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ブランディングとリブランディングについて

今回のテーマは、ブランディングとリブランディングについて。

ブランディングとは、自社のサービスや商品をしかるべきタイミングで利用してもらえるように、ブランドイメージを確立させること。リブランディングは、元々あるブランドイメージを骨組みは変えずに再構築することをいいます。

ブランディングディレクターとして、これまで多くのブランディング/リブランディングに携わってきたさとみが、その必要性について語ります。
(もみじはお休みの回となります)


言語化可視化ラボは、デザイナー岩崎さとみとライター本田もみじの「ブランディングとマーケティングの研究所」。クリエイターメンバーと一緒に、日々ブランディングとマーケティングの研究を行っています。

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ブランディングは世界観を作っていく作業

さとみ:
まず、ブランディングについてお話しましょう。
ブランディングは、どのように周りの方に認知していただくかという「世界観」を作っていく作業です。

自分が理想とする「〇〇を売っている〇〇な人」というイメージと、周囲から見た「〇〇さんは〇〇を売っている〇〇な人」というイメージがイコールになったら、ブランディング成功といえます。

さとみ:
ブランディングという概念を知らなくても、「これが好き」「これが嫌い」がはっきりしている方は自然と一貫性を出せていることが多いです。しかし、自分が好きというだけで発信してしまっている場合、目指しているサービス・商品の方向性と、周囲の持つイメージがずれてしまうケースがあるため注意が必要です。

自社の商品・サービスのコンセプトが「リラックスできて、価格も抑えめで、沢山の人に使ってもらいたい」であったとしても、社長や発信者がの個人的な好みで「高級品」のことばかりをビジネスアカウントのSNSで発信していると、「価格が抑えめ」というコンセプトが伝わりづらいでしょう。

このように自分の発信によって勝手にできてしまったイメージが、目指す方向性と一致していないのであれば、ブランディングとしては失敗です。
自分の好みはプライベートアカウントで発信しましょう。

さとみ:
ブランディングでは、必要なタイミングで自社の商品やサービスを思い出していただけるように世界観を統一する必要があります。自分の思想と、名刺・リーフレット・SNS・ロゴなどに一貫性を持たせられれば「〇〇といえば〇〇さん」というイメージが確立できるでしょう。

骨組みを変えずにイメージを再構築するリブランディング

さとみ:
続いて、リブランディング。
リブランディングとは、家のリフォームのように、骨組みはそのままで既存のイメージを再構築することをいいます。

しかし、いったんブランドが確立しているところに新しいものを展開していくときは、「どのくらい変えていいのか」や、「どんなふうに新しいものを見せればいいのか」について迷いがちです。

たとえ新しい方向にお客様を集められても、既にいるお客様が離れてしまっては元も子もないので、「既存事業も回しつつ新しい事業をプラスしてどのように見せていくか」というイメージ操作をリブランディングで行います。

さとみ:
ブランディングでは一貫性が大事といいましたが、リブランディングでも同じです。ところが、新たな事業が増えるにつれそれが難しくなります。そのため、どのように一貫性を持たせるかについて考える必要があります。

たえばSNSで積極的に発信していても、複数の事業についての投稿が混ざっていると、どんな会社か認識してもらえなくなる可能性があるため、リブランディングで方向性を決めておくことが重要です。

リブランディングは木を育てる感覚と似ています。名刺・チラシなどが葉で、どこを取ってもその木になるように新しい木を育ててゆきましょう。

「商品化」で既存客を新規事業に取り込む

さとみ:
いま、とあるプロジェクトで、リブランディングの一環として「商品化」のお手伝いをしています。

既存事業と新規事業を別々の方に売るとなれば集客の手間もコストも2倍必要になるので、既存客に新規事業のお客さまになってもらうのが理想的でしょう。そのためには「誰に・いくらで・どんな方法で・どうやって提供するのか」を考えて、一番知ってほしい方に届けられるよう商品としてわかるように提示する必要があります。これが商品化。

さとみ:
既存事業と新規事業の商品をひとつにまとめて販売したほうがお客さまにとってよい結果につながったり便利だったりするのであれば、パッケージにしたほうがよいでしょう。ご自身としてもそのほうが売り上げが上がるメリットもありますよね。

でも、単にパッケージ化して「高額商品を売れ」と言いたいわけではありません。新規事業の利益が安定すれば既存の事業も流しやすくなるので、きちんと自分の思いやこれからの方向性を明確にしたうえで、そこに向かったリブラディングをすれば仕事のやりがいや幸福度が上がるのではないかと考えます。

さとみ:
今日は、私のブランディング/リブランディングに対する考えや、普段やっていることをお伝えしました。ぜひとも参考にしてみてくださいね。


このnoteは、Facebook非公開グループ「言語化×可視化ラボコミュ」のライブ配信からクリエイターさん向けの内容をピックアップして記事化したものです。


【この記事を書いた人】
言語化×可視化ラボ コンテンツ開発チーム しまこ

2021年、会社員の傍ら複業ライターとして活動開始。
“自分のことばで誰にでもわかりやすく”をモットーに、ペット・インテリア・エンタメジャンルで執筆中。最近WEBデザインの勉強をはじめました。無類の猫好き。
https://twitter.com/simarisucco

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