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ペルソナを明確に!クリエイターが見落としがちな重要ポイント

今回のテーマは「ペルソナ」について。

ペルソナ設定はクリエイターにとって重要な要素。ペルソナを明確に設定することで、自分が本当に楽しいと思える仕事に出会うことができます。ところが、ペルソナをよく理解できていないクリエイターが多いのが現状です。

今回は、ペルソナ設定の大切さについて2人が解説します。


言語化可視化ラボは、デザイナー岩崎さとみとライター本田もみじの「ブランディングとマーケティングの研究所」。クリエイターメンバーと一緒に、日々ブランディングとマーケティングの研究を行っています。

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ターゲットとペルソナの違い、理解していますか?

さとみ:
ビジネスをする上で、ターゲットやペルソナの設定は重要です。でも、いざターゲットを絞りましょう、ペルソナをつくりましょうという段階になると、「ターゲットを絞るのが怖い」「ペルソナ設定が難しい」という方が多いですよね。

もみじ:
出身大学、住んでる場所、家族構成もイメージしてベストなペルソナを設定しても、「いや、その方以外にも売りたいんです」と、90%ぐらいの方からいわれますね。

さとみ:
あるある!全部取りしたいっていうね。
そういう方は、そもそもがターゲットとペルソナ違いを理解できていないのですね。

もみじ:
そうなんです。明らかに異なるのですが…。

さとみ:
要は、恋バナでいうところの「好みのタイプ」と「この人が好き」の違いだと思えば分かりやすいでしょう。
たとえば彼氏をつくりたいとき、「こういう人がタイプ」がターゲット。
その中でも絶対外せないポイントがあって「この人がいい」というピンポイントの人物像がペルソナです。ペルソナ以外とは絶対付き合わないわけではなく、その許容分がターゲットなのです。

さとみ:
わかりやすいね(笑)

もみじ:
このように考えると、ペルソナと一緒に仕事できたほうが絶対に楽しいとイメージできますよね。
ターゲットやペルソナ設定に苦手意識がある、設定してみたけれど合っているのかわからないという方は、「自分は誰と一緒に仕事をしたいのか?」を掘り下げて考えてみるといいです。

歯科医院経営の事例で考える、ペルソナへの施策とは?

もみじ:
ペルソナ設定をしたら、次はペルソナに向けたマーケティング施策が必要ですね。

事業を成功させるためのマーケティング施策を、歯科医院経営で考えてみましょう。歯科医院のターゲットは「歯に課題がある方」です。

さとみ:
歯が痛い、ホワイトニングしたい、歯列矯正したいなどの課題を抱えている方ですよね。

もみじ:
そうです。年配の方、子ども、ビジネスマン、だれが来ても、この方たちが歯に何らかの課題を抱えていれば全員ターゲットなのです。
そして、歯科医院の経営を成功させるためには、「歯に課題を持った全世代の方」というターゲットの中から1人のペルソナを選び、そのペルソナに向けてマーケティング施策を打ちます。

「子どもの虫歯治療とあわせて自分の歯のクリーニングもしたいと思っている、自転車で6分のマンションの3階に住んでいる専業主婦マリコさん40歳、治療の帰りにイオンで買い物がしたい」まで絞り込むのがペルソナ。

さとみ:
子ども向けの歯科医院といっても、ペルソナの子どもが10代なのか、幼児なのかで施策が違います。たとえば幼児であれば付き添いの親がいるので、待合室の椅子の数が変わってきますよね。もちろん待合室の雰囲気や、予約を取る時間の枠も異なるでしょう。

ここで間違ってほしくないのは、だからといってペルソナ以外の年配の方が1人で来ることもあっていいいし、治療をしないわけでもないということ。子ども向けの医院で少し騒がしいけれど、近所だからここに来るんだ、というのであれば、それはその方が選んで来てくれているのですから良いのです。

もみじ:
そうそう。ターゲットやペルソナを絞ると、それ以外のお客様がまったく来なくて仕事がなくなってしまうというわけではないんですよね。
逆に、ニコニコしながら「ここがいい」といってくださる方が増えます。

さとみ:
みんなに愛されること自体はよいこと。だからこそその中でも自分は誰に一番愛されたいのかを決めることで、自分が仕事をしてより楽しい相手と出会えるのです。

どんなペルソナと一緒に仕事をすれば幸せなのか?

もみじ:
クリエイターは特にペルソナを明確にしておいた方が仕事がやりやすいですよね。
でも、Web記事なら何でも書きます、イラストなら何でも描けますというクリエイターが意外と多い…。これってめちゃくちゃもったいないと思うんです。

ホームページ制作を請け負うクリエイターは、「ホームページをつくりたい方」がターゲットなわけです。そのターゲットの中から、どのようなホームページを一緒につくれたら自分が幸せかを絞りこめばペルソナが明確になり、自分が本当にやりたい仕事に出会える可能性が高まります。

さとみ:
その通りだと思います。

もみじ:
ペルソナがイマイチぼんやりしているときは、ペルソナがどういう時にどう考えどう行動するか、生き生きとした一人の人物として明確にしていきます。

さとみ:
ペルソナが明確でなければ、クリエイターの営業ツールである名刺もその役割を果たせません。どんなペルソナに、どんな行動をしてほしいのかが決まっていないと、名刺に何を書くのか、何のCTAを入れるのか決められませんからね。限られた面積の名刺の中で、ペルソナに響く施策をしていく必要があります。

もみじ:
LPやブログにも同じことがいえますね!

ペルソナに出会うための訴求方法を見直す

さとみ:
ペルソナを明確にしたけど、全然出会えない。だからペルソナを変更しました…という話もよく聞きます。
出会えない場合は、そのペルソナではなく出会い方が間違っているのかもしれません。ですから、違う訴求方法を考えてみてはどうでしょうか。

もみじ:
ペルソナが見るホームページやチラシの文字の大きさや色を変えたり、あしらう画像を変えるだけでも異なる結果が出ます。マーケティングは積み重ねです。施策を打った結果、どうなってどう修正するのか、その積み重ねがなければ成功には結びつきません。

さとみ:
そうですね。
名刺も簡単に作成できるマーケティングツールのひとつです。なかなかペルソナと出会えないのであれば訴求方法を見直し、作り直してみるとよいですよ。繰り返しアウトプットすることで、ペルソナに響く訴求がわかってくるはずです。

自分が幸せだと思える仕事をするためにも、ペルソナを明確にして適切な施策を打っていきましょう!


このnoteは、Facebook非公開グループ「言語化×可視化ラボコミュ」のライブ配信からクリエイターさん向けの内容をピックアップして記事化したものです。


【この記事を書いた人】
言語化×可視化ラボ コンテンツ開発チーム さとう れいこ

大阪在住のフリーランスライター。取材・インタビュー記事執筆など「書く」だけでなく、撮影、BtoB企業のデジタルマーケティング支援、SEOコンサルなど、コンテンツ制作をトータルサポートしています。カメラマンとしても活動中。
https://twitter.com/reikosatou10111
https://note.com/reikosato/

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