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90分から7分 (137期 中川)

初めまして!慶應義塾高校出身、経済学部の中川遼祐と申します。
僕は幼稚園の頃から大学に入るまでの約15年間、サッカーをずっとやってきました。ですが、大学からは端艇部に入ってボートという、全く異なる競技をすることになりました。今回は、主にサッカーとボートの違いについての話を自身の経験からしたいと思います。


最も大きな違いは、個人プレーと集団プレーのウェイトの差だと思います。サッカーではドリブルやシュート、対人守備など、個人の技量が問われる場面が多くあります。一方、ボートでは、完全な集団プレーが求められます。8人乗りのエイトでは、漕手全員のオールの動きを合わせることがスピードと安定性を生み出します。個人の技術に頼る部分もありますが、あくまで一体感が問われます。


また、試合の時間的長さも全く違います。サッカーは前後半90分の長丁場であるのに対して、ボートは基本的に約7分。長いと言われる早慶戦でも約13分程度の短時間勝負。サッカーは延長戦に持ち込めば更に時間が長くなりますが、ボートはスタートとゴールの間の短い時間で勝敗が全て決まります。


ボートはサッカーとは異なり、大番狂わせのようなことはほとんどありません。レースの結果は、チームの実力や準備がそのまま出ます。リーグ戦や定期的な試合がないため、一つ一つの大会や試合にかける意味が格別に感じられます。そのため、毎回のレースに全力で臨み、自分たちの技術や信頼を積み重ねていくことが重要だと思います。


競技という面だけではなく、部活の面でも端艇部は他と違うところがあります。それは部員同士の距離が近いことです。サッカー部の時も先輩と一緒に試合に出ることがあったり、毎日会ったりすることがあっても、端艇部で毎日一緒に生活することとはやはり全然違います。
でも、この生活が嫌だと感じたことはこの1年を通して一度もありません。入部したての頃は、毎週のオフに家に帰るのが楽しみでしたが、最近では家に帰ると静かすぎて寂しくなることもあります。
毎日会っているのにもかかわらず、オフにも同期と旅行に行きます。気心知れた仲間と行く旅行は一段と楽しいです!余談ですが、去年の夏には同期の志方くんと3週間くらい連続で毎日会ってましたね笑



端艇部の一員として送る4年間はボートという競技を超えたもっと大きな、自分の今後の人生で誇りを持つことができるものになると思います。かけがえのない同期、かっこよすぎる背中を日々見せてくれる先輩と目標を目指して毎日練習し、生活する。


4年間の端艇部生活を終えるときには、自分が目標としている先輩たちに追いつき追い越せるように、信頼される漕手になれているように自分に自信を持ってあと3シーズン突っ走りたいと思います。



ここまで読んでいただきありがとうございました。


137期 
中川遼祐

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