幻ノ月音
小説と詩たまにエッセイ。創作について。ビターテイストな作品が多く、暗闇の中で小さな光を見つけるような話を書きます。 https://amonkoshaku0.booth.pm/
映画の感想。素晴らしかった作品について語ります。映画comレビューサイト『ふたり映画』 https://eiga.com/user/839251/
小説の感想と本についてのお話。
開催している読書会について、日程、場所、お申し込み情報を載せています。また、活動報告も随時更新していきます。 メールの場合は名前(ふりがな)、年齢(例40代)、参加申し込みを記載の上こちらまで→ gennotsukito@gmail.com
新生活はなにも春からとは限りません。夏でも秋でも冬でも、やりたいと思ったそのときがタイミングです。その中の一つに、好きなことを追求して趣味を発掘する人も多いかと思います。一人で黙々とやる趣味もあれば、大勢で和気あいあいとやる趣味もありますが、私はその両方を兼ねたものをお薦めいたします。それは、【 読書 】です。家で黙々と、じゃないの?と思われるかもしれませんが、読書は読み手をいろんなところへ連れて行ってくれます。本屋さん、ブックカフェ、聖地巡礼、サイン会etc...、そんな
ごめんなさい といいながら頬を叩き ありがとう といいながら背中を向ける うれしい といいながら冷たい涙を流し ゆるさない といいながら抱きしめる 人は矛盾ばかりで騙されてばかり 自分でさえ自分を騙すのだから 思い通りにいくはずなんてないじゃないか 写真や鏡を見てごらんなさいとあなたがいった 本物はもとから虚像にまぎれていると 嫌いなものに理由をつけて 好きなものには理由はいらない わたし わたし これはわたしだけのものだと 唱えて笑うのだ 月刊詩誌ココア共和国2020
映画「 最後の乗客 」 真摯な作品に人は感動する__ 「侍タイムスリッパー」での好演が記憶に新しい冨家ノリマサさんが出演されているということと、東日本大震災にも触れるお話しでもあるので、宮城県民として観たくなりました。 やはりあのサイレンの音は、聞くだけで心がえぐられる思いがする。あの日あの時、家族が心配で心配で、仕方がなかった人が大勢いた中で、どのくらいの人たちが無事に再会することができただろうか。そこまで複雑な脚本ではないけれど、シンプルだからこそ伝わるもの
映画「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」 シリーズ1、2と、だんだんこの世界に馴染んできたところでこの新作3、めちゃくちゃ面白かった! 二人のゆるさに癒やされつつヒリつくアクションはスパイスが効いてクセになります。今回も見逃すことが無いよう集中して見てたけど、なんせ早くて技術のスゴ技の連続で息つく暇もない。ただただ見惚れてしまって、これは中毒になりますね。 アクション映画の最高峰です。この境地の素晴らしいアクションにお目にかかれる作品は、なかなかないと思う。 パン
〈 あらすじと概要 〉 映画「侍タイムスリッパー」 話題違わずめちゃくちゃ面白かった! みんなクスクス笑って、ズビズビ泣いてました。 そして私も。観れてよかった。感涙の拍手です。 初見では音声が吹き替えみたいで違和感がありましたが、すぐにその違和感は気にならなくなりました。役者さんも脚本もクライマックスの緊張感も、いいところがありすぎて書ききれない!ネタバレを見ないで、そのままのまっさらな気持ちで観てほしいですね。 時代劇は元から好きだったので、その世界にフュ
映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」 宮城県では一週間早めに先行上映されたので、さっそく観てきました。 コーダの立場で生きてきた彼の世界がとてもリアルでした。葛藤と優しさの狭間で揺れ動く吉沢亮さんの名演が光ります。十代から二十代にかけての演じ分けが素晴らしい。 また、忍足亜希子さん演じるお母さんの多様な表情も印象的で凄く良かったです。喜びも悲しみも、泣き叫ぶ声も、彼女の内から迸る感情が見えてとてもよかったです。小学生の息子が近所の人に盗人扱いされて連れて行かれそうに
9月15日(日)15:00から第18回いわぬま読書会が開催されました。 本日はあいにくの雨天、傘をさしても所々にできた水溜りのせいで、歩くたび路上に跳ね返った雨粒がズボンの裾を濡らしました。そんな中、ご参加いただき誠にありがとうございました。第18回目の課題本は 樋口一葉「たけくらべ」 です。現代語訳を想定しておりましたが、原文そのままの「たけくらべ」をお持ちになる方もいました。私も2冊持って行きました。各々が持ち寄った違う出版社のものや装丁の本を並べてみました。結構多種
ぱらぱらと屋根で跳ねる雨音がきこえてきた 次第に雨あしが強くなり 路上を黒く染めあげる 窓にあたる水しぶきが自己を主張するように 庭の木々がよりいっそう艷を増した ハイビスカスも花葉を広げて鮮やかになっていく 雨音をきけばきくほど 雨色をみればみるほど 世界が静かに澄んでいく 千貫山にけぶる霧が幻想的な頂を映し その様相は朝靄の海となんら変わらない わたしは虹の橋が架かるのを期待して やさしい雨になるまで西の空を眺めていた 雲間から差す光に誘われて窓
黒田八束さんによる、カクヨム企画 『 父親の死体を棄てにいく 』で寄せられた8作品の感想です。Xでやると長文になってしまうため、noteにまとめて記載させていただきました。企画内容↓ 以下感想は開催中の参加順。 ① 雪の晩鐘 -下村アンダーソンさんその人の境遇や生活環境、価値観や嗜好など、互いに違うことを明確にするキーとして『音楽』はとても最適かもしれない。他者と出会い、こういう生き方もあり得るんだと知ることは幸いにも不幸にもなりうるけれと、自我を出しきり思いっきり歌い銀
#夏の1コマ 「フウセンカズラの戸締まり」 今年は暑さが続いたのと、台風による雨天も時折あったせいか、フウセンカズラがすくすくと育ちました。青々とした中に早くも茶色く変わりゆくものもあり、今年は成長速度がいつもより前のめりで進んでいるようでした。写真では蔦が小窓まで迫っています。換気のとき、網戸がうまく開かないなぁと思っていたら、外側の網戸にフウセンカズラの蔦が絡まり引っかかっていていました。青空越しのフウセンカズラに陽光があたり透けて見えました。 緑葉に囲まれると、暑