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経営に活かしたい先人の知恵…その25
◆感情をコントロールする術◆
孔子の編とされる『礼記』に、「感情の赴くまま、直ちに行動に移すのは野蛮民族のすることで、修養のある人の成すべきことではない」とある。
また『孫子』は、「一国の君主たる者、一軍の将たる者は、怒りによって兵を起こしてはならぬ。戦いの結果が利益をもたらすかどうかという客観的判断に立って行動すべきである。怒りは、時が経てば喜びにも変わるだろう。だが、国(会社)は亡んでし
経営に活かしたい先人の知恵…その26
◆人に責任を求めてはならない◆
「善く戦う者は、これを勢いに求めて、人に責(もと)めず=戦上手は、勝敗の要因を、集合体としての軍隊の勢いに求めて、兵士個々人の戦闘能力には求めない。つまり、個々の兵士よりもむしろ軍全体の勢いを重視するのである。勢いに乗れば、兵は坂道を転がる丸太や石のように、留めようのない力を発揮する」(『孫子』)。
企業社会では、何か問題が起きると、個人の責任を問うことが多い
経営に活かしたい先人の知恵…その19
◆管理過剰は組織を衰退させる◆
組織は、どういう状態に陥ったときに衰退に向かうのか。孔子の編纂と伝えられる「春秋左氏伝」に、「国の亡びんとするは、必ず制多し」とある。国が亡びるきっかけは、制度や法令が増えてくるところにあるとの指摘だ。
これは会社組織にも同じことが言える。スポーツ選手のマネジメントとマーケティングを行う会社IMGを設立し、アメリカビジネス界の異端児として知られたマーク・マコ
経営に活かしたい先人の知恵…その16
◆指導者に必要な「捨てる勇気」◆
『管仲』は、指導者の役割として「決断力」(その15参照)を挙げている。逆に言えば、優柔不断は指導者には禁物ということだ。『孫子』も「軍(組織)を統率にあたっては、何より排すべきである」と指摘している。
では、決断できる指導者と、できない指導者の違いはどこにあるのか。それは、「捨てる勇気」があるかどうかにあると言っていい。
ユニクロとアップルを例に説明した