幻ノ月音

主に文章を載せていきます。読書会、掌編、エッセイ、本や映画のレビューなど、つれづれゆく…

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主に文章を載せていきます。読書会、掌編、エッセイ、本や映画のレビューなど、つれづれゆくままに。 https://amonkoshaku0.booth.pm/

マガジン

  • 掌編小説と詩

    掌編小説と詩。ビターテイストなものが多いです。日常の中にある小さな光を大切にしたい。 https://amonkoshaku0.booth.pm/

  • 映画感想

    映画の感想。素晴らしかった作品について語ります。映画comレビューサイト『ふたり映画』 https://eiga.com/user/839251/

  • 読書感想と本について

    小説の感想と本についてのお話。

  • 読書会について

    開催している読書会について、日程、場所、お申し込み情報を載せています。また、活動報告も随時更新していきます。 メールでの参加申し込みは→ gennotsukito@gmail.com

最近の記事

文学イベント東京 先行通販開始されました! 私は2作品を委託しています。また6/2(日)に東京の透明書店様で現地開催文学イベントもありますので、お近くの方はぜひ! https://note.com/heywood/n/nee8f89b10586

    • ペーパーウェル12配信開始

      第12回ペーパーウェル に参加します。 今回のテーマは『 空 』!  「 藤の下陰 」幻ノ月音  写真+短歌のポストカード 【 コンビニのネットプリント 】  セブンイレブン予約番号: 35837878  はがきサイズ1枚カラー60円/白黒20円  配信終了日時→5/31(23:59)まで  QRコードでもプリントできます↓ 【 データ配信 】  PDF無料ダウンロード、Boothで配信中。  はがきサイズ  「藤の下陰」ペーパーウェル12 | 名も無き堂  写真は

      • 映画「 碁盤斬り 」 感想

        ※物語に触れているため、未鑑賞の方はネタバレにご注意下さい。  映画「碁盤斬り」 __ 思っていた以上に囲碁侍だった。  まず初めに、音尾さん疑ってすみませんでした。  白石監督作品は凪待ち以来二作品目。お金の紛失事件をきっかけに、あの人が怪しいとかあの人は裏切りそうだとか、いろいろ勘繰ってしまって格之進様に一刀浴びるべきだったのは自分だった。時代劇は剣戟も好きだけど、やはりドラマ部分がしっかりしてこそ秀逸な作品になるのだなと思った。  そして今回も主演の草彅剛さんを始

        • 「黙って喋って」ヒコロヒー 感想

           「黙って喋って」 ヒコロヒー ※若干ネタバレを含みますので未読の方はご注意ください  思ってた以上にすごくよかった。比喩表現が巧みで、彼女にしかできない表現方法が面白く、この感じ、結構好きだなと思った。短い物語のなかで、よくある身近な話題から二人にしかわかりあえない微妙なニュアンスの部分まで、男女の繊細な機敏をわかりやすく、また文章も読みやすい。それが、人気の理由なのかもしれません。  最初の『ばかだねぇ』は、なんて優しいんだろうと思った。悪口のようでいて労う言葉の遣

        文学イベント東京 先行通販開始されました! 私は2作品を委託しています。また6/2(日)に東京の透明書店様で現地開催文学イベントもありますので、お近くの方はぜひ! https://note.com/heywood/n/nee8f89b10586

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          映画「キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩」感想

          映画「キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(うた)」  __ 戦禍を思う __  史実を元にした物語とは言われていないけれど、実際こういう子供たちを匿っていた家族は結構いたんだと思う。願うだけでは好転しないとわかっているのに願わずにはいられなくて、隣人であったポーランド人とユダヤ人の子供たちを一身に育て匿っていたウクライナ人の母と父の優しさ、そして逞しさに揺さぶられた。  ホロコースト部分に限らず、無惨に小さな命を奪い失われる残酷なシーンがある。ドイツ軍人やソ連軍

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          第15回読書会報告書

           2024年4月29日(月・祝)14:00〜15:00、第15回目の読書会が開催されました。  課題本は 若竹千佐子さんの「おらおらでひとりいぐも」です。 第54回文藝賞、第158回芥川賞受賞作品。本作は2020年に田中裕子さん主演で映画化もされています。  若竹千佐子さん「おらおらでひとりいぐも」 ※ネタバレを含みますので未読の方はお気をつけください。  4月下旬、曇が多く涼しい風がほどよく吹いていて、少し歩くと汗ばむ陽気に初夏を思わせるよう日和でした。今回は、新規の

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          神保町のPASSAGEへ

           神保町にある共同書店PASSAGEと三階のbis、そして近隣にあるSOLIDAへ行ってきました。  著名人から一般の本好きまで幅広い人たちが各々の売りたい本、推したい本を棚に並べて置いてあるこの本屋さんは、部屋いっぱいに本が陳列されていて、本棚の中身は一貫性がなく分類や大きさもバラバラ、だからこそ新しい出会いを予感させるのかワクワクする気持ちが湧いてきて、それが楽しくて仕方がない。前から気になっていたこの共同書店さんへ行けて嬉しかったです。 【 PASSAGE bis! 

