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クリエイターの商品メニュー作りで大事なこと

今回のテーマは、クリエイターが商品メニューを作るときの考え方について。

フリーランスのクリエイターの商品提案では、制作物そのものだけではなく、お客さまに合わせたサービスを「メニュー化」することがあります。

今回はそのメニューと料金表についてのお話です。
大切なメニュー作りをするときに押さえておいてほしい考え方について、さとみともみじがお伝えします。


言語化可視化ラボは、デザイナー岩崎さとみとライター本田もみじの「ブランディングとマーケティングの研究所」。クリエイターメンバーと一緒に、日々ブランディングとマーケティングの研究を行っています。

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メニュー作りは「未来志向」で考える

さとみ:   
フリーランスのクリエイターさんたちとお話ししていて、メニュー作りや料金設定が難しいという声をよく聞きます。また、うまくメニューが作れないため思うような仕事ができないという悩みも多いです。

もみじ:
多いですね。

さとみ:
私たちが2022年にスタートした『バリューアップカレッジ』という中級クリエイター向けのスクールでも、商業クリエイターとして生き残っていくために重要な「メニュー作り」のワークをしています。
そこで、みなさん共通の課題に気がついたのですが・・・それは「自分ができること」と「業界の相場」だけでメニューを作っているということです。

もみじ:
どちらも大切な要素ですが、視野が「今」になっていますよね。

さとみ:
そうなんです!
ぜひ「未来」のことも入れて考えてほしいのです。

特にクリエイターのメニュー作りでは「未来志向」という考え方を取り入れて欲しいと思っています。私は『原田メソッド』という目標達成術も教えているのですが、そのなかにもある考え方です。
「今後どうなりたいのか?」の解像度をあげた上で、「何をすれば、そこに行けるのか?」と未来から逆算していく方法です。

もみじ:
うん、うん。

さとみ:
こうお話しすると「そんなことできない」という方が多いのですが、実はみなさん、普段の生活や仕事の中で既に「未来思考」で過ごしていますよ。

たとえば「肉じゃがを食べたい」とき、冷蔵庫に材料があるか確認したり、レシピを調べたりしますよね。これは「肉じゃがを食べたい」がゴールで、そこから逆算して考えています。

私たちクリエイターは肉じゃがの依頼は受けませんが、クライアントから「こんなものを作ってほしい」と依頼に対し、どうやって完成させるかを逆算して見積もりや納期を出しますよね。そう思うと、未来志向は難しいことではないとイメージいただけるでしょう?

もみじ:
そして「自分はどうしたいか」「自分はどうなりたいのか」の視点もメニューに取り入れていくとよいですね。

トライ&エラーの繰り返し

さとみ:
作ったメニューが上手くいかなかった場合も、必要以上に落ち込まないでください。なんであれ、試していくしかないのです。プロ野球選手も打率3割あればいい方じゃないですか。3割ってことは7割打ててないってことですからね。プロでもそんな感じなので、はじめてのメニュー作りで大ヒットが生まれたら天才ですよ。

この大前提を知ったうえで、メニュー作りをはじめてほしいですね。空振りでもいいんです。でも打席に立たないと、何もわからない。
「空振りして、修正してまた打席に立つ」、この繰り返しが大切なのです。

もみじ:
一度やってみて、上手くいかなかったら変えていく、でよいと思います。
途中でやめてしまうのが、一番もったいないですね。

さとみ:
そうです。
メニューは自分で決められる領域なので、ちょっとした考え方のヒントがあれば良い方向に変えていけます。ぜひ「未来志向」や「トライ&エラー」の考え方を、身につけてほしいです。

「未来への階段」をイメージしてみる

さとみ:
フリーランスの方は、「今みたいな働き方は何歳までできるか?」「仕事の終わり方はどうなるだろうか?」と考えてみてほしいです。定年が想像できない場合は、10年後でもいいです。

そして、最高に素敵な10年後を迎えるためには今どうしたらいいかを考えてみましょう。次に、その10年後を迎えるためには、今から半年後にどうしたらいいか。
そして、1年後、3年後は...と細かく区切ってイメージしていってください。

仮に自分の理想の人生を叶えるために月収100万円が必要だとしましょう。そのとき、図の階段のところは「今のメニューでいけるのか?」「今の集客方法でいけるのか?」を考えていきます。

図:目標達成とマイルストーン

もみじ:
自分の人生を図にすると、わかりやすいですよね。

さとみ:
そうなんです!
例えば月収30万円から50万円に上げたいときは振り幅が大きいので、何かを劇的に変えなくては達成が難しいでしょう。
この一つひとつの階段をのぼるときは、自分の足りない何か・・・武器になるものを獲得しなくてはいけないですよね。スキルだったり人脈だったり、いろいろあると思います。その時々に必要なものは何かを逆算して取りにいくのです。

もみじ:
イメージしたことを言語化すると、客観的に確認しやすくなりますよ。
キーワードを箇条書きにするだけでも役立ちます。

まずは「未来」の解像度をあげよう

さとみ:
そのためには、自分がどの程度の金額を得て、どれだけ自由な時間がほしいと思っているのかを知る必要があります。

今はこのままでいいと思っていても、いつか「稼ぐ金額を落とさず、自由な時間を増やしたい」と思うタイミングがくると思うのです。そうなるとクリエイティブだけでなく、他の手段として投資でお金を増やしていくことも必要になるかもしれない。そのためには、何をすればいいのか、リサーチする必要があります。

何事も、短い期間で達成しようとするとリスクが生じます。しかし将来を見据えて、早く動き出すとリスクも減る。
お盆や年末年始など少し時間に余裕があるときに、自分の理想とする人生、そのために何が必要かを考えてみるといいですね。

もみじ:
すごく大切な話ですよね。

フリーランスは責任がすべて自分にあります。だから「これはやめておこう」「これは無理してでも、取っておこう」という判断も全部自分。誰かに言われたからではない。自分なりの原動力を内に持っている人がクリエイターとして、独り立ちできる方だと思います。

自分のことは自分ではわからない?!

もみじ:
とはいえ自分のことって、自分だけではわからないですよね。
何かヒントをくれたり、壁打ちに付き合ってくれる人がいるのが一番です。

さとみ:
私自身も、独立して6年ほど経ったときに、値上げがうまくいかなかったことがあります。東京までコンサルを受けに行ったり、スクールの見学会に行ったり。悩んで迷って、それでもなかなか自分の思う形が見つからなくて...。そのときが1番苦しくて、辛かったです。

もみじ:
私たちふたりもそれぞれ同じような悩みを経験し、乗り越えてきています。
だからこそ、それをフリーランスのクリエイターのお役に立ちたいと考えたんですよね。

さとみ:
私たちが開いた『バリューアップカレッジ』では、クリエイターに必要なビジネススキルを提供しています。「人生の階段の描き方がわからない」という方は、一度のぞいてみてください。
期間限定で開催している無料相談会は、公式LINEでお知らせしています。
まずは公式LINEに登録してくださいね!


このnoteは、Facebook非公開グループ「言語化×可視化ラボコミュ」のライブ配信からクリエイターさん向けの内容をピックアップして記事化したものです。


【この記事を書いた人】
言語化×可視化ラボ コンテンツ開発チーム 平あかり

ライター・ベビーシッター・料理代行のパラレルワーカー。
「心にあかりをともすライティング」をモットーにあたたかい記事をお届けします。取材、インタビュー、撮影もできるカメライター。女性向けの執筆が得意です。大阪在住。あんこと生クリームが好き。
https://twitter.com/sugicyan320
https://note.com/yururakumama

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