くの企業で取り入れられるようになりました。

OKRとは何か？

OKRは、「目標（Objectives）」とそれを達成するための「主要な成果（Key Results）」から構成されます。

この手法の魅力は、従来の目標設定方法に比べて、設定から追跡、評価に至るまでのサイクルを高速で回すことにあります。

全ての従業員が同じ方向性を持ち、明確な優先順位の下で効率的に進めることができるように設計されています。

OKRの基本構成

Objective（目標）:　目標は挑戦的でありながらも、インスピレーションを与える定性的なものです。

明瞭で覚えやすく、1カ月から四半期で達成可能なものが望ましいです。

目標は数値ではなく、達成したい具体的な状態を表します。

Key Results（主要成果）:　KRは目標達成のために必要な具体的な成果であり、数値で表されます。

通常、各目標に対して2〜5つのKRが設定され、これらは目標に対する進捗を測定するために使用されます。

ストレッチ目標が推奨され、60〜70%の達成率で成功とみなされることが多いです。

KRは目標達成のための明確な道筋を提供し、進捗の可視化を可能にします。

OKRの設定方法