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          ご紹介いただきました!文学イベント東京に委託で参加予定です。よろしくお願いします。 参加サークル:名も無き堂|文学イベント東京(スモール) @agL9HKKaqfnKkV0 #note https://note.com/heywood/n/n76f5fc6bc343

          ご紹介いただきました!文学イベント東京に委託で参加予定です。よろしくお願いします。 参加サークル:名も無き堂|文学イベント東京(スモール) @agL9HKKaqfnKkV0 #note https://note.com/heywood/n/n76f5fc6bc343

          掌編 詩「手は口ほどにものを言う」

          手を繋ぎたいと言ったら、手を振りはらわれた 手を貸そうかと言えば、手出し無用と断られ 手を尽くすように僕は、手短に、手心を加えようとする それでも彼女は手酷く僕を袖にして、手のひらを返すばかり どうやっても僕たちは手違いになる 彼女に、手前味噌ばかりで手の内が見えない 手遅れなのだと言われた 彼女を手放したくなくて、僕が思わず手を掴むと 首をしめないでと言われる 怖いこと言わないでくれよ、手首じゃないか 手前勝手な言い分にも手を引かない僕たちは 顔の前で両手を合わせて どうし

          掌編 詩「手は口ほどにものを言う」

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          武者小路実篤記念館さんからグッズを通販しました

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          「My bookshelf〜時を探して〜」

          「 My bookshelf 〜時を探して〜 」  X(旧twitter)のWeb企画、ペーパーウェル11(2023年9/30開催)の参加作品です。テーマは『 時計・時間 』でした。概要はこちら、  私は作品の配信と読者の両方で楽しませて頂いております。いつもは物語の短編で参加していたのですが、11回では趣きを変えて時計や時間に関する本を紹介しました。読書の薦めのような、書評のような、推し本語りをしたものです。5月下旬には12回目が開催されます。その前に前回の作品を載せた

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          「裁判官三淵嘉子の生涯」伊多波碧 感想

           「裁判官三淵嘉子の生涯」 伊多波 碧  朝ドラ『虎に翼』が好きで拝読しました。  女性の自立を阻むのは同じ女性だったりもする、という嘉子の言葉に頷いてしまう。日頃から常々思ってたことだったので嘉子が体験する疑問をリアルに感じました。彼女の生き方と後生への偉業は尊敬するし、少年達との対話は涙を耐えることができなかった。  一冊分の生涯なので、本当はまだまだたくさんの困難があったんだろうなぁと推し量れる。憲法の改正ってすごくすごく大きな変化だったのに、それを理解せずに生き

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          第15回読書会開催のお知らせ

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          チネ・ラヴィータよ、さようなら

           仙台駅東口側から5分もかからないところにある映画館が閉館してしまった。  私はまさかこんなに立地の良い映画館が閉まってしまうなんてつゆ程も思ってはいなかった。チネ・ラヴィータ公式X(旧twitter)での投稿で「閉館します」というお知らせに、スマホを落としそうになりながら「えっ…!?」と声を上げてしまった。ショックだった。  私が通う限り、客入りも少なくなかったと思うのだが、コロナ禍の影響や昨今の大規模な映画館に客脚が流れていったのだろうか、それは分からないし推測したって

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          読書会について

           新生活はなにも春からとは限りません。夏でも秋でも冬でも、やりたいと思ったそのときがタイミングです。その中の一つに、好きなことを追求して趣味を発掘する人も多いかと思います。一人で黙々とやる趣味もあれば、大勢で和気あいあいとやる趣味もありますが、私はその両方を兼ねたものをお薦めいたします。それは、【 読書 】です。家で黙々と、じゃないの?と思われるかもしれませんが、読書は読み手をいろんなところへ連れて行ってくれます。本屋さん、ブックカフェ、聖地巡礼、サイン会etc...、そんな

          読書会について

          映画「コットンテール」感想

           今回はリリーさんの哀愁漂う姿に惹きつけられました。無骨で自分本位で、どうにか妻の願いを叶えようと息子に不器用な態度をとってしまう姿がもどかしくてたまらなかった。「一生のお願い」よりも「最期のお願い」という言葉がなによりも執拗な行動をさせた原因になってしまったのでしょうね。  夫婦や家族がいれば、誰もが経験する大切な人との病気と別離。妻に対する優しい言葉遣いや労る介護が、苦しくて切ない。うまく対応できなかったことで、息子に対する嫉妬めいた思いを抱いてしまう感情もなんとなく察せ

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