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そのⅠ 「随筆」から        

菊池寛編集・昭和6年3月号

この92年前の「文藝春秋」は
骨董市で値切らず1000円で購入。

「文春」愛読者の私には
買わないという選択はなかった。
ミーハーなり。

昭和6年発行時の定価は40銭。                   
(昭和5年ラーメン10銭、駅弁30銭)
茶色に変色したザラ半紙で
ページ数309ほど、、、
目次からはじまり
広告、随筆、のページとつづく。

”随筆”執筆者なんと22名

野上彌生子(文化勲章受賞者)の一文                  「芥川さんに死を勸めた(すすめた)話」
  
死を選ぶ十数か月前の3月
  龍之介は彌生子夫妻をたづね
  歓談が佳境となる。

  戯れ話で”亡くなって全集がでたら予約するよ”が
  本当になった話。

  彼の風貌は”はたき”のような長い髪、
  黒の丈の長いマント、やせた青白い手、、、
  悩み多き龍之介が今にあらわれた。
  

龍之介を悼む

昭和2年、35歳で龍之介は自死する。

友人代表の菊池寛は弔辞の半ばで
痛切な哀惜の念にとらわれ
”涙で声なく”と報じられる。
 

                  そのⅡ ”座談會” につづく


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