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成果が出るLPに必要なテクニックを実例で解説

今回のテーマは、ネットショッピングなどでも目にする機会が多いLP(ランディングページ)です。

読んだ人がつい申し込みボタンを押してしまいたくなるLPには、どんなテクニックが使われているのでしょうか。実際のLP制作の事例をもとに、言葉の面はもみじが、デザイン面はさとみが解説します。


言語化可視化ラボは、デザイナー岩崎さとみとライター本田もみじの「ブランディングとマーケティングの研究所」。クリエイターメンバーと一緒に、日々ブランディングとマーケティングの研究を行っています。

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LP1つに「目的1つ」

もみじ:
今日は、LPに使われているテクニックをご紹介しましょうか。
少し前に、さとみさんと一緒にLPを制作するお仕事をしたんですが、そのLPがとても早く、よい結果を出したんですよね。

さとみ:
そうなんです!
長く編集のお仕事されてるクライアントから、書籍出版サービスのLPをつくってほしいというご依頼でした。
クライアントにヒアリングして、ターゲットを「自分の本を出版したい、ちょっと年配で地位のある男性」に設定して制作しました。
そのLPを公開して広告をかけたところ、たった3日で「お問い合わせが来た!」と報告をいただいたんです。

もみじ:
私たちの制作物で成果を出せたと聞くと、本当に嬉しいですよね。

ご存知の方もいるかもしれませんが、「1つのLPに対して目的は1つ」が鉄則なんですよ。LPには多くの情報やボタンを載せたくなりますが、それは失敗の原因になってしまいます。

さとみ:
今回のケースでは、LPを見た方からお問い合わせをいただければそれで成功です。商品がシンプルだったのもありますが、目的をひとつに絞り、それに向けた適切なテクニックを使ったことがいい結果につながりました。

最も注力すべきは「ファーストビュー」

もみじ:
LPでは、ページの一番上の部分、開いたときに最初に目に入る「ファーストビュー」が重要です。

ファーストビューに「よいキャッチコピー」と、問い合わせや購入を申し込む「CTAボタン」の2つがよいバランスで揃っている必要があります。
気を使うべきは、LPの最後にあるボタンではなく、このファーストビューにあるボタンという点です。
すごく不思議なんですが、最後までLPを見ても、ほとんどの方が上に戻ってトップのボタンから買うんですよ!人間の心理って謎ですよね。

さとみ:
あるあるのパターンですね。
ファーストビューには私も気を使っていて、パッと見ただけで「何のためのLPなのか」分かるようにしています。
ただし一般的なLPには、ファーストビューがバーンと大きくてギラギラしたものが圧倒的に多いんですよね…。

もみじ:
うんうん。キャッチコピーやボタンを目立たせようとすると、そうなりがちです。実際のところ、雰囲気重視のおしゃれなデザインのものより、ダサくてもギラギラしているLPの方が成果が出たりするので難しい(笑)

さとみ:
もちろん成果を出すことが一番の目的ではありますが、私はクライアントご自身を好きになってくださる人が、LPから訪れてくれるのが一番だと思うんですよ。だからクライアントの人柄が滲み出るよう、デザインを意識しています。

今回の案件でいえば、お客さまは何十年も紙の本の出版にたずさわっており、見るからに編集一筋でコツコツやってきたことが分かりました。本の仕事が好きで、誠実な人柄やプロフェッショナルな姿勢がとてもすてきで…。それもあって「これやったら売れるぜ」みたいなギラギラしたLPにしたくなかったんです。

もみじ:
ブランディングですね。
クライアントにLPを通じて相性のよいお客さまと出会ってもらうためには、大切な要素です。

さとみ:
クライアントにもそのお客さまにも喜んでいただきたいですから。

他に、もみじさんが工夫していることはありますか?

もみじ:
ターゲットに合わせた言葉や見せ方を意識しています。
今回のLPでは、「出版する夢を叶えたい」という気持ちをくすぐる必要があるじゃないですか。それなら出版のプロセスを丁寧に見せてあげたいなと思いました。また、出版事例を多めに掲載して表紙の写真を並べることで「ここに俺の名前が載るんだ」という想像をかきたて、自分ごとにしてもらうという工夫もしています。

それと、ターゲットが男性の場合は、具体的な数字やデータを使って説明するようにしています。Q&Aもできるだけ載せます。
個人差はあるのですが、男性には数字などの具体的な情報、女性には感覚に訴える雰囲気が「刺さる」と私は感じています。

「入魂」は自身の言葉で

さとみ:
今回のケースのように、すぐに結果が出ましたという報告をいただくとホッとします。やっぱり熱い思いがあると結果がついてくるんですよね!

もみじ:
たまに「LPのことはよく分からないし、お金払うから作って」という丸投げの依頼があるじゃないですか。もちろんそれもお受けするし、60点でよければすぐお渡しできますけど…、できる限りの知恵とスキルで納めても成果が出ないときもあります。

そんなとき「高いお金を払って外注したけど全然ダメだった」と言われてしまうのはすごく悔しいです。私たちのわがままかもしれないけど、丸投げなのにって思っちゃう…。もっと熱い思いをぶつけてほしいですよね!

さとみ:
私もそうです。
デザイナーの立場でこんなこと言うのもなんですけれど、どんなにきれいに仕上げても、コンテンツメーカーが「魂」を入れないとダメなんですよ。私たちは光らせる手伝いはできるけど、代わりに魂を入れることはできないので。

もみじ:
それは間違いない。だから発注する立場の方は、できるかぎり自身で言葉にしてみてほしいです。最上級の言葉にならなくても、そこから私たちが滲み出る人柄や雰囲気のようなものを拾い上げていきますから。

さとみ:
LPはWeb上のものだからこそ、人間性が見えるといいですよね。リアルと違ってそのあたりが伝わりにくいので、より求められているように感じます。

もみじ:
クライアントの熱い思いと、クライアントを成功させたいと願うプロのテクニックが出会うことで、相性のよいお客様を引き寄せることができ、成果にもつながるという結論になりました。
成果につながるLP、一緒につくっていきましょう!


【この記事を書いた人】
言語化×可視化ラボ コンテンツ開発チーム 倉木けいと

2021年コロナを機にWEBライターとして活動を始める。
”知りたい事をやさしい言葉で共有する”をモットーに、クラウドソーシングでエンタメや話題の商品紹介記事を執筆中。コミュニケーションが得意なのでディレクション業務にも興味あり。ホットヨガで汗をかくのが好き。
https://twitter.com/maki_itoma

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